涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

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  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044292096

作品紹介・あらすじ

桜の花咲く季節を迎え、涼宮ハルヒ率いるSOS団の面々が無事に進級を果たしたのは慶賀に堪えないと言えなくもない。だが爽やかなはずのこの時期に、なんで俺はこんな面子に囲まれてるんだろうな。顔なじみのひとりはいいとして、以前に遭遇した誘拐少女と敵意丸出しの未来野郎、そして正体不明の謎女。そいつらが突きつけてきた無理難題は、まあ要するに俺をのっぴきならない状況に追い込むものだったのさ。大人気シリーズ第9弾。

感想・レビュー・書評

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  • 春、SOS団メンバーも学年が上がる。とはいえ、今日もいつもの調子で新入生獲得を画策。一方、キョンは中学時代の友人に偶然再会して…そこから、敵トリオと遭遇へ。
    ページを繰りながら、これで終われるのかなと思ってたら、次巻に続く!でした。これは楽しみ。

  • この分裂がどう帰着するのか、そして続きが前編と後編に分かれているのも相まって混沌としてきた感ある。
    若干メタい要素があったけど、そっちの方向に進むのかどうかも気になるところ
    もはや涼宮ハルヒワールドを止められるのは作者含めて誰もいないんじゃないか...

  • ハルヒシリーズ第九弾。
    読み始めてすぐにページの構成に違和感を感じるだろうけど、後半に来てやっとどういう理由だったかわかります。
    なるほど、αとβというわけですか。という感じです。
    そして今作、新キャラがわんさか登場します。
    おれは佐々木さんすごく好きな感じのキャラなので彼女が活躍してくれることを祈っております。…たぶん間違いないだろうけど。
    今作、なんの解決もされないまま、多くの謎を残したままに物語は途切れます。次回作が直接の続編というわけでしょうが…このまま何年も放置されるのはファンにはつらかっただろうなぁと思う。
    とりあえず、続きを読もう。

  • 1回目は、途中から話が2つに分岐しているので、さっぱりわかりませんでした。
    2度目読んでも、なんかわかりにくかった。
    3度目は、それぞれの分岐だけで最後まで読むようにしました。
    そうしたら、ひとまず、それぞれの分岐の内容は分かりました。

    話が短い方の分岐が、どういう意味かは謎のままです。
    話が長い方の分岐は、これまでからの展開と同様、想定外の展開なので楽しめました。

    涼宮ハルヒ以外の要素での分岐は、次回作に期待を持たせています。
    それだから、なかなかでないのでしょうか。

    ところで、ここまで読み進んでみると、
    わがままたっぷりのように見える涼宮ハルヒは、一方で、奇跡を常識の範囲内で理解しようとする一番常識人だと感じました。
    涼宮ハルヒを呼んでいて、何事にも前向きで、積極的に行動する子供が、大きく育つためには、周りの理解が一番かもしれないと思いました。

    このシリーズの中では、本書が一番難しいかもしれません。
    筋が分裂している根拠をどこでつなげるつもりかが分かりませんでした。

    涼宮ハルヒシリーズは、文章で使っている単語を調べていくだけでも勉強になるほど、言葉をよく選んで描写している著者にも敬意を表したいが、内容を素直にアニメ化した京都アニメーションにも拍手を送りたい。
    文庫とDVDの両方を楽しめる、数少ない作品だと思います。

    ps.
    DVDは英語になっていますが、本書までは到達していません。
    文庫の英語版は、まだ出ていないようです。早くでないか心待ちです。

    DVDの英語には、疑問を感じる点が何点かかありました。
    アニメの制作元の京都アニメーションがどれだけ監修したのでしょうか。

    空色勾玉、精霊の守人が翻訳されているのだから、次は涼宮ハルヒの番ではないでしょうか。
    文庫を誰に翻訳を頼むかは、角川文庫の将来がかかっているかもしれません。

    赤毛のアン、ポリアンナを超える作品にすることができるかどうかは、角川の決断によるかもしれません。
    たとえば、ハリーポッタが日本で普及したのは、翻訳者の熱意であったように。

    熱意のある人を探すのなら、アメリカよりもイギリスで探した方がいいかもしれません。
    ぜひ、涼宮ハルヒは、赤毛のアンハ、ポリアンナを超える、世界の名作になって欲しいと思います。

  • ある種、物語が佳境へ向かっていく上での序章といった感じか。
    新キャラもたくさん出てきたなぁ。佐々木さんのキャラ好きだなぁ。ただ、周防九曜は怖い、最近ホラーゲームばかりやってるから、余計怖い^^;
    後半の物語はα、βと分岐しており、それが何を意味して、どう帰結するのか、楽しみである。
    さぁ、驚愕を読もう^^

  • 春休み~新学期が開始して間もない頃まで。
    非常に面白かった。憂鬱、消失以上だと感じた。
    ~分裂の名の通り、途中で話しがα√とβ√に分岐する。
    パラレルワールドか、ゲームブックを意識したのか。
    驚愕が凄く待ち遠しくなるので、驚愕を連続で読むことをお勧めしたい。



    【以下ネタバレ含む】
    分裂させた(?)のは佐々木との邂逅のせい?

    情報の整理のために√別のメモを。
    ●α
    ・電話の相手は不明 「あたしは、わたぁしです」 キョンのことを先輩と呼ぶ イントネーションが誰かに似ていて、声を演じているようだ
    ・日曜日は休み
    ・月曜日にハルヒに勉強を習うキョン
    ・入団希望者が殺到 男7 女4だったはずがいつの間にか女+1
    ・希望者の中にキョンの気になる女子生徒がいる 余裕が感じられる 見た事がある気がするがそれは無いとも思うキョン 電話の相手はこの新一年生か? 
    ~次巻へ

    ●β
    ・電話の相手は佐々木
    ・日曜日に佐々木、周防九曜(天蓋領域)、橘京子(超能力者?)、藤原(男未来人)と喫茶店へ 佐々木の閉鎖空間に入る 喫茶店に喜緑さん
    ・佐々木と藤原は喫茶店に残ってなにか話をしていたらしい
    ・月曜日、授業中の夢に佐々木が出る そこで「恋愛感情は精神病の一種」とハルヒと同じ事を言う 佐々木は自分を枠にはめているようだと国木田
    ・朝比奈さんが昇格か? 
    ・団員募集の張り紙
    ・長門が寝込む
    ~次巻へ

  •  ハルヒシリーズの中で、最もSF的ギミックが凝らされた作品(ただし未完)。
     それぞれ進級した春のある日、キョンは中学生時代の親友・佐々木と再会する。佐々木はSOS団のことも風の噂に聞いており、涼宮ハルヒとも顔を合わせる。
     その時から、世界がおかしくなった。
     なんと世界がαとβの2つに分岐したのである。
     ADVゲームをやり込んできた読者は「珍しくもない」と言うかもしれない。しかし考えてみて欲しい。
     ADVゲームとは違い、結末が必ず1つである小説で物語が分岐するとはどういうことか。
     これは平行世界が生まれたという事ではないのか?
     そして、どこかでこの2つの世界が交わるということではないか?
     高校1年生の自己紹介の時、ハルヒはこう言った。
    「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
     ついに異世界人が出るのか……!?
     既に完結しているという点においては「消失」にはかなわないが、ついに完結編である「驚愕(上)(下)」の発売が決まった。
     未読の方はぜひこの機会に読んで欲しい。

  • まさかの「つづく」終わり。しかも、続巻を買おうと思ったら、
    続巻が出ないまま、数年間ブランクが空いてるとのこと。
    どうしちゃったんだ作者?
    「星界の戦旗」の二の舞いか?

    ともあれ、そろそろ続巻がでるそーで。

    途中で分裂しますが、これはあれですね
    ゲームブックへのオマージュでしょうね。

    それにしても、ハリー・ポッター方式で、
    何冊で終わる、みたいなことを、宣言しておいた方が
    いいのではないだろうか?

    • backyard46さん
      星界の戦旗ww 忘れてたのに思い出しちゃったじゃないですかー(笑
      星界の戦旗ww 忘れてたのに思い出しちゃったじゃないですかー(笑
      2011/05/13
  • 春になり涼宮ハルヒ率いるSOS団のみんなも無事に進級したと思ったらキョンの中学時代の同級生で同塾生の佐々木や未来人,異世界人,超能力者それぞれの敵対勢力という新しい登場人物が次々登場。
    いったいどうなってしまうことやら・・・。次の巻にも続く内容となっており、次巻が楽しみ。
    しかしいったいいつ発売することやら

  • 『涼宮ハルヒの驚愕』につづく。
    続きが気になります。

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著者プロフィール

2003年、第8回スニーカー大賞<大賞>を『涼宮ハルヒの憂鬱』で受賞し、デビューをはたす。ほかに『学校を出よう!』(電撃文庫)などがある。

「2019年 『涼宮ハルヒの驚愕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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