白と黒のバイレ 黒き、呪いの舞台にて (角川ビーンズ文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044497187
感想・レビュー・書評
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読了 5/9
ブランカ至上主義な従者2人の主への愛は、
切なすぎる。
思い合っているのに、傍にいるのに、届かない関係w
ひたむきにブランカを護るセロの姿はカッコイイ。
彼の主従ではない、幼馴染としてのブランカへの思いが、
起こしたささやかな奇跡。
彼の強い思いが見せた暖かな場面でした。
そして、婚約者登場だろうと、
ブランカへの主従愛が第一にも見えるリリアナの、
主従愛は思わず惚れこんでしまいそう。
そんな2人に負けず劣らず思いをつらぬく、
マルディシオンもやっぱりカッコイイ。
ブランカの代わりにロベルトに嫁ぐこととなった、
妹姫のレオノーラの複雑な思い。
そして、ロベルトの思惑の果てに訪れる出来事。
登場人物たちが動き回っていて、
息つく間もなく一気に読めた感じがします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魔王がよすぎて、メインじゃないのが惜しい
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今まで、主人公やヒロインに相手は一人だけ、というのが理想で、ただ主人公がちやほやされるだけの逆ハー物なんて、読んでもイライラしか感じなかったけれど、このシリーズを読んで初めて、主人公がどちらと幸せになってもいいと思えた。それは多分、ブランカ姫の恋情が常に一人以外に揺らがないからだと思う。しかし魔王は、当て馬にするにはもったいなさ過ぎるくらい魅力的...。
価値観を変えてくれた一冊。