恋の値段は君次第 (角川ルビー文庫 65-20)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044422202

作品紹介・あらすじ

小さくて頑張り屋な高校生の中津川由は、亡くなった両親の借金ごと引き取ってくれたお金持ちな隣人の一条将人の家で、家政夫のように暮らしている。無愛想で自堕落で、でも誰より由を大切にしてくれる将人との生活は、身よりのない由にとってはかけがえのない大切なもの。けれど学校で「将人に身売りをしている」と妙な噂を流された由は、家を出るよう勧める将人に、「だったら噂を本当にした方がいい!」と自ら体を差しだそうとするのだが…!?心震わすスイートラブ。

感想・レビュー・書評

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  • 由くんがかわいくて、性格が男前・前向きで好感が持てた。

  •  中津川由は、亡くなった両親の借金ごと引き取ってくれたお金持ちな隣人の一条将人の家で暮らしている。
    「そんなことしなくていい」という将人の言い分を無視して、通いの家政婦から一通りのことを習い、今じゃすっかり将人の身の回りのことは由の仕事だ。
     無愛想で自堕落だけど、誰より由を大切にしてくれる将人との生活は、身よりのない由にとってはかけがえのない大切なもの。
     けれど、学校で「将人に身売りしている」という妙な噂が流れたことを将人に知られてしまい、将人に家を出るように勧められてしまう。
     どうしても将人との生活を手放したくなかった由は、「だったら噂を本当にした方がいい!」と自ら体を差し出そうとするのだが……

     という話。

     えーっと……とりあえず、作者さんにどうしちゃったんですか? って聞きたい(苦笑)
     これの前までのルビー文庫で出した話を持ってるんですが、それとは何となく90度違う感じのする話。
     今まで、私のこの作者さんのイメージって、攻めが一方的に受けを好きで、受けに対して攻めががんがん攻め込んで、「いやよいやよも好きのうち」的な感じでなし崩しでがんがん押し倒して、気が付けばハッピーエンド! って感じの話だったんですけど……。
     この話はそうじゃない。

     どっちかっていうと、攻めである将人がヘタレで。
     なかなか……というか、一切、由のことが恋愛的な意味で好きだってことをにおわせてこないんですよね。
     そりゃ、好きじゃなかったら、血の繋がりもないただの隣の家の住人を引き取らないだろう……って言われたら、もちろんその通りなんですが……。
     純粋な好意の場合もあるし、それだけで将人が由のことを悟れっていうのはちょっと厳しいかなー……と。
     まぁ、この話が「BL」であるって前提条件を考えれば、それ以外はありえないんですが。
     でもその「BLである」っていう点に甘えてちゃいけないんだよなー……っていうのはすっごく思うんですよね。

     この二人が恋愛関係になるんだろうっていう前提で読ませるのはBLならではなんだと思うんですが。
     そんなこと関係なく面白い話を読みたいなーとは思うので、そういう意味では思い切り物足りないです。

     何か、いろいろが唐突。いろいろが予定調和。
     でも、作者さんが新しい感じの話を書いてるって思えば、そこに辿り着くまでの過渡期なのかなー……と思わなくもないので、実のところ、もう少し様子見かなー……と思わなくもないです。

     前の書き方は前の書き方なりに需要があったと思うんだけど、作者さんがそれだけじゃ飽き足らなくなったのかなー……なんて、勝手な事を思ってたりします。

  • ぬるい。大体読んでる作者さんですが、もすこしパンチが欲しかったかも。キャラのインパクトがいまいち弱い気がしました。

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