ドラゴンの角: 遠征王と片翼の女王 (角川ビーンズ文庫 2-4)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 85
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044450045

作品紹介・あらすじ

遠征王アイオリア最愛の"いとこどの"こと女大公ゲルトルードが突如、倒錯青年貴族との結婚を宣言。猛反対のアイオリアはこの結婚を潰すべく暗躍(?)するうち、神聖シングレオ騎士団秘蔵の宝剣エブァリオットをついうっかり抜いてしまう。そんな折、宮廷ではアイオリアを偽王とする声が高まっていた。「あれは王家の血を引いておらぬ」…出生の秘密ゆえ生命の危機に瀕したアイオリアを前に、ゲルトルードは-。

感想・レビュー・書評

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  • 【3】おちゃらけズッコケ少女小説かと思ってたら意外とシビアな政争物となって来ました。政争物大好き♪「プリンセスハーツ」から入ったので、『あの二人の孫がそんな目に!!めでたしめでたしじゃなかった(涙)』と、辛いものがあります。政敵であってもおかしくない立場のゲルトルードが、どこまでもアイオリアの味方なのが心強いありがたい。(表紙は♀×♀ですw)

  • 2011年7月1日読了

    かなり危うげな事件だったにもかかわらず、そんな気がしないのはなぜだ…(;一_一)

    最初からなんとなく仄めかされていたオリエの出生が明るみに出て、王族たちの対立が激化するという内乱の話。オリエにとってはそんなことよりも、ゲルトルードの結婚の方がかなりの深手のようだけどね(笑)

    そして、ジャックはオリエに振り回されっぱなしという…(/_;)
    恐らくジャックはオリエにとって誰よりも身近で接しやすい友人なのかもしれないなー。周りには昔のオリエを知る人ばかりだけど、彼女によって叙任された騎士であるジャックは何も知らないからね。彼の不憫さには毎度涙が出そうだけどね!

    でも、ここでまさかの3部作で出たメリルローズの話が浮上するとは。だからあの書き下ろしを加えたのかな?バルビザンテの3部作読んでると、折に触れて面白いコメントが加えられているので、つい噴きだしそうになってしまうわ…。

    残る2巻でかなりシリアス展開の模様…。
    遠征王シリーズもあと少しか…orz

  • アイオリアの愛するいとこどののゲルトルードが怪しい貴族との結婚を宣言し、それに大反発のアイオリアは、自分が選んだ3名の騎士と相手の選んだ3名の騎士との決闘を行うことに。ジャックとガイ、ニコールとリュシアンの決闘シーンは、ギャグ満載です。

    アイオリアの過去が明らかになり、王家の血をひいていなかったことで反発していた、血族大事の反王家の方々が、次期王位継承者が生まれていないのに、反乱を起こしちゃいましたけど、それも結局は失敗に終わり、しかも頼みの綱の赤ちゃんは、顔がないというありさま。顔がないのに泣いている赤ちゃん・・・ホラーです。

    次は、ミルザとアイオリアの話でしょうか。楽しみ。

  • いとこどのの結婚話。策士ってのが好きです。オリエの弱さも強さもとても好み。良いなぁ。封神に当てはめるとオリエが太公望、いとこどのは普賢、ナリスが楊ゼンですね(ええ?)。オリエがミスキャストか。でもたらしだよ!(そこか) そうするとミルザは因縁究極の敵として妲己・・・。無理すんな。いや、妙にはまるような気も。

  • 遠征王シリーズの中で、一番印象に残っている話です。<br>
    エヴァリオットの剣も出てきましたし。<br>
    なんというか、読後感が……コーネリアスとの対峙シーンが……<br><br>
    オリエの傷の深さやゲルトルードとの共依存。<br>
    ナリス、ミルザとの繋がり。<br>
    オリエの過去に関する謎が明らかになり、シリアス全開です。<br>
    立つべき足場がまるで固められなかったオリエが、それでも立ち上がっていく様に感動しました。<br>
    アニキが格好良いです。オチもステキでしたが(苦笑)

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著者プロフィール

1976年兵庫県生まれ。2000年『マグダミリア三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。主な著作に「トッカン」シリーズ、「上流階級 富久丸百貨店外商部」シリーズ、『メサイア 警備局特別公安五係』、『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』、『マル合の下僕』、「カーリー」シリーズ、『剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎』、『主君 井伊の赤鬼・直政伝』(文藝春秋)など。2013年『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞を受賞。漫画原作も多数。

「2023年 『忘らるる物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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