篁破幻草子 宿命よりもなお深く (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 267
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044416171

作品紹介・あらすじ

人の身でありながら、夜は冥府の官吏として、都にはびこる鬼を狩る-その名も小野篁!「そ、それ…鬼だよな…」「鬼以外の何に見えるんだ、たわけ」幼馴染で親友(のはず)の融に情け容赦なくつっこみつつ、連夜鬼と戦う篁だったが、彼の持つ凶星・破軍の魂を手に入れようと謀る異貌の鬼・朱焔の魔の手が、融にまで襲いかかってきて…。『少年陰陽師』からさかのぼること二百年!結城光流の新シリーズ、ついに登場。

感想・レビュー・書評

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    角川ビーンズ文庫BB16-15

    篁破幻草子(たかむらはげんそうし)

    宿命よりもなお深く

    著者:結城光流(ゆうき みつる)
    発行所:株式会社角川書店

  • 【再読】『自分の話の一番のファンは、やっぱり自分自身なものですから』(あとがきp243)結城先生のこの名言は思い当たることがあるので印象的で、このフレーズは覚えていた。イラストがガラリと変わって違和感。けど、格好よくはなってるのか。篁&融のかけあいがとても楽しい。星宿(この字が出るたびに“ほとほり”と読んでしまう『ふし遊』脳が面倒だったw)についてもチラリとお目見え。物語が一気に加速した感じ。
    鈍感な融可愛い。ショタな二人も美味だった!

  • このひと何者?って感じの人物が結構いてもやもやする。(笑)
    これから少しずつあきらかになっていくのかな。楽しみ。

  • 小野篁&橘融のオカルトファンタジー第3巻

    読了日:2008.06.26
    分 類:ライトノベル
    ページ:246P
    価 格:476円
    発行日:2005年4月発行
    出版社:角川ビーンズ文庫
    評 定:★★★


    ●作品データ●
    ----------------------------
    主人公 : 小野 篁(橘 融)
    語り口 : 3人称
    ジャンル : ライトノベル
    対 象 : ヤングアダルト向け
    雰囲気 : 歴史オカルト
    結 末 : 次巻に続く
    イラスト : 四位広猫
    デザイン : BELL'S
    ---------------------------

    ---【100字紹介】-------------------------
    ときは平安のはじめ。人の身でありつつ夜は冥府の官吏として、
    都にはびこる鬼を狩る小野篁。彼の持つ凶星・破軍の魂を
    手に入れようと謀る異貌の鬼・朱焔の魔の手が、
    幼馴染・橘融に迫る。オカルトファンタジー第3巻
    ---------------------------------------------

    シリーズ第3巻です。前巻よりずいぶん時間が空いている上に、レーベルが変わりました(出版者は変わらず)。2巻のあと、「少年陰陽師」シリーズが始まり、10作以上そちらが進んでからの、久々の本シリーズ新刊です。

    すっかりキャラが成長してしまいました。びっくりなレベルに。小野篁は少年から青年になって、身長は融を抜かしたし、そのせいか宮廷の「アイドル」ぶりも少し変化したかも。でも多分、年齢は1つしか上がっていません。18歳かな。更に今回は融の結婚話からスタートして、前巻までの子供っぽいキャラから一転しています。

    文章の雰囲気も慣れた感じになってきているような。何しろ1巻2巻はデビュー作でしたし。でも、少し強引な雰囲気はあるかも。展開の仕方や、理由付けのあたりで。宿命とか運命への縛られ方とか、ちょっと最近流行の感じがしなくもなくて、気になります。若者向けの少年誌とか、少女漫画的というか。まあ、そもそものターゲットを考えれば、戦略的に大変正しいですが。

    イラストの雰囲気も激変。一瞬、別の人かと思いましたが、イラストレータ、同じです。陸幹、成長しすぎじゃない?楓も。

    さて、本巻では橘融大ピンチ!と、篁&融の少年期の出会い編大公開!…ですね。(どんな要約だ…。)融、前々からのんびりまったり鈍いキャラでしたが、おめでたさ加減がついに、「少年陰陽師」の昌浩を抜いたような。きっと篁とのバランスをとるため、純粋な部分は全部融へ、毒な部分とかっこよさはすべて篁に委譲されてしまったのですね。

    全体的に、「星宿」に非常に重きを置いた話になってきています。新キャラも登場したし、さて、これからどんな運命・宿命が待ち受けていることやら…。


    ---------------------------------
    文章・描写 :★★★
    展開・結末 :★★+
    キャラクタ :★★★
    独 自 性 :★★★
    読 後 感 :★★★
    ---------------------------------


    菜の花の一押しキャラ…橘 融

    「未来より大事なものが、ここにあるんだ…」(小野 篁)

  • 篁と融の絆の深さを知ることができる1冊v

  • 篁破幻草子、第三巻。前巻からだいぶん間が空き、物語の中でも二年の月日が経過し十七歳だった篁たちは十九歳に。精悍に成長した篁は今日も夜の都で鬼を退治る。朱焔に加担する修験者太慎によって、融は影を奪われてしまう。凶星破軍にかかわる宿星を持った者たちが少しずつ明らかになる。篁の鋭いツッコミと、融の微笑ましいボケっぷりが絶妙v燎琉の狸ぶりも相変わらずv

  • 2006.8.15

  • 人の身にありながら冥府の官吏をつとめる小野篁が主役
    少年陰陽師とはまた違った雰囲気が大好き
    篁の毒舌をあびながらも彼を支える親友(?)融とのかけあいが面白いです

  • 後半の篁と融のやりとりで、ぐっと来てしまった…!
    幼い頃のエピソードが結城さんらしくて、好き。

  • 篁破幻草子シリーズより。平安時代に生きた小野篁(おののたかむら)が主人公。彼に関する色々な噂をまとめてファンタジーを絡めた感じ。友人である融が好きです。彼らのやりとりもテンポがいい。少年陰陽師より対象年齢はやや上かも。現在3巻まで。

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著者プロフィール

東京都在住。2000年9月『篁破幻草子 あだし野に眠るもの』で作家デビュー。02年1月に発売された『少年陰陽師 異邦の影を探しだせ』より「少年陰陽師」シリーズがスタート。累計550万部を超える大ヒット作となる。その他に『陰陽師・安倍晴明』シリーズ、『吉祥寺よろず怪事請負処』シリーズ(いずれもKADOKAWAより刊行)など。

「2022年 『シャーロック・ホームズを読んだことのない俺、目が覚めたらコナン・ドイルでした』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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