- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044292010
作品紹介・あらすじ
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし…と誰でも思うよな。俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた-。第8回スニーカー大賞大賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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世間のごく一部で超新星級に爆発的な人気を博している、ライトノベルシリーズの第1巻。
…という予備知識だけで読み始め、「高校生版"げんしけん"かな」と勝手に誤解し始めたところで、長門。
何コレ?
軽い混乱を覚えつつ読み進めると、放課後。
はい?
思わず声を出してのけぞりたくなるようなあり得なさ。あり得ないんだけど、それをすんなりと受け入れるほかない巧みな展開。これだけの無茶をやって、全く破綻することなく話がまとまってしまうのですから素直に驚くしかありません。ううむ、谷川流氏とやら、なんて才能だ。
キョン君の妙に冷めた喋りがナニゲにツボです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とりあえず本棚に最初に入れたいライトノベルとして。
これを他のライトノベル作品と区別しているのは、その圧倒的語彙量のためである。文体も若者っぽさを出しながら軽くなりすぎず、「ライトノベルをライトノベルとして割り切って読む」ときのあの感覚とは別の何かを感じさせてくれた。そういう意味では一線を画した作品ではないかと思う。
長門有希への熱い想いについては割愛する。 -
破天荒かつ本人は無自覚の、ある能力を持った女の子に振り回される主人公の様子を描いた学園SF小説。
主人公一人称の語りで展開するのですが、この独特の言い回しや比喩表現が何とも言えずくせになりそう(笑)
登場人物たちもキャラが濃くて(先にアニメ版を見ていたからそう感じるのかもしれませんが)全員魅力的です。
またキャラや語り口だけでなく、難解な語彙も使うことでSFとしての面白さ兼ね備えているあたりもすごい!
こんなにも売れているだけのことはあるなあ、と偉そうにも思ってしまいました(笑)
第8回スニーカー大賞〈大賞〉 -
侮るなかれ
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青春 心がひりひりします
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なるほど哲学的
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10年ぶりくらいに読んだが、やはり面白い。
ライトノベルでページ数も多くないにも関わらず、非常に濃く、読後の満足感がしっかりあってとても良い。
爆発的に売れ社会現象にまでなったのも納得だ。
今読むとたとえ同性でもコンプライアンス的にどうなの?というところもあるが、発売されたのが20年近く前だということを鑑みると現代がそういう面で進んだということなんだろうなあ。
それから、傍若無人で強気に振り回すヒロインとやれやれ系主人公というパターンはここから始まった、もしくは強化された気がするが、ハルヒはイメージよりもかわいい。
ただわがままで暴力的というよりも、少しいじましいところがあるのが良い塩梅で、読者に嫌われるかどうかのギリギリのところをついてくるように感じる。
だがお前がみくるちゃんの代わり(キョンではなく)になれと言われたら、それは無理と言わざるを得ないが…
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日本のオタク文化はここから始まったと言っても過言ではないくらい、爆発的な売れ方をした"ハルヒ"を再読。
メインヒロインの涼宮ハルヒは、常に「非日常」や「面白い」を自分からとことん探し求め、周囲からなにかと騒がれる存在。物語は、そんな彼女の行動に振り回されるキョン君の視点で描かれている。
ハルヒの行動ぶりはたしかに異常だが、何事にもとにかく積極的でアクティブな一挙手一投足に、眩しさと少しの憧れを感じずにはいられなかった。 -
小説でいうと第5巻目ぐらいまでアニメ版を観てから読んだ勢のため、ストーリーそのものにはそっちで先に驚いてしまっていた…。
キョンの心の中でのセリフと他者のセリフのテンポ感が合間合間に上手く表現されていると感じた。 -
ライトノベルの良さである読みやすさがとても感じられ、続きも気になる作品だった。しかし、内容自体は面白みに欠けていたような気がした。
著者プロフィール
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