涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044292010

作品紹介・あらすじ

校内一の変人・涼宮ハルヒが結成したSOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団)。ただ者でない団員を従えた彼女には、本人も知らない重大な秘密があった!? 第8回スニーカー大賞〈大賞〉受賞作登場

感想・レビュー・書評

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  • 超絶有名作品!初めて読んだ!

    ハルヒは学生の頃から有名でアニメ化もされておりアニメ好きとしては名前は知ったけど見たことがなくお恥ずかしい限りであった。

    しかし何かの縁か読んでみよう!と思いたったので読み始めた。

    そしたら非常に面白い。何が面白いとか上手に言語化できないのが悲しい所なのだがワクワクと共にページがスラスラと進んでいく。
    SOS団!何なのか判明!

  •  中学2年生の時、アニメ好きの友達から勧められ、本書を手に取ることにした。本作が私のライトノベル初体験であった。
     語り部キョンの一人称の文体の言い回しのユニークさがとても面白く、今まで読んだことのない軽やかな文章にハマった。
     何よりも、涼宮ハルヒの絶対的主人公感・ヒロイン感がたまらない。無茶な言動に振り回される内、彼女に夢中になっている。
     周りを取り巻く登場人物たちも愉快千万奇妙奇天烈でそれぞれのキャラが立ち過ぎているのにそれを捌き切る構造が巧みだ。
     SF(少し・不思議)な学園生活に憧れを抱きながらページをめくり、怒涛のクライマックスまで一気に読んでしまった。
     駆け抜けるような読書を体験したのも本作が初めて。以降、私の好きなジャンルにラノベが加わったのは当然の成り行きだった。

    ※読了(2007)

  • スニーカー大賞の大賞受賞の本作。
    数少ない大賞受賞作品の1作で、普通にアニメ版とかも超有名だよね。ということで読んでみました。

    キャラ一人一人がいい。感想を読むと長門さんがかなりの人気があるのかな?というのは分かった。どうしてなのかはよく分からない。普通にいいキャラだけど、これから先でなにかさらなる事があるのだろうか。
    豊富な語彙と展開の妙さと、キャラの良さ。これはいい作品だし多くの人に読まれるなぁって思いながら読んでました。

    キョン、いいキャラだったなぁ

  • 谷川流「涼宮ハルヒの憂鬱」読了。とあるテキストにオススメSFとあり試しに読んでみた。はじめはアニメでありそうな学園ものなのかなと思っていたが、ハルヒがつくったSOS団の団員の素性がわかるに連れ怒涛の展開に引き込まれた。作者の博識を交えた文体とストーリー構成は確かにSFとして読み応え十分でラノベも侮れない事がわかった。

  • もはや古典化しているライトノベルの名作。
    堀元見が激推ししていたので興味が惹かれ読んでみる。

    地の文である独白と会話文のやり取りが融合されており、独特のテンポ感が肌に合う。
    宇宙人やら未来人やら超能力者なんかが一堂に会するトンデモ設定だけど、それぞれの思惑と見え隠れするキョンへの好意なんかがベースにあって青春群像劇として一級品。

    一巻だけ読んで満足しようと思ってたけど、今後の展開が気になるのでシリーズ読み進めよう。なんとKindle unlimitedで読み放題であること発見し、狂喜。ありがたや。

  • 言わずと知れた有名作品。アニメでは観たことあったけど、Kindleで安かったので買ってみた。多分小説から初見で読んでいたら、何だこれは?!と圧倒されていたに違いないほど面白かった。

    タイトルからだけではどんな話か全く分からない。高校生活を謳歌する男女の恋愛模様や青春模様などを、くっついたり離れたりしながら、あれやこれやするのかと思っていたが、全然違った。

    物語は主人公キョンが高校入学するところからスタートする。たまたま席が前後になっただけなのに、という偶然というか、宇宙のことわりから行けば必然だったのかもしれないが、それが全ての始まりとなる。
     
    一つ後ろに座ったちょっと変わった可愛い女の子「涼宮ハルヒ」。そう、この小説のタイトルになっている子だ。毎日髪型を変えてきたり(曜日によってリボンの数が違うらしい)、全ての部活に入り抜群の運動神経を発揮するが、すべてを断り、全てに退屈している、ちょっと変わった女の子だ。

    巻き込まれ体質の主人公キョンはハルヒに一言声をかけただけなのに、そこから当然な流れで、ハルヒの何か面白いことをするためだけの部活を作る手伝いをさせられていく。主人公のぼやきの声が脳内再生されていくのである(CV:杉田智和)。

    のちにSOS団と名付けられたその部活は、ハルヒのスカウトにより部員が続々と増えていく。その部員それぞれのキャラクターがしっかり立っているのがすごい。
    無属性の主人公の男子高校生、無敵の圧倒的存在感涼宮ハルヒ、ロリっこ属性を持った巨乳女子高生、無関心眼鏡っ子女子、いけすかない爽やか男子、とアニメに必須なテンプレートが揃って行く。いや、まさにこの作品がテンプレートになったのかもしれないが。

    この部活の仲間たちと冒頭想像したような楽しい高校生活を過ごして行くのかと構えていたら、全く予想しない奇想天外なSF展開へと広がっていく。ハルヒが何か面白いことはないかと具体的に明示していた宇宙人、未来人、超能力者が一同に会することとなるのだ。

    宇宙人とも呼べる統合思念体から派遣された人型インターフェースだったり、
    未来からきて現在の出来事が未来に影響を与えないように行動する未来人だったり、世界の破壊を防ぐため日夜戦っている超能力者だったり、
    そろいもそろって、世界の消滅を防ぐには主人公キョンが重要だと述べていく。
    実際に信じられないような現実を目の当たりにして、命の危険を感じながら、世界の危機に巻き込まれていく。そう、涼宮ハルヒを中心にして。

    何という大風呂敷だ。これ、1冊でまとまるのか?とワクワク心配しながら、読み進める。そこはライトノベル。スッキリとしたフィナーレだった。
    きっちりラブコメ路線は入って来るし、全ては丸く治まった後日談的な部分も描かれている。やっとこれで平和な高校生活を送れるようになるのかな。

    いや始まりはこれからか。続巻もたくさん出ているので、さまざまな話に展開して行くのだろう。楽しみ。起承転結が振り幅マックスで揺さぶってくるけど、軽い気持ちでサクッと読めて満足できた良書。

  • 世間のごく一部で超新星級に爆発的な人気を博している、ライトノベルシリーズの第1巻。

    …という予備知識だけで読み始め、「高校生版"げんしけん"かな」と勝手に誤解し始めたところで、長門。

    何コレ?

    軽い混乱を覚えつつ読み進めると、放課後。

    はい?

    思わず声を出してのけぞりたくなるようなあり得なさ。あり得ないんだけど、それをすんなりと受け入れるほかない巧みな展開。これだけの無茶をやって、全く破綻することなく話がまとまってしまうのですから素直に驚くしかありません。ううむ、谷川流氏とやら、なんて才能だ。

    キョン君の妙に冷めた喋りがナニゲにツボです。

  • とりあえず本棚に最初に入れたいライトノベルとして。

    これを他のライトノベル作品と区別しているのは、その圧倒的語彙量のためである。文体も若者っぽさを出しながら軽くなりすぎず、「ライトノベルをライトノベルとして割り切って読む」ときのあの感覚とは別の何かを感じさせてくれた。そういう意味では一線を画した作品ではないかと思う。


    長門有希への熱い想いについては割愛する。

  • 破天荒かつ本人は無自覚の、ある能力を持った女の子に振り回される主人公の様子を描いた学園SF小説。

    主人公一人称の語りで展開するのですが、この独特の言い回しや比喩表現が何とも言えずくせになりそう(笑)

    登場人物たちもキャラが濃くて(先にアニメ版を見ていたからそう感じるのかもしれませんが)全員魅力的です。

    またキャラや語り口だけでなく、難解な語彙も使うことでSFとしての面白さ兼ね備えているあたりもすごい!

    こんなにも売れているだけのことはあるなあ、と偉そうにも思ってしまいました(笑)

    第8回スニーカー大賞〈大賞〉

  • 侮るなかれ

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著者プロフィール

2003年、第8回スニーカー大賞<大賞>を『涼宮ハルヒの憂鬱』で受賞し、デビューをはたす。ほかに『学校を出よう!』(電撃文庫)などがある。

「2019年 『涼宮ハルヒの驚愕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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