目を閉じればいつかの海 (角川ルビー文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044468071

作品紹介・あらすじ

湘南のカフェレストランの店長・藤木聖司には、十九歳の時一方的に、恋人へ別れを告げた過去があった。それはエリートへの道を約束されている相手・嘉悦政秀の将来を思った、あえて露悪的な別れだったが、その十年後嘉悦が偶然藤木の店を訪れたことで、ふたりは奇しくも再会してしまう。だが「お前を忘れられなかった」と告げる嘉液の左薬指に、プラチナのリングを見つけてしまった藤木は…?-抗いながらも、溺れていくしかできない-もどかしくも狂おしい、大人の恋。

感想・レビュー・書評

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  • 何年振りかの再読。
    この頃が、一番面白く読んでたかなあ・・・崎谷さん

  • ブルーサウンドシリーズ1作目。美人受けの聖司さん好きだな~♪とりあえず君たちはきちんとお話をしなさい。それに尽きる!男前なまゆきちのキャラ良かったです。

  • 会話しようよ(笑)でもそのすれ違いや誤解が切なさになるよいスパイス。

  • 再会モノ。読む前にCDを聞いちゃったんですが、どっちもよかったです。満足。
    再会したのに、ガッツリHもして恋人として甘やかしてるのに、不倫だ愛人だとグルグル悩んだうえ「もういい!」とかキレられてしまう嘉悦が不憫wwww でも藤木の気持ちもわかるんだな。好きすぎる乙女w 
    まぁ、この後はせいぜい甘甘な夫婦になってくれ

  • 大人だから悩む、という少し切ない話。

    大人だし、相手は結婚しているし、子供みたいに我が儘を言わず、ちゃんと割り切らなきゃ…そう葛藤する主人公のいじらしさが可愛かったり切なかったりした。

    本当は離婚しているんだよ。というのを知ってる読者としてはじれったいっちゃあじれったい。

    嘉悦さんからの愛情に甘えては駄目だと突っぱねているシーンは、鈍感過ぎる!とイライラしたが、最後は甘くハッピーエンドで良かった。

    崎谷先生らしい優しい主人公でした。

  •  湘南のカフェレストランの雇われ店長・藤木聖司には、十九歳の時に一方的に、恋人へ別れを告げた過去があった。
     それはエリートへの道を約束されている相手・嘉悦政秀の将来を思った藤木が告げた、あえて露悪的な別れだったが、その十年後、嘉悦が偶然、藤木の店を訪れたことで、ふたりは奇しくも再会してしまう。
     だが「お前を忘れられなかった」と告げる嘉悦の左薬指に、藤木はプラチナのリングを見つけてしまう……

     という話でした。

     藤木は一方的に、振ってしまった嘉悦を今も引きずっていて、嘉悦との思い出の場所である湘南の店に勤めて、一人で思い出に浸り続けている。
     そんなところに、嘉悦本人が現れて、再び藤木を口説き始める。
     けれど、嘉悦の指にはプラチナのリングが光っていて。
     藤木は奥さんに悪いと思いながら、再び動き出した嘉悦へ向かう気持ちを止められずに、嘉悦との逢瀬を繰り返す。
     しかし、相手には家庭があるのだ、自分が一番ではないのだ、という罪悪感は次第に藤木を苛んでいって、徐々に不安定になっていってしまうというような感じで。

     わかっていてもやめられない、というのの典型(苦笑)
     でも、それだけ藤木の嘉悦を想う気持ちは一途で見てるこっちが苦しくなるくらいでした。

     ひとりよがりでもいい、とても切ない物語が好きな方はぜひ。
     もちろん、最後はハッピーエンドですが。

  • 『ブルーサウンド』というカフェ&バーを舞台にしたシリーズの第1弾!
    このお店の店長・藤木聖司が主人公で、10年前に別れた恋人が偶然このお店に来たことでストーリーが展開していきます。

    実はイラスト(おおおやかずみ先生)に釣られて、手に取りました。
    中学生の頃、おおやかずみ先生の乙姫コネクションというマンガが大好きだったのですよ~
    お小遣いためて、OVA買っちゃうくらいっ
    なので、崎谷はるひ先生の本は一度も読んだことが無かったのですが、試しに買ってみました。
    結果・・・ものすごぉく、はまってしまいました。
    この先生の心理描写はすごいっ!!
    久しぶりに、BL小説で泣きました。

    冒頭の別れのシーンのせつなさ。
    もう会うことの無いであろう元恋人への静かな思い
    再開してからの関係についての悩み
    etc

    再会してから、自ら望んで不倫(?)関係になったけど、
    やっぱりそんな状況が辛くて耐えられなくなって、
    「別れる!」って言って、電話を切り、そのまま電話線を引き抜きに行くシーンに、
    それが誤解だと解っていながら、泣いてしまいました。
    その後に店員の真雪ちゃんという女の子に慰められるんだけど、
    その子が「愛人なんて、お手当て貰ってんでもなきゃ、やってられないよ」という意味合いの台詞を言うのですが、これまた深く納得してしまいました。
    その後、元恋人さんが家までやってきて、めでたしめでたしとなるわけです

    このシリーズに出てくる人物は、みんなそれぞれちゃんと個性があって魅力的です。
    こんなに色々なタイプの人物をいっぺんに上手く動かせる小説が書ける先生を尊敬します。

    ちなみに、Hシーンも濃いです。
    言葉攻めがいい感じで、結構なページ数が割かれています。

    そして、このシリーズ。
    ルビー文庫にしては結構分厚いです。。。

  • ドラマCDでとても感動したので小説も購入してみました。良かったです。

  • 美形同級生同士。藤木が店長をするカフェバーで再会。
    過去、すべてに秀でた彼氏・嘉悦のじゃまをしたくないと自分の本当の気持ちを隠してひどいことを言って別れた藤木。
    しかし再会してしまったことで嘉悦への気持ちはどうしようもなくなり、よりを戻すが失った10年は大きく、彼には妻もいて、仕事も忙しく・・・。
    つー感じで、とにかくすれ違ってばかりの二人だけど、嘉悦さんがオトナの愛で包んでくれるって感じかな?
    愛があります。

  • 湘南のカフェレストランの店長・藤木聖司には、十九歳の時一方的に、恋人へ別れを告げた過去があった。それはエリートへの道を約束されている相手・嘉悦政秀の将来を思った、あえて露悪的な別れだったが、その十年後嘉悦が偶然藤木の店を訪れたことで、二人は奇しくも再会してしまう。だが「お前を忘れられなかった」と告げる嘉液の左薬指に、プラチナのリングを見つけてしまった藤木は……?
    ――抗いながらも、溺れていくしかできない――もどかしくも狂おしい、大人の恋。

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著者プロフィール

小説家。3月16日生まれ、九州出身。
1998年、『楽園の雫』でデビュー。
ブルーサウンドシリーズ」や「白鷺シリーズ」「グリーン・レヴェリーシリーズ」など、多くのシリーズ作品を生み出したほか、漫画原案なども手掛ける。代表作として『トオチカ』など。

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