バチカン奇跡調査官 闇の黄金 (角川ホラー文庫)

著者 :
制作 : THORES柴本 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 1450
レビュー : 151
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044498047

感想・レビュー・書評

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  • 奇跡、過去の事件が解き明かされていくのに凄くワクワクした。

    ロベルトはイエス様を信仰というよりイエス様を信仰している平賀に対して信仰しているような気がしてきた。

    この事件で一番の被害者は今も入院中のドメニカでは・・?

  • 後半の展開の速さにびっくり。とんとんとんと進みまくり。
    司祭の死因があっさりすぎるのにもビックリ。

    ハーメルンの笛吹を交えた部分が好きなので、今までの3作の中では一番好きかも。
    ウンチクは多いけれども読みやすかったかな。

  • ・・・オモシロクなってきた・・・
    と、思う。

    シリーズも三作目になり、
    登場人物のパーソナリティーが大方形成されてきた。

    ミステリーに関しても、聖なる奇跡調査の裏に、
    実は本当の猟奇的奇跡が隠されている。

    真実は「有り得ない」とは言い切れないフィクション。

    次作にも期待。

  • そういえばホラー文庫だったねこれ!と思い出す巻でした。
    ハロス。ハロス。ハロス。

  • 伝説・30年前の事件と奇跡、そしてジュリア司祭率いるガルドウネの陰謀。これらが見事にあわさって、短い巻ながらも面白かった。

    伝説の事件とその伝説に隠された真実。地下に閉じ込められた人々に強制労働を千年近くやっていたガルドウネ。とっても恐ろしいものだが、実際に私たちが知らないところでそういうことが起こっているのかもしれないと考えてしまうとさらに恐ろしく思えてしまう。

    また、地下に閉じ込められた人々にした心理実験も恐ろしかった。一つの物をそういう認識として思い込ませることが、支配を容易にさせてしまう。人間の心理はもろいものなのかな。

    他の人もいっているが、一番ミステリーっぽい一巻だと言える。

  • 二人のやり取りにほのぼのします。

  • エピローグ、サウロ大司教の言葉が僕の心にグッと来た。

  • 2011年9月27日読了

    出だしが民話のホラーって感じでBWPな雰囲気…。
    ようやくホラー文庫の部分が出てきたのか…と思ってしまいました。ちょっとこの巻は異色かな?奇跡調査…というよりも事件調査っぽいもんな。
    前巻でロベルトへの理解が深まり、それを経ての3巻なので平賀とロベルトの絆が一層強くて良かった。互いの信仰が、互いあってこそというのがカッコイイ!!

    1人で颯爽と暴走してしまう平賀が、ロベルトにだけは必死に追いつこうとしている子供みたいで可愛い。ロベルトに置いていかれるとどうしたらいいかわからない…みたいな?実のところ、ロベルトよりも平賀の方が依存高いんじゃないかと思ってしまう。

    ローレンがなりを潜めた状態なので、また活躍の場が欲しいなぁ。
    あとビル捜査官がカッコよくてだな。程良い年齢のオジサマだといいなぁという希望があったりwwwww

    ジュリアがまた姿をくらましたので、次がいつかと気になる…。
    しかし、サウロ司教はいいこと言うなぁとしみじみ思う。

  • ヴァチカンの奇跡調査で神父2人が活躍するミステリーシリーズ3作目。
    やっぱりロベルトの独白はBL臭い?!

  • 「バチカン奇跡調査官」第3弾。
    ここにきて文字の隙間の多さ・改行の多さが妙に目立ってきた(つまり字数が少ない。)気もするけれども、三ヶ月連続で一気に3巻まで出版されたことを考えると、まぁ許そうという気になるもの。
    なにより、面白い!
    三作目だしそろそろダレたかな?と思いきやとんでもない。
    いや~、一番面白かったね^▽^☆
    そう、驚くべきことに、このシリーズ、巻数を重ねる毎に面白くなってきているのだ。
    普通、シリーズものというのは、巻を重ねる毎に失速していく傾向がありはしないだろうか。
    特に映画なんかはその傾向が強く、大好きな某海賊映画の最新作なんて、もはや別シリーズと思いたいくらい残念で…。おっと、余談。
    ともかく、このシリーズはその傾向をブチ破ってくれた。
    1・2も面白かったけど何と言っても3が一番!
    これって凄いことだよな~…(嘆息)。

    今回お話のモチーフとなっているのはズバリ、「童話(民話)」。
    舞台はイタリアはトスカーナにある小さな村・モンテ。
    その村には昔から「まだらの道化師」と「あっちっちの井戸」いう怪奇民話が伝えられており、村人たちは、カソリックの神を崇める傍ら、まだらの道化師という悪魔を信じ、恐れている。
    (ちなみに「あっちっち」とは「地獄」という意味らしいっす。)
    曰く、あっちっちの井戸に近づくと、大きな鎌を持ったまだら模様の服を着た道化師に首を掻き切られてしまうらしい――。
    事実、32年前、あっちっちの井戸に近付いた4人の男女が首を切られて殺されるという事件が起きてもいる。
    そんな怪しげで曰く付きの村に、我らが平賀&ロベルトは奇跡調査に向かうのでした。

    さて、そのモチーフとして登場するのは、次の三つの童話。
    「ハーメルンの笛吹き男」。
    「ソロモンの助言」。
    「三つの石榴の実の愛」。
    これらはイタリアの怪奇民話(※ハーメルンは言わずと知れたグリム童話で、ドイツの民話だが、ヨーロッパ各地で形を変えて類似の話が複数語られている。)として有名なお話で、童話・民話大好きな私にはそれだけでたまらない。
    この3つの童話を巧く話に絡め、現代のホラー童話として読ませる手腕は実にお見事!^▽^
    もちろん現代童話の特徴(?)である偽札・経済テロ・麻薬取引といったものも絡んでくるし、くだんのジュリア司祭再登場でガルドウネによる非人道的な人体実験も描かれていたりと、どうしてなかなか、単なる童話モチーフのホラーに終わらないところが良い。

    ”ハロス、ハロス、ハロス。
     村の森には、あっちっちのお家がある。
     悪魔よこいこいここに来い。
     ハロス、ハロス、ハロス”

    余談だけど、貴志祐介の「天使の囀り」にもあるように、地方に伝わる囃子は得てして空恐ろしいものが多くて、これも然り。
    折に触れて登場するこのお囃子がまた、背筋をゾッとさせてくれるんだよなぁ(嘆息)。
    ハロス、ハロス、ハロス…。
    ちなみに上記民話は、世界の怪奇民話集「イタリアの怪奇民話」などに収録されてるんで、興味ある方は他の民話といっしょに一読をオススメします。
    イタリアの民話って荒唐無稽なものばかりで、お酒片手に「ねーわ(笑)」って笑い飛ばしながら読めるのが楽しいよね。

    そして、相変わらずの平賀とロベルトの仲睦まじさにニヤリ。
    前作でロベルトの過去と心の闇が描かれたが、それを乗り越えたことでよりいっそう信頼関係が強くなったってことだろう。
    何があってもお互いを信頼し、支えまた支えられる関係っていいよね。
    思うに、この二人は合わせ鏡のような存在なんだろう。
    俗物のロベルトが汚い世間にどれだけ呆れ、辟易しても、隣に平賀がいる限りその信仰は揺らがない。
    なぜなら、平賀こそ彼の光そのものだから。
    自らの信仰(よりどころ)を写す鏡だから。
    平賀の信仰はそもそも揺るがないけれども、ロベルトがいなければ世間で生きてゆかれない。
    なぜなら、ロベルトこそ彼と世間を繋ぐ唯一の手綱だから。
    …まあ、ロベルトさんの「平賀は僕の大天使」発言には正直吹いたけどね(笑)歪みなくてホント好きよ、ロベルトさん。
    そんな二人は、功績を評価され今作でついに助祭に昇階!
    ロベルトの、
    「平賀は分かりますが、僕も……ですか?」
    にはヤラれた。
    ああ…本当にかっこいいよロベルトさん(ブルブル)。

    さてさて、助祭に昇階したこのお二人、今後はどんな活躍を見せてくれるんでしょ。
    こんなに続きが楽しみなシリーズは久しぶり。
    期待してますぜ藤木先生!

著者プロフィール

大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズは累計140万部を突破するヒットとなり、アニメ化もされた。他の著書に「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズ、『太古の血脈』など多数。

「2019年 『バチカン奇跡調査官 アダムの誘惑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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