恋愛依存症の彼 (角川ルビー文庫 97-13)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 67
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044494131

作品紹介・あらすじ

姉の見舞いのため訪れた病院で、大学生の匡平は「インプリンティングシンドローム(通称IPS)」と呼ばれる病気の患者で建築家の巴川に出会い一目惚れされてしまう。IPSは発病後、最初に目があった相手を好きになってしまう原因不明の病気。少しでも離れると恐慌状態に陥るため、朝も昼も夜も巴川と一緒にいるハメになった匡平だが、同居初日から夜這いをかけられ、甘い言葉を囁く巴川に口説かれつつも襲われてしまい…!?「俺、もしかして貞操の危機?」恋の病にかかった男×一目惚れの被害者で贈るラブ・シンドローム。

感想・レビュー・書評

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  • 一目惚れ病の患者に一目惚れされちゃった主人公

    一目惚れ病の患者と同居!
    からの、少しずつ距離が縮まっていく様子、
    思い高まってのラブラブ、
    病気の完治、
    そして…


    繊細なタッチでかかれているので、
    本当にこの病気が存在しているかのよう


    せつなさもあって、
    ラブもあって。
    イラストもいい


  • 匡平が出会ったのは、目があった相手に一目惚れしてしまう病気の巴川。同性からだとしても、こんなにも「好き」と言われたら嬉しいと思ってしまうかも。でも、病気のせいだと分かっているのは辛いことだろう。巴川のことを好きになってはいけない。と考える匡平の気持ちはよく分かる気がした。病気が治ったらどうなるのか、不安に思っているのも伝わってくるけれどそれでも、2人が一緒にいるのを見るのは楽しかった。

  •  盲腸で入院中の姉の見舞いのために訪れた病院で、大学生の匡平は、「インプリティングシンドローム(通称:IPS)」という病気の患者に一目惚れされた。
    「IPS」とは、発病後、最初に目が合った人を好きになってしまう原因不明の病気。
     あろうことか、匡平はその患者である建築家・巴川に一目惚れをされてしまう。
     IPSの患者は、発病後数日は一目惚れした相手の傍にいないとパニックになってしまう、ということで困っている他人を放っておけない匡平は、巴川の家で同居し、しばらくは一日中、一緒にいることを了承する。
     本来ならば、巴川の恋人とくっつけてしまう予定だったのだが、予定外のことになったと、医師も苦りきった顔をするものの、当の巴川は無心で匡平のことを「好きだ」と言い、あろうことか初日から夜這いをかけてくる。
     間一髪のところで、巴川を殴り、ことなきを得たのだが、匡平が「犬が好きだ」と言えば「犬を飼う」と言い出し、匡平のために朝食を作り、匡平が帰って来なければ、マンションの前まで出てきて待っている巴川を次第に愛しく思っている自分に匡平は気づいて……。

     次第に子供っぽい面が抜け、「大人だな」と感じさせられるようになった巴川に、治療が最終段階に近づきつつあることを実感させられた匡平は、明日から再び最後のリハビリに巴川が入院するという日……
     匡平は自分が後悔する事をわかりつつも巴川と身体を繋げてしまう……
    「待ってて」という巴川に匡平は最後の望みを託すけれど、当然、帰ってきた巴川は匡平の事を好きではなくて……

     という話でした。
     実はこの作者さんのこの話がデビュー作……というか、デビューのきっかけとなった話だったんですね。
     最初からこんな優しい話が書けるんだ……今まで私が抱いていたこの作者さんのイメージはなんだったんだ……とちょっと衝撃を受けました。
     もちろん、最初はこんな綺麗な文章じゃなかったのかもしれませんが。

     何というか、割とすぐに出る匡平ですが、どう考えても恋人同士がいちゃいちゃしてるようにしか見えない描写がとっても素敵で、いい話でした。

  • 今作の後に出たシリーズというか、リンクもの2作目の方が面白かったかな。

  • 設定が面白かった。
    病気が治ったら、愛も冷める・・・ってのは切ないなぁ。
    最後、ハッピーエンドで良かったです。

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