GOSICK VII ゴシック・薔薇色の人生 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 2395
感想 : 154
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281151

作品紹介・あらすじ

クリスマス直前の気分に華やぐ聖マルグリット学園。だが、外の世界では「2度目の嵐」が迫りつつあった。父ブロワ侯爵によって首都ソヴレムに召喚されたヴィクトリカ、心配で後を追う一弥。ソヴュール王国最大のスキャンダルにして謎、王妃ココ=ローズの首なし死体事件に挑むふたりに侯爵の謀略が…。豪華劇場に過去と現在が交錯し、大いなる罪が暴かれたとき、世界はその様相を変える。ヴィクトリカと一弥の運命は-。

感想・レビュー・書評

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  • 10年前に殺されたと言われている王妃の死の謎を解く話。
    相変わらず衣装に関しての細かな描写が素晴らしい。
    父親の冷酷さと言うか微妙に愚かなところとか。
    今回は母親の昔の思い出も入っている。
    学園の脇役の人たちも背景も少し出てきていてキャラに厚みが出来たかも。

  • 再読。危険を予知し久城を遠ざけようとするヴィクトリカと、決してそばを離れないと宣言する久城。二人の絆はますます強くなるが、明るい未来が待っているとよいのだが…。

  • 914

  • 十年も前に起こった王妃ココ=ローズの殺人事件を説き明かす為にソヴレムへと連れて行かれたヴィクトリカ。
    村を出た後のコルデリアの話もあったり
    はっきりと九条がヴィクトリカに関わり抜くと言ったのが印象的でした。

  • 物語全体に終焉のにおいが漂っていて、久城の台詞が甘ければ甘いほど切なさで胸が苦しくなる。久城は本当に紳士になったと思う。このまま最後まで一気に読みたい。

    謎は初めて種明かしの前に半分くらい仕掛けがわかって嬉しかったです
    コルデリアの過去の話も悲しくて、読み応えのある話だったと思う

  • 「お化けより、超常現象よりもっと怖いのは、現実の世界で、大切な人を永遠に失うことよ」P.138セシルの言葉。 本当にそうだね。失わない為に、皆頑張るんだね。 ヴィクトリカも一弥もお互いを思う気持ちが溢れていて、愛おしい。 このシリーズの登場人物は大切な何かを、誰かを守るために頑張っていて、そこがたまらない。

    • Nke0cさん
      僕もこの言葉は印象に残りました!その直後の
      「ここに眠っているのは、失われた人たち。死者。そして、彼らを大切に思っている人たちがいる。怖が...
      僕もこの言葉は印象に残りました!その直後の
      「ここに眠っているのは、失われた人たち。死者。そして、彼らを大切に思っている人たちがいる。怖がっちゃ失礼よねぇ」
      という言葉も印象深いです。このシリーズは、こういう心に染みる深い言葉がたびたび出てくるのが、良いですよね。
      2011/04/15
  • 今回のはかなり早い段階で全部の謎がわかっちゃたなぁ。。。
    一番驚いたのは、副題にもなってる『薔薇色の人生』がフランス語で「ラビアンローズ」だったことだ。
    いつも飲んでる、ルピシアのルイボスティーのブレンドの名前にそんな意味があったとは。。
    確かに見た目にも艶やかなお茶だし、ビタミンCがしこたまが入ってるから美容にもいいし、味も美味しいし、ぴったり。
    って、本の感想としてはホントにどうでもいいな。
    このシリーズの最後の最後には、二人が大人になってからの描写がある事を期待をする。

  • 真実だと思っていたものの上に更に真実が乗っかかり、最後の最後まで結末がわからなくておもしろかった。多く登場する「二度目の嵐」とは何を意味するのかが気になった。最初の頃よりも感情豊かなヴィクトリカにほっこり。

  • 嵐の行方をも実は達観しているのではないかと思わせる虚虚実実の駆け引きと謎解きがこのシリーズの好さを深めた。お互いさらに歩み寄るビクトリカと久城の姿が微笑ましく、コルデリアやロジェの過去と因果が少し整理された感じ。続巻が待ち遠しい。

  • 物語も終盤って感じ
    初めはダークではありながらほわほわした雰囲気だったのにだいぶ重たくなってきた…
    ラストのどんでん返し?真相?には驚かされた

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著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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