GOSICKII‐ゴシック・その罪は名もなき‐ (角川ビーンズ文庫 79-2)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281175

作品紹介・あらすじ

"灰色狼の末裔"に告ぐ。近く夏至祭。我らは子孫を歓迎する-謎の新聞広告を目にしたヴィクトリカは、その夜たった一人で学園を抜け出し、山奥の小さな村に降り立った。後を追ってきた久城一弥がその訳を問うと、母の無実を晴らすためだというが…?秘密に満ちた"灰色狼"の村で、過去と現在に起きた二つの殺人事件の謎が混迷する、波乱の第2巻。

感想・レビュー・書評

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  • 「"灰色狼の末裔"に告ぐ。近く夏至祭。我らは子孫を歓迎する」不思議なその広告を見たヴィクトリカは夜、学園を抜けだし山間の小さな村にやってきた。時が止まったようなこの地で、またも起こった惨劇。それは、かつて彼女の母・コルデリアが巻き込まれた事件と呼応するかのように続いてゆく。ヴィクトリカたちの前に次々と起こる妨害。そして、一弥はそんな周りから彼女を精一杯守ろうと決意するが・・・。最後にヴィクトリカが見抜いた真実とは!?

    最初の頃はムカつくことばかり言って自分のことを馬鹿にする不思議なだけだったヴィクトリカですが、一弥にとってちょっぴり大切な存在になってきているのかなーという感じを受けた第二巻。いつも図書館にいる彼女が初めて掟を破って学校外に行くのを見た一弥が追いかけて良かったですね。この子はときたま無茶しすぎる。それは一弥も同じだけど。必死で彼をつなぎとめようと頑張るヴィクトリカのシーンにはきゅんとしました。本よりも友達が大事、何よりも君が大事だよって素直に言えないところがかわいいところなんだよね。

  • シリーズ2巻は繋ぎの巻かなと思いきや、グイグイ行きますね。
    時の止まったかのような閉鎖された集落での夏至祭。過去の事件と現在の事件。母の冤罪。告げられる未来。ふたりの関係。
    ああ堪りません。ゆっくりとシリーズを楽しみましょう。

  • 7年ほど前、学生時代に友達に富士見ミステリー文庫版で借りて読んだものを、ビーンズで自分で買い直し再読。こんなシーンあったなぁとイラストを懐かしく思いながらも、忘れてるところが多々あり、再び楽しく読めた作品。一度読んでいたために、犯人は分かっていたがそれでもページを繰るスピードが止まらないほどのめりこめる面白さ。GOSICKのこの世界観が好きだ。

  • 新聞の広告欄に呼び出され訪れた隔絶された山間の小さな村の夏至祭で、ヴィクトリカの母の無実を証明する。主役コンビの可愛さがとにかく良い。お風呂の歌をうたう間の抜けたヴィクトリカも可愛い。ダークさとキュートさがどちらも美味しく、声色が七変化する不気味さも併せ持つメイドのハーマイニアの濃さにもそそられた。

  • 【別レーベルで再読】

    この巻までは再読&アニメ視聴済みなので今後のための復習といった感じ。1巻を読んだ時から思っていたけど、このシリーズはミステリとしての面白さ(トリックや解決までの道のりとか…)というより、ラノベらしい世界観やキャラクター達の中でちゃんとミステリしてるところが魅力なのかな。あと、シリーズを通しての謎に関わるヒントを小出しにしてるところ。続きが気になる、、

  • そう言えば富士見ミステリーじゃなくて角川ビーンズで読んでいたのであった。
    今回もアニメ版を思い出しつつ読んでいるのだけど、この回のインパクトも凄くて結構細々覚えていたのであった。
    読んだ後でまたアニメ見直しても良いなあと思えるくらい原作もアニメも良かったのだよなあ。
    あまりにもったいなさすぎて、アニメ版はTVの視聴を途中で止めてBDで見ようと思ってたんだけど、BD買ってから見てないのでした。
    原作読み終わったらまたアニメ版に戻ろうっと。

  • 今一つかなぁ、と思って読んだけど、「誰でも読めるホームズのような様式美のあるミステリー」、的なことが解説にあったので、納得。作者の狙い通りかと思います。

  • どんどん可愛さが増してくるヴィクトリカ。
    あの非力な彼女が、落ちる一弥を小さい身体で必死で支えようとするのにグッときました。
    “知識の泉”を持つ灰色狼が案じる未来は、たった一人の友達と一緒にいられるかどうか。
    一弥が同じ事を質問していて、嬉しかっただろうな。
    鈍ーい一弥にはいまいち伝わらないようですが…。
    彼女のバックグラウンドも少しづつ日の光を浴び始めます。
    …メイドの描写がちょっと怖かったですw

  • ヴィクトリカの謎が少し解明された回でしたねー。
    今回もしっかりミステリーしてたし、面白い!
    今回のは少し騙されましたがね。まさかのあの人が…。
    挿絵つきだと、更に面白い!
    いや、無しでも面白いんだろーけど。
    ヴィクトリカも一弥も子供らしくて可愛い!
    あと、桜庭さんのあとがきも面白くてついつい読んでました。もう、こっちの文庫で買うの決定です!

  • 挿絵つきにより作品の魅力が3割り増しなこのシリーズ。
    ヴィクトリカが久城を助け、絆を深める場面が印象的でした。 口では何だかんだ言いながらもやっぱりそうなんだねヴィクトリカ。

    「あぁ…久城…再構成すべき混沌の欠片が足りないのだ。 わたしの知識の泉のためにマカロンでも持ってきたまえよ」
    「ヴィクトリカ…君って人は…!」

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著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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