富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部 リサイタリスト (角川ルビー文庫 23-55 富士見二丁目交響楽団シリーズ 7部)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年7月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044346591
作品紹介・あらすじ
ロン・ティボー国際音楽コンクール優勝の祝杯に、恩師や仲間たちと共に酔いしれる悠季。信じられない栄誉に夢心地ではあるけれど、この優勝は何よりも献身的に自分を支えてくれた恋人・圭のお陰と、二人は情熱的にお互いを求め合う。その後、落ち着く間もなく、入賞者のガラコンサート、専門誌の密着取材など、実力派ソリストとして悠季が脚光を浴び始めることに。新たなステージに立った悠季が、その真価が問われるガラコンサートで見せた演奏は…?大人気シリーズ、凱旋編。
感想・レビュー・書評
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周囲との関係がすごく素敵に描かれていて。
この本を読んでいると無性に音楽が聴きたくなります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ第7部5巻目。
ロン・ティボーで優勝した悠季。その夜からガラコンサートを終えて帰国するまでの話。
とうとう羽ばたいたのかな?悠季は。
お互いがプロとしてやっていくなら常時一緒には居られないというのを身を持って気付いたということかも。
この作品は23年8月発行。そろそろ最新刊に追いつきそう…? -
入賞者のガラコンサートと不愉快な独占取材。
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ロンティボーコンクール優勝者としての日々が始まった守村くん。
いきなり華やかな場所に出されることになって、戸惑いつつ、割としっかり地面に足がついてる、守村くんなのである。
実直な性格っていうのが、ここでしっかり生きてるよなぁ。
でもって、守村くんの成功に、一歩引いてみてる感じの圭。
いや、普通に喜んで、普通にしてる感じだけど、なんとなく引いてるなって雰囲気があるんですけど。
守村くんの成功に、一番戸惑ってるのは彼かもしれないね。
と、ガラコンサートのあれやこれは、ちょっとやりすぎな気がする。
うん、秋月先生、筆がはしりすぎましたか?
ともあれ、がんばって、がんばって、栄光を手にした守村くんに、なんか励まされるのであった。 -
本当にロンティーボで優勝たんだなぁとしみじみ。悠季じゃないけど夢落ちじゃないよねとか(笑)これによって人生が激変するであろう、プロとしての今後がまた楽しみです。もちろん圭とのことも。悠季の演奏するシーンを、第三者の目から語っているシーンが好き。どんな素敵な音色なんだろうと、毎回思います。講師はこれからも続けていくんだ^^;
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自信家な悠季とかもたまにはいいですね。リサイタルを成功させる堂々たる悠季はカっチョええです。ミシュカ君もチラッと出て来て嬉しかった。
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二人がお互いのあり方を定めてきたなぁって感じですね。
嫉妬のかわし方も上手くなってきたし、音楽への向き合い方もぶれなくなってるような感じ。
これからの希望として、二人の関係をことさらオープンにして欲しくないって思いなんですが、悠季にはおくゆかしくあって欲しいから。
恥じることの無い関係=カミングアウトでなくてもいいと思う。
悠季がここのところ、開き直り気味なのが…。
「後に知ることとなる」っぽい描写が過去にいくつも出てきてたけれど、回収できてるのだろうか?
じっくり読み返しとかなくちゃだわ。 -
悠季のロン・ティボーガラコンサートを中心とした1冊。
演奏シーン満載で、よかったです。
演奏シーンに挿入された都留島氏視点の部分が、第三者から見た悠季で、それがとても新鮮だった。彼はいつも、自分を過小評価しすぎる。
コンサートが終わった夜、仕事に戻った圭と入れ替わって悠季のそばにいた演奏家仲間との時間も、悠季の一面を見られて楽しかったし。
ちょっと有名になったこれからの悠季と、フジミが、相変わらずとても楽しみです。