モンスター・クラーン 虚構の箱舟 (角川ビーンズ文庫 16-43)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年10月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044416508
作品紹介・あらすじ
昼と夜の狭間、黄昏の住人たち-モンスター。豪華客船マリー・クリスティーネ号を探る血族のマーメイドが石化状態で発見され、吸血鬼一家の養女、咲夜が調査に行くことに。「この世の災厄」が眠っているというクリスティーネ号。そこで行われる海運会社の後継ぎの誕生パーティーに、血族の長カールの代理として咲夜は義兄アルベルトと、吸血鬼のトーゴたちと共に潜入するが-!?結城光流が贈る、新たなる吸血鬼伝説。
感想・レビュー・書評
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そっかー兄妹とは思ったことないのねーお互いねー
レニかわいすぎるわーだれかと思ったわ
てかマックスこれからも出てきてほしいなあ
クラインはステンノの子供なのかなあ
誰との子供かなあ
要くん影薄すぎるね -
前巻の最後で華々しく登場した骸骨騎士が、特に説明なく物語に馴染んでいるのに違和感。
今回もちょいちょい「実は書かれていないけど2巻と3巻の間にこんなことがあってー」っていうのがある。
おそらく短編集にまとまってくれるだろうとは思うけど、なんだか躓いたような気分になって好きではない。
物語自体はテンポがよくてすいすい読める。
ラブラブやドンパチやシリアスがバランスよくブレンドされていて後味すっきり。
なおかつ次につながる謎も残っていたりするので次も楽しみである。 -
ある意味、骸骨騎士と骸骨馬のためのお話。マイ・ロード。要の「骨だけど。」な地の文にちょっと和んだ。本編ってば豪華客船ときたら、沈没ですよねー的な展開で、えー。レニの正体にも、えー。ゴルゴン三姉妹と謎の少女の謎はまだ少し先まで持ち越されそう。
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何だか、ラブ度が増えてませんか、と聞きたくなる1冊でした。
互いが互いの迷惑をかけないためなのか、想いやるだけ。
傍からみたら、らぶらぶですけどね…w
ん? あれ? という事は、貴女は次女? と思ったのですが
どうなのでしょう…?
しかし食卓がすごい事になってます。
冷凍した数々のお菓子、食べたいです、下さい! と詰め寄りたい…w
船の持ち主の息子、かれはこれっきりなのでしょうか?
もしくは無駄に手紙を書きまくったりするのでしょうか?
全て阻まれそうではありますが…というよりも
2人を見てたら諦めると思いますけど…。
とか、本編そっちのけで気になります。
しかし、パートナーにつれて行った女性。
まさかの落ちでした。
確かに…確かに登場してる、うん。 -
同じくBookWalkerで購入。ストーリーはしっかりしているものの、ちょっとタイトル負けしてるかなぁと思う。
続きは買わない。 -
入荷先:品川区立品川図書館(KK03)
クラーン(血族・氏族)の表の顔は言うなれば「ホールディングス・カンパニー」ということになると位置づけて、そのHDの筆頭一族としてやらねばならない「ノブレス・オブレージ」を遂行しようとしたら、クラーン内部に封印しなければならないのっぴきならない事情がやってきた――というのが今回の大まかな見取り図。
この見取り図に沿って考えるならば、結局結城もまた「人外=上流階級にしかいないかもしれない方々」という意識から抜け出ていないという批判の存在もあり得なくはないのだが、しかし一方では人外であるがゆえに人間(本書では「ナバハール」と称呼)社会を外側から参画する以外手段が無かったと見なす必要があるのかもしれない。その意味では『少年陰陽師』とちょうど類似した関係を模索すべきなのかもしれないという結城なりのスタート地点が見えてきたような気がする。咲夜の愛器だけで作品が進まないのと同様に、ただYA世代にファンタジーを提供するだけでも作品は進まないのである。
言うなれば「生みの苦しみ」だ。その「生みの苦しみ」の向こう側に見えるかもしれないファンタジーを超えざるをえない瞬間を、評者としては見てみたいものである。