ムシウタ 02.夢叫ぶ火蛾 (角川スニーカー文庫 い 1-1-2)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 389
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044288044

作品紹介・あらすじ

人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える"虫"が出現して10年-薬屋大助は極秘機関に所属する最強の虫憑き"かっこう"として、モイラ高校での監視任務につく。監視対象は大助を兄のように慕う盲目の少女・千莉だ。だが"始まりの三匹"と呼ばれる最も危険な虫憑きの一人、"浸父"が千莉を襲ったことから、千莉は列車で移送、隔離施設に収容されることに!愛しさと憎しみの軌道が交錯する、夢みる者たちの胸焦がす旅路。

感想・レビュー・書評

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  • 薬屋大助は、土師圭吾の妹であり自身が「虫憑き」であることにいまだ気づいていない盲目の少女・土師千莉(はじ・せんり)を監視するという任務を受けて、彼女の通うモイラ高校へ通うことになります。そこで彼は、千莉のことを守ろうとする圓藤緒里(えんどう・いおり)、緒方有夏月(おがた・あかつき)、砂小坂純(すなこざか・あづ)らに出会います。ところが、「虫憑き」をつくりだした「始まりの三匹」の一人である「浸父」(しんぷ)が姿を現わし、千莉の虫が活動を開始したことで、彼らの運命は大きく動き出すことになります。

    前巻では、途中まで「かっこう」や「ふゆほたる」の正体が表向きには伏せられていたことで、キャラクターの二重性の印象が増幅されていましたが、今回は新登場となる千莉や緒里、有夏月らを含めて、ライトノベルらしいキャラクターが生き生きと動くストーリーになっています。

  • ネタバレテスト

    星降る夜とは

  • 今回は、土師支部長の妹さんの監視が任務。
    幼馴染や、深い絆で結ばれた友人たち、
    そんな中で複雑な思いを抱えた子もいたので、その当たりが見所でした。
    特別な千莉が羨ましくて、妬ましく思云ってしまうのも共感できます。
    それでも最後、浸父に虫憑きにされる事無く友達としての気持ちを
    守れたのは素敵だなと思いましたよ。
    無能が売りの五郎丸支部長代理も可愛かったです。
    中央本部は色々と秘密がありそうなので、
    これから明らかにされていくのが楽しみです。

  • かっこうとして大助に与えられた今回の任務、大助を兄のように慕う千莉の監視。千莉を大切にする猪里と有夏月と共に大助との間にも信頼が生まれそうだったが―――千莉のムシ、前作レイディー・バード率いるむしばねがきっかけに事態は思わぬ混乱に巻き込まれる。口が悪くて単純の猪里、穏やかで落ち着いた有夏月。正反対の性格だが決して相反することなく平和に千莉を守り続けると信じてやまなかった二人。それを奪ったのはかっこうか、千莉か、特環か、運命か。一巻に続く、のではなく一巻の過去と現在が交差するダークストーリー。誰も幸せになれない、誰も傷つかなくて良い世界ではない。親しく好感の持てるキャラが次々死んでいくのが辛い。それだけに希望は捨てず、何より生き抜いていく覚悟が強くなることが共感できる。

  • 土師 千莉恐るべし、その能力のなんと残酷なことか。
    「かっこう」と「月姫」の今後の展開も楽しみ。

  • 「キャン・ユー・フィール?」
    最悪で最悪の悪魔・大助の知り合いの千莉。彼女は人の“夢”まで食べてしまう少女
    でもそれでも護ると決めたら護ってみせるー

  • 夢見る蛍に続くムシウタ二巻。
    ここでは薬屋大助を中心に、新たに登場した盲目の虫憑き・土師千莉とそれを取り巻く友達。
    新たな舞台で描かれるムシウタ。
    それは、最高で最悪の―シスター・パニック!

  • 一巻のラストから、次にどういう話が来るか、期待していましたが、こうくるとはね。
    新キャラもたくさん出てきたが、どれもこれも癖があってよい。

  • ”レイディ・バード”との戦闘の結果、危険視されることになった”かっこう”。今度は意識不明の土師の妹の監視の任に着きます、戦闘禁止の命令を受けつつ。新しく友達が出来、和やかな雰囲気ですが、実際はそうでもなかったり。"
    月姫”が気になるなぁ・・・。あっちふらふらこっちふらふらしてますがね;"かっこう”は土師の妹”火巫女”と共に、特講を抜けますが・・・ある意味最強PTなんじゃ;てか”ふゆほたる”のヒロインの座が危ないよ。

  • 虫憑きを生み出すのは何か?
    何のために人を虫憑きにするのか?
    その答えの欠片が少し手にはいる今作。
    運命に抗う虫憑き達の格闘の必死さに心打たれるものがある。
    設定的になんで虫でなければならないのか?という野暮なことは抜きにして「こういう世界だ」と思えばこそ楽しめる部分がこれまた美味しく頂けるのだ。擬音化するならそう・・・ゾクゾク?

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