振り返ればかなたの海 (角川ルビー文庫)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044468149

作品紹介・あらすじ

ブルーサウンドの厨房ヘルプ・山下昭伸は、仲裁に入ったはずみで誤って水をかけられてしまった相手・奥菜一葡に、いきなり告白されてしまう。自分が何事にも『温度』が低いという自覚があり、恋愛にも興味のない山下はやんわり拒絶するが、それでもめげずに一葡は頻繁に店を訪れるようになる。だがそんな最中、新店の店長に抜擢されたものの、不注意で左手を骨折してしまった山下に、一葡はプロ並みのマッサージと身の回りの世話を申し出て-。

感想・レビュー・書評

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  • 穏やかでしっかり者の山下くんと一途な一葡くんのお話。
    山下くんのキャラクターが好き。

  • シリーズの中で一番好きなふたりです。これ、攻め視点なのがすごくいいと思う!一葡は可愛いけどしっかり自分を持っているので好印象。エチも崎谷さん全開って感じで安心して読めました(笑)

  • いいねぇ。山下君のキャラ大好き! でもなんだろ?なんか甘くないんだよねぇ。そして切なくもない。 一葡も可愛いんだけれど、なんで山下の事が好きになったんでしょうねぇ。 中身を良く知りもしないで好き好き攻撃ってのもちょっとあれですけれど、後半は結構好きです。

  • なんだろう、2828しちゃうね。この二人が一番フツーで幸せカップルだったんじゃないかとw あのメンバーの中で一番最初に籍入れそう。

  • ブルーサウンドの厨房ヘルプ。

    何事にも熱くなれない覚めた男が、
    おせおせのかわいこちゃんにおされて
    徐々に恋心に変わっていく様子がリアリティ。


    冷たいほどクールな彼の後半の甘甘ベタベタっぷりもツボ

    キュン2 P3 ストーリー4

  • 『ブルーサウンド』というカフェレストランを舞台にしたシリーズの第4弾!

    今回は、『ブルーサウンド』で厨房ピンチヒッターの山下が主人公です。
    BL界では少ない、攻め視点でのお話です。

    山下は、誤って水をぶちまけられた相手から「好きです」と告白され、断っても邪険に接しても決してめげずに店に通ってくる一葡にうんざりしていました。
    だけど、ちょっとしたミスで左手を痛めた山下を、一葡は甲斐甲斐しく世話をし、山下の気持ちが変化していきます。
    逃げる山下を一葡が追っていたのに、山下が自分の気持ちに気がつくころには立場が逆転してて、逃げる一葡を捕まえようと必死になります。
    くっつくまでは不器用な二人ですが、くっついてしまえば砂をはくように甘いカップルです。

    個人的には、好きってどこから来るんだろうねっと寂しげに呟くまゆきが印象的でした。
    なりふり構わず好きを必死にアピールするって、子供の特権ですよねぇ。
    でも、今まで親からさえも愛情を注いでもらえなかった一葡に、ちゃんと将来まで考えて相手を大事にするような相手が現れてよかった。ハッピーエンドで嬉しいです。

  • ブルーサウンドシリーズで初めて泣いてしまった一番好きな作品です。
    上手に言い表せなくて申し訳ないのですが、
    とにかく一葡が可愛くて健気で一生懸命で、切なくて、その真っ直ぐな気持ちに山下さんが惹かれていくという描写がとても丁寧で、同性愛者の難しい心情が沢山詰まっていた作品でした。

    でもドラマCDが無いのは本当に残念です。
    山下さんは確か前作のCDで安元洋貴さんの声で登場していたと思うのですが…。
    妄想でせき止めておくのは惜しいなぁ。もしCD化するのなら、一葡役はぜひ阿部敦さんにお願いしたいと妄想できるくらい、この作品が大好きで、お勧めです。

  • ブルサウシリーズ4作目
    私個人としてこのシリーズで5作目の『しじまの夜に浮かぶ月』と甲乙つけがたいほど好きな作品。
    一葡ちゃんは健気で、一途で、賢くて、頑張り屋さんでとても好きです。
    苦労ばかりしているので幸せに慣れて、山下に甘えられるようになればいいな…と思います。
    さて、攻めの山下ですがwまぁなんと酷い攻めwww自分の感情に気が付かない最低のにぶちんですねwww
    まぁ自分の気持ちに気が付いてからは、もう迷いなく一葡ちゃんに向かってくれるいい男だったのですがwww
    一葡ちゃんが幸せならいいんですけどね…
    この作品と次の作品が一番好きなのにここからドラマCD化してないんですよね…残念過ぎます…どうにか続いてほしかったですね

  • ブルーサウンドシリーズ第三弾

    ブルーサウンドでピンチヒッターのコックをしている山下は店内で痴話喧嘩をしている客からたまたま水を掛けられてしまう。タイミングが悪かったとはいえ恐縮する一葡を無難にやりすごしたものの、後日告白されて…。

    攻めが恋愛体質でないので物語も緩く進んでいくというか。
    受けが攻めに何を言われてもめげずに食らいついていくというか。これって一歩間違えたらキモくてウザいだけなんだけど。
    マッサージや家の中の整理とかにお礼で一度だけでいいから抱いてって。大胆過ぎるよ<一葡。

    攻めが自分の気持ちを自覚してなだれ込んだHは際どい。攻めの自覚後Hがしつこくエロくなるのは崎谷先生らしい(笑)
    ま、好きですけど(笑)

    おおや和美先生のイラストが綺麗でこちらも好き。

  • 『目を閉じればいつかの海』
    『手を伸ばせばはるかな海』
    『耳をすませばかすかな海』CD保有
    ⇒『振り返ればかなたの海』
    『しじまの夜に浮かぶ月』
    『せつなの夜に触れる花』

    <短編集>
    『ただ青く光る音』

    <番外編>
    『波光より、はるか』

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著者プロフィール

小説家。3月16日生まれ、九州出身。
1998年、『楽園の雫』でデビュー。
ブルーサウンドシリーズ」や「白鷺シリーズ」「グリーン・レヴェリーシリーズ」など、多くのシリーズ作品を生み出したほか、漫画原案なども手掛ける。代表作として『トオチカ』など。

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