タブー (角川ルビー文庫)

著者 :
制作 : 西 炯子 
  • 角川書店
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本棚登録 : 81
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044341022

感想・レビュー・書評

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  • 「いつか地球が海になる日」が読みたくて。

    底抜けに明るく能天気に見える同級生の、
    忌まわしい過去と深い心の傷を知った少年が、
    同級生を守ってやりたいと決意する「タブー」、

    教師に強姦されて自殺した生徒の幽霊の、
    恨みつらみに巻き込まれた少年ふたり+教師の話「テリトリー」、

    自分の変態的な性癖に自覚のある少年が、
    ひとりの少年に惹かれることで救われるお話「いつか地球が海になる日」、

    幼なじみ3人の関係性の変化のお話「俺たちの崩壊」、

    の4編でした。

    やっぱり、
    ちょいちょい少年の喋り口調が苦手だったりするのだが、
    思いのほか、どの話も素直に良かったです。

    強姦やら近親相姦やら虐待やら、
    本人たちがそこまで深刻になっていないから軽く見てしまうけれども、
    そういうのが話に絡まって、
    誰かに出会って救われるっていう流れは、
    よくあるからこそ、響くものに出会ったときの、
    浄化作用に効果があるんだろうなあと思った次第でした。

    個人的には「俺たちの崩壊」の、数年後を読んでみたい。

    どうでもいいけど、須和さんは幽霊ネタ好きなんですね…

  • 『花芽と狼』があまりにもすてきだったので
    遡って探してみました

    BLの黎明期だったのでしょうか
    しかしどの短編も秀逸で
    環境と性格と恋愛の絡まり合い方のバランスと
    ギャグほのぼのシリアス?のバランスと
    絶妙でした…

    ホラーものが異色を放っていてけっこう好きです
    あとは『いつか地球が海になる日』の説得力というか
    ほどけてゆく謎へのカタルシスの見せ方が
    すばらしかったです



    黎明期角川ルビーは
    発掘すればおもしろいものがまだまだあるのかもしれないのですね

  • 小説

  • 初期JUNE作品の中では逸品なのではないかなと思います

  • 「いつか世界が海になる日」は反則なぐらいすごい短篇だと思う。思春期のとげはよわむしのあらわれ。

  • 『俺たちの崩壊』が好きでした。

  • たしか小説JUNEで読んだのが印象的でその後短編集として発売されたものを購入したんだと記憶しています。雑誌掲載時と文庫の絵師さんが変わっていたのが当時気になったんですが、けっこうそういうのってあるんですね。内容はというと近親相姦等々けっこうテーマ的には重いものがありました。ですが文体が明るかった(というか主人公が能天気だったり)気もするので全体的には救いのあるお話が多かったように思います。しかしこれを読んだ当時はまだ中学生だか高校生だかだったんでけっこう衝撃を受けました。★再読しました★「いつか地球が海になる日」笑えて泣ける話で良かったです。あと少年3人の友情(?)の行方を描いた「俺たちの崩壊」もかなり好みでした。昔の作品と思ってたけどかなり読ませる一冊でした。

  • 暗い。JUNEというかんじで好き。

  • 可愛い感じの中に、辛さも入ってる。「いつか世界が海になる日」もお勧めだけど自分は「テリトリー」が結構好き。これの4次元と幽霊の定義が読んでいて面白かった。

  • 短編集。いつか世界が海になる日が泣けました。

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