ドラゴンの角: 遠征王と片翼の女王 (角川ビーンズ文庫 2-4)
- KADOKAWA (2002年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044450045
作品紹介・あらすじ
遠征王アイオリア最愛の"いとこどの"こと女大公ゲルトルードが突如、倒錯青年貴族との結婚を宣言。猛反対のアイオリアはこの結婚を潰すべく暗躍(?)するうち、神聖シングレオ騎士団秘蔵の宝剣エブァリオットをついうっかり抜いてしまう。そんな折、宮廷ではアイオリアを偽王とする声が高まっていた。「あれは王家の血を引いておらぬ」…出生の秘密ゆえ生命の危機に瀕したアイオリアを前に、ゲルトルードは-。
感想・レビュー・書評
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【3】おちゃらけズッコケ少女小説かと思ってたら意外とシビアな政争物となって来ました。政争物大好き♪「プリンセスハーツ」から入ったので、『あの二人の孫がそんな目に!!めでたしめでたしじゃなかった(涙)』と、辛いものがあります。政敵であってもおかしくない立場のゲルトルードが、どこまでもアイオリアの味方なのが心強いありがたい。(表紙は♀×♀ですw)
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2011年7月1日読了
かなり危うげな事件だったにもかかわらず、そんな気がしないのはなぜだ…(;一_一)
最初からなんとなく仄めかされていたオリエの出生が明るみに出て、王族たちの対立が激化するという内乱の話。オリエにとってはそんなことよりも、ゲルトルードの結婚の方がかなりの深手のようだけどね(笑)
そして、ジャックはオリエに振り回されっぱなしという…(/_;)
恐らくジャックはオリエにとって誰よりも身近で接しやすい友人なのかもしれないなー。周りには昔のオリエを知る人ばかりだけど、彼女によって叙任された騎士であるジャックは何も知らないからね。彼の不憫さには毎度涙が出そうだけどね!
でも、ここでまさかの3部作で出たメリルローズの話が浮上するとは。だからあの書き下ろしを加えたのかな?バルビザンテの3部作読んでると、折に触れて面白いコメントが加えられているので、つい噴きだしそうになってしまうわ…。
残る2巻でかなりシリアス展開の模様…。
遠征王シリーズもあと少しか…orz -
いとこどのの結婚話。策士ってのが好きです。オリエの弱さも強さもとても好み。良いなぁ。封神に当てはめるとオリエが太公望、いとこどのは普賢、ナリスが楊ゼンですね(ええ?)。オリエがミスキャストか。でもたらしだよ!(そこか) そうするとミルザは因縁究極の敵として妲己・・・。無理すんな。いや、妙にはまるような気も。
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遠征王シリーズの中で、一番印象に残っている話です。<br>
エヴァリオットの剣も出てきましたし。<br>
なんというか、読後感が……コーネリアスとの対峙シーンが……<br><br>
オリエの傷の深さやゲルトルードとの共依存。<br>
ナリス、ミルザとの繋がり。<br>
オリエの過去に関する謎が明らかになり、シリアス全開です。<br>
立つべき足場がまるで固められなかったオリエが、それでも立ち上がっていく様に感動しました。<br>
アニキが格好良いです。オチもステキでしたが(苦笑)