蜜は夜よりかぎりなく (角川ルビー文庫)

著者 :
制作 : 高永 ひなこ 
  • 角川グループパブリッシング
3.69
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本棚登録 : 260
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044468231

作品紹介・あらすじ

恋人同士になれたというのに、大学生活に馴染むことで必死な藍と、益々忙しくなった志澤。一緒に暮らしているのに、すれ違う日々は相変わらず。なかなか触れてくれない志澤に不安を募らせる藍だったが…。ほろ苦くて甘い表題作・志澤×藍編の他、弥刀×朋樹編、藍の父・衛の過去編を収録。崎谷はるひが贈る大人気シリーズ待望の短編集が登場。

感想・レビュー・書評

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  •  白鷺シリーズ、最終巻。

     この本の中には3つの話が入ってました。
     一つ目が、藍と志澤の物語。
     二つ目が、弥刀と朋樹の物語。
     三つ目が、藍の父親、衛の過去編でした。

     一つ目の話は、藍が大学に行き始めて、初めて異性と一緒にいるのを見た志澤が、藍と距離をとり始めて、それに気づいた藍が、志澤を問い詰めたとき、志澤の過去が明らかになる……という話でした。
     藍視点でこの物語を見ると、周りが思っているほど、藍は天使ではないし、心が広くもないし、強くもないんだなあ……と実感できる話でした。
     皆が皆、藍を神格化しているのに、当の本人だけ、それを意に介してないところが一番、すごいし強いからとても好きです。

     二つ目の話は、強かった朋樹が現場に出て、直接人と触れ合う経験をして、逆に自分のウィークポイントのようなものに直面して、少し弱ってしまった話。
     本当に本当に強かったので、この話が出てきて、ようやくこの二人の関係が本物になって、強い朋樹が弱って、また新たな強さを好きになって。
     本当に本当に朋樹のことが好きだなあと思いました。

     三つ目の話は、これが一番、痛い話で。
     どうして衛はこんなことになってしまったのか、というのが衛視点で語られる話です。
     これがシリーズの根本の話で。
     そうせざるを得なかった衛の切ない話。

     この三つが揃ったことで、すっきりとシリーズが完結したような気がします。
     とてもいい話でした。
     ありがとうございます。

  • これ一冊が凄く濃厚…というわけでもないのですが、藍と志澤。弥刀と朋樹のお話を吹っ飛ばすくらいの福田の変態性。
    そういえば、朋樹のお話の中での犯人もそういった趣味の人だったなぁと思いながらも、福田には敵わないだろうと思ってしまいます。
    藍の父親、衛が中学生だった頃にした福田のあの性的な行動はあまりにもひどく、父親が絵としてあぁいった行動をとってしまったからこそ他人に救いを求めることができなかったのでしょう。
    特に、戦時中のお話である作中では、今のような組織ではなかったため、救いを求めようにも衛を更に刺激し、ひどい状態に陥れるのが自分になってしまうかもしれないという恐怖があったのではないでしょうか。
    「日本男児が…」といった時代なのでしょう。
    それにしても福田執念も凄いですが、どこからどう見ても気持ち悪いです。

  • 短編集(短編か?w) 
    シリーズの完結編がなんとも不完全燃焼だったので福田×衛の話が読めてすっきりした。決して幸せな話じゃないけど

  • 年上攻め15歳

  • 白鷺シリーズ第6弾 短編集ですかね。

  • 白鷺シリーズ6作目、短編集。
    藍の父親の話が収録されている。

  • 『キスは大事にさりげなく』
    『夢はきれいにしどけなく』
    『恋は上手にあどけなく』(完結編)

    <短編集>
    ⇒『蜜は夜よりかぎりなく』

    <スピンオフ>
    『平行線上のモラトリアム』
    『垂直線上のストイシズム』

  • 白鷺シリーズ 最終完結編。恋は上手にあどけなく、で一応完結したシリーズの短編集。
    「蜜は夜よりかぎりなく」恋人同士なはずなのに同居している年上の恋人・知靖は、大学生になった藍になかなか触れてくれず悶々とする。年上であるがゆえに世間知らずの藍を束縛できない、突き放そうとしている知靖を藍が赦すところがいいです。
    「双曲線上のリアリズム」弥刀と朋樹の話。
    「逆転・Paradox」衛の福田との関わりを淡々と綴った5年。衛が身体を開いていくさまが描かれ、福田がもう少し違う視線を持っていたら、、、と思わせる話でした。

  • 白鷺シリーズ完結編?
    福田氏、受け付けられない!!
    私、こういう変質的な人、生理的に駄目なようです。

    シリーズ全編通して、読み応えあるBLでした。

  • 志澤×藍の連作完結編。この作品で藍の成長をしっかりと見届けることができ、二人の関係もゆるがないものになったと安心して読めました。周囲の脇役のサブストーリーも収録されているのですが、福田×衛の壮絶な過去とその描写に凄く惹かれました。過去を振り返って最期を迎える衛の様子も素晴らしく、だからこそ藍の存在が引き立つのだな、と3作連作で追いかけてよかったと心から思いました。

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著者プロフィール

小説家。3月16日生まれ、九州出身。
1998年、『楽園の雫』でデビュー。
ブルーサウンドシリーズ」や「白鷺シリーズ」「グリーン・レヴェリーシリーズ」など、多くのシリーズ作品を生み出したほか、漫画原案なども手掛ける。代表作として『トオチカ』など。

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