- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044499228
作品紹介・あらすじ
-残り時間は、一日足らず。それ以上は生きられぬ。縹家の大巫女・瑠花の力を借りて蝗害を鎮めた秀麗。しかしその決断は秀麗に残された時間を侵食し、生命を蝕んでいく。同じ頃、勢いを増す旺季を前に、国王・劉輝は苦悩していた。強力な後ろ盾も、官の信頼をも失った自分が、果たして玉座にふさわしい者なのか。そして、彩雲国最大の危機が訪れる-。シリーズ第18弾、怒涛の最終巻「紫闇の玉座」(下)、ここに完結。
感想・レビュー・書評
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長かった長かった物語の終焉。
でも、世界は桜が3回咲いただけしか経ってなかったのね。
ねぇ、秀麗、あなたが残したものは、
彩雲国を遥かに超えた私たちの世界にも確かに息づいているんだよ。
有難う秀麗。
夢とか希望なんて、甘ったるくて、
綺麗なものじゃなく、
泥臭くて陰険で擦り切れた人の願いを手のひらにのせ続けた、秀麗の生き様が大好きだよ。
あなたが残した沢山のものを、まだ見ていたかったよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ライトノベルという一つの枠組みで括るには惜しい作品だと思う。全ての登場人物を物語の人物にしておくのも非常に惜しい。秀麗が、彼等が、共に思い描いた先の世の片鱗が、現実の世にも広く根を張りますよう。
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最終巻。最初の1冊の設定をここまで大きく膨らませたために、いろいろ難しかった部分もあり、切り捨てられてしまった登場人物ありになってしまったのは、理解できる。
適度なストーリーの重さと会話の軽快さのギャップがとくに後半から違和感になってしまったのは残念。劉輝がもっとぶっとんでいてくれたらよかったのかも。まじめすぎたかな。
年齢が高い男性の会話がくだけているのが、現実味がなさすぎて、それならそれで全員登場人物の年齢を下げた方がよかった気もする。
とにかくあの人数をなんとか一つの方向に持って行った勢いを感じた。 -
ついに終わりました…。少し寂しいですけど、最後まで秀麗の姿を見届けることができて嬉しいです。とりあえず、一巻から読み直したいと思います!笑
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第一印象…ぶ、分厚い。ラノベの量じゃない。京極夏彦みたい。
こういう終わり方をするのではないかと予想していたが、やはり裏切ってはくれなかったかとがっかり。結局、誰も死なないし殺さないし、「いい人」しか出てこないのよね。いつの間にかみんな仲良く漫才やってるし。秀麗が夭折したと後日談を載せて哀愁を誘っても手遅れ感。やはりラノベの壁は越えられなかったか。 -
「まだ底があったか!」ってレベルの追い込みぶりにくじけそうになりました。それからの物語の収束と余韻に身体が震えました。この物語をずっと追いかけてきて良かったです。