- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044416423
作品紹介・あらすじ
時は平安。13歳の昌浩は、稀代の陰陽師・安倍晴明の末の孫。素質はすばらしいはずだが、まだまだ半人前の見習い陰陽師。相棒の物の怪とともに、祖父の晴明にからかわれながら修行に励む日々である。ところがそんな中、内裏が炎上するという事件が起きた。昌浩は独自に調べをはじめるが、その背後に外つ国からやってきた妖異がかかわっていることが判明し-!?新説・陰陽師物語登場。
感想・レビュー・書評
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負けん気が強くて、一生懸命陰陽道の勉強に励む昌浩は半人前の陰陽師です。彼は偉大な陰陽師である安倍晴明の末孫でもあります。祖父を尊敬しているものの、「晴明の孫」と言われることに対して「孫言うなっ!」と常に言い返します。昌浩にとって孫発言はほんとうに面白くないものなんです。ひとつ間違えると血筋へのプレッシャーとかでグレちゃったり、ひがみっぽくなっちゃったりしそうなものですが、彼は真っ直ぐとすくすく育ってます。このまま素直に成長していくのか、はたまたどこかでぐらりと折れてしまいそうになるのか……。
昌浩は幼い頃から陰陽師の素質はかなりのものだけれど、まだまだ荒削りで危なっかしい面が多々あります。そんな彼とともにいるのが物の怪のもっくんである、十二神将のひとり、紅蓮です。
昌浩にとって、妖(人間に悪さをするもの以外)は敵でともなく、排除すべきものでも忌み嫌うものでもありません。この世にともに存在するものであり、受け入れることが自然なものであるようです。そんなところも彼の魅力のひとつでしょう。
とはいえ、わたしの中で格好いいと思ったのは、青年の姿で現れた晴明なのですが 笑
今の昌浩はわたしにとって、やんちゃな可愛い息子のような存在です。見守っていきたいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ものすごく好みの本に出会えて嬉しい限り。
ラノベは他の小説よりも登場人物に趣を置いてるとこあるから、主人公を好ましく思えないと、内容が面白くてもイマイチ進まないのだけど、これは良かった。
主人公の「晴明の孫の昌浩」が、程よい加減でとても良い。
自分の力量をきちんと知っていてるとこが良い。
もっくんもまた可愛いし、十二神将というところもツボ。 -
角川文庫で発売ということで購入。
ビーンズ文庫で何度か読んでるけど、
何度読んでも晴明様と昌浩のやりとり、
そしてもっくんと昌浩のやりとりは面白く楽しい。 -
こちらものんびり楽しみたいと思って冊数で選んだキャラ小説。ページ数少ないからあっという間に読み終えてしまった。漫画みたいな話。
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懐かしくなって読んでみました。
ライトノベルとして出ていた本が一般向けの文庫として発売されることも増えてきていて感慨深いです。 -
以前、晴明が十二神将を使役するに至る話を読んで今ひとつのところもあったのだけど、これは軽めで読みやすく楽しめた。続き物なのでまた読みたい。
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ビーンズで手を出し損ねた、かの有名シリーズの角川文庫版。
ティーン向けの文庫が一般向けに組み直されるとこんな厚みになるのね。
晴明の孫、という圧倒的アドバンテージをもつ主人公と物の怪のもっくんのやりとりが軽妙でいい。
何より主人公昌浩が、じい様への反発はともかくとして、素直で伸びやかで気持ちのよい子だったのがよかった。
分量的に今一つ物足りないけど、もっと読みたいという気持ちの裏返しと言えなくもないか。 -
時は平安。13歳の昌浩は、稀代の陰陽師・安倍晴明の末の孫。素質はすばらしいはずだが、まだまだ半人前の見習い陰陽師。相棒の物の怪とともに、祖父の晴明にからかわれながら修行に励む日々である。ところがそんな中、内裏が炎上するという事件が起きた。昌浩は独自に調べをはじめるが、その背後に外つ国からやってきた妖異がかかわっていることが判明し―
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ライトノベル出身としうことでとても軽く、さくさくと読めます。
陰陽師だとか妖だとかそのような話はもともと好きなので楽しめました。只時々もう少し良い言い回しはないのかと気になる点があったことが残念です。
しかし先にも述べたように軽く読めるのでまた続きを買いたいです。 -
安倍晴明の孫て設定が面白い。
てっきり、安倍晴明の少年時代の話やと思ってた!
相棒が物の怪のもっくん。
昌浩ともっくんのやり取りがが面白い。
この先、昌浩ともっくんの繋がりや成長が楽しみ。