訣別 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第7部 (角川ルビー文庫 23-51 富士見二丁目交響楽団シリーズ 7部)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044346553

作品紹介・あらすじ

世界的指揮者・桐ノ院圭をめぐるスキャンダルは、同性愛への関心を巻き込んで、次第に周囲へと広がっていく。そんな騒動の只中に、なんと渦中の人物・SMEの副社長・ディビッドが来日する。「僕は味方だ」と主張する彼が信用できない悠季だが、彼の行動が圭の周囲に思わぬ波乱を招き始める。一方、若き音楽家の登竜門であるロン・ティボー国際音楽コンクールへの準備が本格化した悠季だが、師匠たちからフジミの定期公演との掛け持ちを、「覚悟が甘い」と指摘されて…。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第7部2巻目。


    『スキャンダル(後編)』
    圭をめぐるバッシング記事が増えて行く中、渦中のデイビッドが来日し、二人を対象にした記事が写真週刊誌に掲載される。

    『訣別』
    ロン・ティボーの予備選に通った悠季に福山先生のみならず麻美奥様からもフジミの定演はキャンセルするようにと言われた悠季はそれが正しいと分かっていても納得出来ず…。



    ここへきて、駆け足で読んでいたせいか、宅島が二人の仲をきちんと知ることになった描写が思い出せない(汗)
    二人(というか悠季)が思ってる以上に二人の仲を知ってる連中は多いよね。
    長くなってくる作品だといつもいつまでも楽しく幸せな二人という訳にはいかないけど…。

  • ご存知の方も多いと思うこの大作。
    富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部の2作目です。

    この本というかこのシリーズの話になってしまいますが、
    私がこのシリーズと出会ったのは高校生の時です。
    しかも文庫ではなく、某雑誌に掲載されていた3話目だったと思います。
    これが、私がBL小説にはまったきっかけです。
    こんな世界が!と目を輝かせて、没頭していきましたさぁ

    新刊が出るたびに買い続けて、早○年。
    主人公の悠樹はすごい成長しましたね。
    引っ込み思案で内向きな性格で、なかなか新しいことに一歩が踏み出していけないイジイジ君だったのに、
    桐ノ院圭との出会いで、だいぶ逞しくなったと思います。
    もう二人は恋人どころか夫婦の間柄なので、二人でどう成長していくかというところに焦点が置かれていて、
    夫婦のあり方なんてものを考えさせられます(笑
    そして、このシリーズは私の音楽の教本です。
    クラシックとかあまり興味がなかったのですが、このシリーズを読むことで少しずつ知識が充実してきました。
    そして、音楽をやっていく者の苦悩、業界の話なども丁寧に書かれています。

    いつも二人を頑張れ~と応援しながら読んでいますが、
    最後の一文で、また悠季の苦悩が続くんだなぁ・・・とご愁傷様という気持ちで読みきりました。
    でも、苦しんでいる悠季は色っぽくて、また一歩成長のための階段を登るんだという感じが強いので、
    ちょっと楽しみだったりします。(私はSじゃないですよっ)
    こんな終わり方をしたのだから、続きを早く出して欲しいなっと思います。
    (この状態で1年待たされるのか・・・先生、早く続きをっ!!)

  • 圭とディビッドのスキャンダル、ロン・ティボーへ向けてまっしぐらの悠季、富士見2丁目交響楽団のホールなど、だんだん話は佳境に。

  • (あらすじ)
    世界的指揮者・桐ノ院圭をめぐるスキャンダルは、
    同性愛への関心を巻き込んで、次第に周囲へと広がっていく。
    そんな騒動の只中に、
    なんと渦中の人物・SMEの副社長・ディビッドが来日する。
    「僕は味方だ」と主張する彼が信用できない悠季だが、
    彼の行動が圭の周囲に思わぬ波乱を招き始める。
    一方、若き音楽家の登竜門である
    ロン・ティボー国際音楽コンクールへの
    準備が本格化した悠季だが、
    師匠たちからフジミの定期公演との掛け持ちを、
    「覚悟が甘い」と指摘されて...。

  •  タイトル「訣別」ですが、まぁさほどでもないですがねww

     とりあえず「スギャンダル」の後編があって…。
     どうやら業界大手一族の内紛にからんでしまったようなんですけど、まぁそれもフラグたてただけで終わってますよ。
     マスコミに色々と書きたてられた圭なんだけど、彼はそんなことの対処はきちんとできるしね。って、矛先が守村くんにいく、っていうフラグなんですかい?ww

     ま、そんなこんなで守村くんは無事、ロンティボーの書類審査に通りました。で、師匠に、つか師匠の奥方に「素人オケとコンクールとどっちが大事なの」といわれてカチンときてるわけだ。
     自分でも多少自覚があったことを人に指摘されると、そりゃたしかにカチンときますけどね。(「早く宿題しなさい」「今やろうと思ってたのに」ってやつですね)
     なんか、守村くんののほほんとした感じにさすがにいらっとしてきましたよ。
     師匠たちがどれだけ、ヴァイオリンで食っていけるようにしてやろうとがんばってるのがわからんのか。
     食えない素人オケじゃ、最終的には生活に追われてヴァイオリンを捨てなきゃいけなくなる、音楽は霞みたいなもんだから、それでは腹はふとらん。生活していけるようにするってことがどれだけのことか、結局わかっとらんのだよね。
     まぁ、圭は圭で超おぼっちゃまだから、いたしかないといえばそうなんだけど。

     ともあれ、ちょっとテンポ遅すぎですよ、秋月先生。
     も、ちゃっちゃとコンクールいっちゃってくださいよww

  • スキャンダルの後編、決別、ププリアントな春来たるという3話の内容があった。スキャンダルの後編に圭がなんとSポンと和解し、富士見の専用練習所を作るに協力してもらうところまできたが、圭がSポンの相談に乗ったときの写真がパパラッチに撮られ、日本の雑誌に露骨な記事まで載っています。M響から次回があれば、常任契約を再考すると言われました。幸いなところ、続きの記事が出なかった。そして決別とは、圭と別れるとかじゃなくて、ロンテボーを参加するために、エミリオ先生のところで勉強するので、富士見の定演が参加できなくなって、暫く富士見を去っていくということだけです。ププリアントな春来たるには三つの電話で圭と悠季のラブラブ生活を邪魔するというエピソードです。圭殿、本当にお気の毒だな。

  • こんな表紙であんなタイトルだから……てっきりついに二人が別れちゃうのかと思って、ずっとドキドキしてました(苦笑)

  • 前巻が中途半端だった分、この「訣別」のタイトルとカバーイラストに
    二人がどうかなっちゃうのか?フジミとなにかがあるのか??
    なんて期待していましたが、またもや次回に続く的な・・・。

    でもここまで読んだら、どう結末を迎えるのか
    大変気になります☆

  • 1月11日読了。

  • もう何というのか、主人公二人がどこまで
    昇り詰められるのか、それを見届けない事には
    終われない。
    これほど、結末を望む作品も珍しい。
    …だってもう20年近いお付き合いだものー。

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