誰がためにミューズは微笑む 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第6部 (角川ルビー文庫 23-48 富士見二丁目交響楽団シリーズ 6部)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044346522

作品紹介・あらすじ

M響での競演は成功したものの、圭の失言は悠季の心にしこりを残し、二人はちょっぴり冷戦状態。そんな折、悠季に内緒で圭がしていたある隠し事が発覚し、ついに悠季は家を飛び出してしまう。行き場をなくした悠季は、五十嵐の好意でかつての愛の巣である「ペンシルマンション」に身を寄せる。そこで当時の想いに立ち返り、改めて圭の存在の大きさを知るのだが-。同じ頃、再招集された期間限定オケ「ブリリアント・オケ」では、圭と高嶺の夢の真剣勝負がついに始まり-。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第6部9巻目


    M響との競演は成功したが、圭の失言によるわだかまりは払拭出来ないまま、お正月に圭の過去を知る羽目になった上に、生徒たちの学業外の活動に圭が一枚噛んでいたことが発覚し、悠季はとうとう家出を。


    家出しなければ持たないほどのイライラの原因が圭の失言ではなく、女性を愛しえた、そして流された命、の圭の過去だったことに、そっちかぁと思ってしまった。いや、大切なことなんだけど。過去は過去じゃんね?と思ってしまう私とは感覚が違うか…。私が悠季なら失言についての方が収まりがつかないけど。

    まあ、そういう訳でこの巻もエチ無し。
    でも相手をいついかなる時でも好きでいるなんて無理な話なんだから、こういう悠季をみるのはイヤじゃない。大いに悩んでくれたまえ。

  •  フジミシリーズでございます。
     えーーっと、この前の話ってなんだっけ?? と、すっかり忘れてしまっていたので、守村くんと圭がぎくしゃくしてるのも、はじめ???だったですよ。

     ともあれ、M響のシベコンは成功に終わったものの、そのときのすったもんだと、圭の大昔の恋愛話で、家出することにした守村くん。でも、まぁ…。
     話のメインは、ブリリアントオケでの生島VS圭のベートーヴェン「皇帝」です。あ、守村くんのアホの弟子たちが相変わらずひっかきまわしてくれてます。

     …エロいシーンがないよぉ!!

     何にびっくりしたって、これに一番びっくりした。
     秋月こおといえば、エロいシーン。と思っていたのに。ま2ヶ月連続刊行(もう出てますけど)するってことなので、多分、この後にでるのがいやってほどエロいんでしょうww

     と、守村くんは、大学の講師やめたほうがいいと思うよ。
     なんか、どのシーン読んでも、向いてないなぁって思うもの。確かに、守村くんのもってる生徒は、アホぞろいだけど、一番は守村くんに余裕がないってところが問題なんだもの。
     つか、だんだん圭が可哀想になってきた。
     圭が不器用で、こりゃまたアホな子なのは、守村くん、ちゃんとわかってるのに、守村くんに余裕がないもんだから、八つ当たりされてるし。前の巻で圭がぽろっと言った一言で傷ついてるのを引きずっているんだけど、普段「圭はすごい、天才だ」って言ってる(思ってる)んだからそりゃ矛盾してない??
     物語が守村くん視点なので、見えなくなっていた部分があったんじゃねぇ?と思った今回の巻なのであった。
     うん、自己評価が低い、謙虚、であった守村くんの性格も、演奏家としてキャリアがあがってくると当然かわってくるわけで、なのに、彼自身がそれに気づいていない。そのバランスが上手くとれていない。
     圭が常に甘いから、そのアンバランスの危険さがわかってない。

     …やばくねぇ??

     と、これからの展開を心配するのであった。
     ま、なにはともあれ、さっさと教えることに向いてないと自覚して、さっさと大学はやめなさいww

     と、圭の大昔の初恋の話を知るわけなんだが…。いや、そこじゃないだろう、と思わずつっこみ。過去の恋愛が問題になるのであれば、むしろ若いときにぶいぶいいわせて不特定多数とうんたら、って部分じゃねぇ? ああ、初恋が女の子だったから、圭がバイだとわかったってことにショックなのか?<をい

  • 9月27日読了。

  • 作者の秋月こおさんが、ここ数年、ずっとオフィシャル(K市議員として活躍されていた関係で)が忙しかったため、
    出版本の数も少なく、ヘトヘトになりながら本を出している、という印象が強かったです。
    今回、再び専業作家?に復帰されたことは、一読者としては喜ばしい限りです。

    さて、この本では、悠季が圭の過去に嫉妬して家出するところから始まります。
    めでたく仲直りした後半部分では、ブリリアント・オーケストラの面々がカーネギーに再集合、
    華やかなオケの一夜を演じるまでの経緯が描かれています。
    個人的には、外伝にしてでも、ブリ・オケの演奏についてもっと細かく書いてほしいという欲はありますが、
    すらすら楽しく読むことができ、久々に秋月さんらしい本として楽しむことができました。

    なお、本書付録リーフレットでは、実写版のフジミに関するCMが挟み込まれています。
    実力もあり、そろそろ同性婚が市民権を得られつつある今日、できれば(深夜枠でもよいので)放送されないかと期待しています。

  • BL。

  • 富士見二丁目交響楽団シリーズ〈第6部〉-09

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