少年陰陽師 仄めく灯とひた走れ (角川ビーンズ文庫 16-39)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年1月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044416430
作品紹介・あらすじ
時は平安。「捕らえ次第首を刎ねよ」-何ものかにはめられ大罪の咎人として追われる昌浩に、帝の容赦ない命が下される。昌浩を捕らえるため、安倍邸はもちろん、都中に配置される検非違使たち。捕まれば即斬首の絶体絶命の状況の中、昌浩は螢ともっくん、勾陣とともに逃亡する。しかし、帝が執拗に昌浩の命を絶とうとする背後には、螢の出身地・播磨の陰陽師の姿があって…!?大人気シリーズ"篭目編"第二弾。
感想・レビュー・書評
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籠目編②
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【図書館本】シリーズ33冊目、籠目編2/5。
成親兄の家族、車之輔、雑鬼たちが健気。そして敏次殿の株がどんどん上がってゆく……。
印象に残ってるシーンが少なくてイマイチ味気ない巻だったけど、どう転がっていくかはものすごく気になっているので続きも楽しみ。 -
籠目編2
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事態は進展せず、今はひたすら逃げている昌浩。螢にまつわる何かが夕霧の登場で少し分かるような、、、それにしても、藤原敏次が男前になってきた。
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逃げ出したその後、知っている人達は首をかしげ
彼はこんな事をするだろうか? と思う。
けれど命令を下した当人は、そんな事を知る必要もなく
ただ守りたいものを守るだけ。
戦闘、とりあえずあります?w
ふっと笑ってしまったのは、食料話。
うんうん、最初から最後までシリアスは
とても神経がすり減ります。
読みたくない、けれど読まなければ続きが分からない。
飛ばして読みたい、飛ばして読んだらどうしてそうなったのか
誰か疑問を持ってくれる人がいないのか、それすらも分からなくなる。
ただ、字面を追っている、と言ってもいい状態になっていました。
そのままいつもの様に読んだら、とてもではないですが
読めなくなってしまいそうで…。
提案された逃げ道に行かず、『そこ』から逃げろ、と言われる。
そして居ぬ間に占う陰陽師。
起こす事を前提に占うならば、それは外れるわけがなく。
しかしこれは確実に占っている。
仮説が崩されて、またしても分からない状態に。
目的は…閉じ込め、でしょうか? -
昌浩に関わる人たちはいい人ばかりだなぁ。
あとがきのおみくじのお話も面白かった。不思議だけどあるんだなぁ、そういうこと。 -
少年陰陽師、籠目編第2弾。
毎回ではないですが、このシリーズは泣かせる場面が多く、その大半は中盤〜ラストに多いのですが、今回は前半でうるっときてしまいました。
日常の何気ない会話さえ出来なくなってしまった、昌親さんと昌浩のやり取りが切なくて切なくて。
今回誰よりも強かったのは、長兄成親さんの奥さんだと思います。成親さんが倒れて意識が戻らないままで、奥さんも心配で仕方ないだろうに取り乱した昌親さんを落ち着かせる様子だとか、義弟である昌浩を本当の弟のように思っていることだとか、今まであまり物語に登場していなかった成親さんの奥さんの人となりがすごくわかるお話でした。
咎人となった昌浩一行が向かった播磨でどんなことが待っているのか。
とても楽しみです。