ムシウタ 01.夢みる蛍 (角川スニーカー文庫 い 1-1-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044288020

作品紹介・あらすじ

「ねえ、あなたの夢を聞かせてくれない?」人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える"虫"が出現して10年。薬屋大助は通学電車で少女・詩歌と出会い、強く惹かれあう。だが詩歌は"虫憑き"を収容する国の極秘施設からの逃亡者だった。特別環境保全事務局は最高のエージェントにして最強の虫憑き"かっこう"に出動を命じ、容赦なく詩歌を追い詰めようとする!せつなく激しい想いが織りなす、夢みる者たちの聖夜の戦記。

感想・レビュー・書評

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  • かっこうがかっこいい!

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    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 桜架東高校に通う薬屋大助(くすりや・だいすけ)は、おなじクラスの立花利菜(たちばな・りな)と衝突をくり返しながら、学校生活を送っていました。そんなある日、彼は杏本詩歌(あんもと・しいか)という美少女と出会います。彼女に心を惹かれた大助は、その後詩歌と会うようになり、彼女のほうも大助に心を許すようになります。

    そのころ、人間に寄生し人間離れした力をあたえると同時に宿主の夢を食う「虫」が人びとを恐怖に陥れていました。虫を殺せば宿主は感情をうしなって「欠落者」となってしまうほかありません。こうした事態に対し「特別環境保全事務局」が設置されることになり、特殊な能力をもつ「虫憑き」の人間たちを利用することで「虫憑き」をコントロールしようとし、それに反発する「むしばね」と呼ばれる組織と抗争をくり返していました。

    そんななか、かつて欠落者だった「ふゆほたる」が脱走するという事件が起こり、特環の土師圭吾(はじ・けいご)は、「かっこう」と呼ばれる強大な力をもつ「虫憑き」の少年に出動を命じます。さらに、「むしばね」のリーダーである「レイディー・バード」が仲間たちを率いて戦いを仕掛けます。

    緊密なプロットをもつ作品ではないようですが、それぞれの「夢」を胸にいだく少年と少女が、運命に翻弄されながら力強く生きていくという設定のもとで、それぞれの登場人物たちの魅力をえがき出すことに成功しているように思います。

  • 本編15巻、前日譚『ムシウタbug』8巻で完結。
    登場人物がとても多くて、それぞれに見せ場を作っている。流星雨の夜の闘いとか、侵父戦とか、ラストバトルの"索敵します"とか、涙ながら読んだ。
    "司書"の闘いが凄まじい。初季の限界突破に熱くなる。七那、アンネリーゼ可愛い。亜梨子パンチを受けてみたい。

  • ※途中まで

  • ストーリー自体はそんなに変わったものじゃないと思うけど10年近く前の作品だということを考えれば寧ろこちらの方が先だしまあなんというか...

    謎がまだまだ残ってるので今後に期待。

  • 中古で購入。発売当時から絵がかわいくって気になってた。

    いまいち。

  • 7巻まで読了

  • もう一寸ダークなお話なのかなと思っていたのですが、
    思いの外爽やか&切ない感じのストーリーでした。
    詩歌の成長や、沢山の虫憑きの若者たちの夢の物語なのかな。
    こういうストーリーはあまり読まないので、新鮮でした。
    まだ何者にもなれるかもしれない年代でも、
    あんまり夢がどうとか、其の為に闘ったりとか、
    そういう事は現実の社会では中々できないので、
    物語の中で、キャラクターの心に寄り添って読むのは中々楽しいです。

  • 第1巻を読破。

    というか再読完了です。

    ムシウタ本編がクライマックスってな感じだったんで、最初から読んでストーリーを思い出そうと思いまして。

    実はちょっと前の巻から積読状態になっていまして。

    ああでも、こうやって読み直すとやっぱりおもしろいな、と痛感しましたね。

    「消閑の挑戦者 パーフェクト・キング」をイラスト買いしたのが著者・岩井恭平さんとの出会いで。

    四季童子さんがイラスト担当していたんです。

    そのころはフルメタ読んでいたんで、四季童子さんの名前は知っていて。

    最初は「バトロワみたいなやつか……」と敬遠していたんですが、なんとなく買っちゃって。

    ええ、おもしろかったですよ。

    同い年だってことに「くそう」って思いましたもの。

    苦笑

    さて、この「ムシウタ」シリーズは、人の夢を喰う「虫」に憑かれた少年少女たちの足掻きともがきのお話で。

    “虫憑き”たちが居場所を求めて、夢を叶えようとして戦うわけですが。

    ひさしぶりに読んで気づいたのですが……。

    そうか、“始まりの三匹”は元は人間だった可能性もあるのか。

    もしくはその三人の科学者が造った“虫”のプロトタイプ。

    “始まりの三匹”があまりにも化け物じみているんで、ついつい忘れがちになってしまいますね。

    特に教会と共に出てくる侵父。

    あれ? 浸父だったっけ??

    人間とは思えなかったしなあ。

    あ、“かっこう”を虫憑きにした張本人も肉体はなかったような……。

    そう考えるとやっぱり「科学者が造った」線が濃厚だろうか。

    大喰いだけが人間の中に潜めるくらい人間の形しているしなあ。

    再読なのでストーリーは覚えているわけで。

    わかっているからこそ「うわあ」って思っちゃうわけで。

    そしてちょっとだけ確信が。

    ずっと「死んだ」って言われていた利菜。

    でもちらっと読んだ最新刊にまたまた利菜の名前が。

    そこの文章を読んで「これはいかん。最初からストーリーを思い出す」と思って再読開始したわけですが。

    ああ、確かにあの文章では明確化されていませんでしたね。

    これって偶然なんだろうか……それともすでに予定していた?

    なんて勘繰ってしまいました(;^-^)

    さて、第2巻も読むぞー。

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