「六月のシュールな薔薇」
「SHAMPOO」
「プラスティック・サファリ」
「メリー・クリスマス・ファーザー・トキタ」
以上、4編からなるダダ&一也シリーズ第2弾
表題作の「六月のシュールな薔薇」は、後にCDドラマ化されてます。
人里離れたミッション系男子校、夢うつつの美少年、黄バラの園……お膳立ては、シリーズ随一のお耽美さを漂わせながら――容赦なくハイテンションなラリパッパホラー。SM主従のお約束、勘違いと思い込みのドタバタ事件――と思いきや、少しは超常現象ちっくな幕引きが……?
個人的に、落下衝撃混みで30Kg以上は受け止めきれず少年と一緒に倒れこんじゃう一也さまが、落ちてくる一也さまを受け止めても微動だにしない己斐に、めずらしく素直な感嘆をもらすシーンがお気に入り♪
「SHAMPOO」は、美容院で遭遇した怪しい外国人タレントと、そこで彼に見初められてしまった一也さまとの攻防(?)に、ちょこっとダダが巻き込まれたり巻き込まれなかったり?
物語の時系列的には、「六月の~」より前の話ですが――なんのかのでSM主従が仲良しなのがわかります。
助けられて、首にしがみつきながら――それでも、己斐も充分変態な件についてツッコミを入れてしまう一也さまが愛らしいです♪
「プラスティック・サファリ」
ダダと哲次の馴れ初め話。
かつ、ダダのトラウマの物語なので――何度も読み返すのは、精神的にちょっときつい。ラストがサバサバしてるので、読みきると持ち直しますが。
「メリー・クリスマス・ファーザー・トキタ」
「六月の~」の後日談。
一也さまがたまに起こす親切心は、凡人にはとても危険極まりないということで。(^^;)