「フロスティ・ムーン」
「聖夜のクレスト」
2編収録、ダダ&一也シリーズ第6弾
しかし、あからさまに――次巻に続きます。(^^;)
最初の完結前後編の前編。
アンソロジー集「妖花」に掲載された番外編「天龍斎日記」もずいぶん絡んできますが、読んでなくてもだいたいのところは誰かしらが説明してくれるので、問題ないかと……。
「ルージュの嵐」で、一也さまの己斐への気持ちが、己斐に伝わってしまいながらも……タイミングを逸して膠着状態に陥った主従の前に、祖父の交わした約束による一也さまの婚約者ウィルヘルム・ライヒ教授が登場。
己斐を引き離し、一也さまを手に入れようと――。
「フロスティ・ムーン」
一也さまがめずらしく、気持ちのうえで“デレ期”に入ってらっしゃいます――というか、彼は自覚してしまうと、自分自身を誤魔化すことはなさいませんからねぇ。
「聖夜のクレスト」
レビューとか感想とかからはちょっとそれますが、この話の中でしれっと流されてる、一也さまの臨時のお仕事――作者ご自身が、自費出版(平たく言って、同人誌)で発表されてますよね。
完結までのページ数がもっとあれば、番外編として文庫の巻末へ収録されててもおかしくなかったくらいなのに……そこが、少し残念なところです。