彩雲国物語 一、はじまりの風は紅く (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 387
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044499235

作品紹介・あらすじ

世渡り下手の父のせいで彩雲国屈指の名門ながら、どん底に貧乏な紅家のお嬢様・秀麗。彼女に与えられた大仕事は、貴妃となってダメ王様を再教育することだった……少女小説の金字塔登場!

感想・レビュー・書評

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  • かれこれ15年ほど前になるかしら、角川ビーンズ文庫で出版されていたのを1,2巻ほど読んだことがあります。漫画化やアニメ化もされてました。
    コバルト文庫世代で育ったわたしには、このドキドキ感は懐かしいものでした。
    カッコよくてそれぞれ個性の違った男の子たち。主人公の女の子は元気で優しくて性格は最高だけれど、容姿は人並み。そして、絶対両想いなはずなのに2人の間には障害が次から次へと……そんな展開に胸をときめかせたものです。

    彩雲国物語にもそんな面がありますが、それだけではなく(もちろんコバルト文庫もそうだったけれど)自分の能力で道を開き、自立していく女の子の物語と言えそうです。後に「軍に藍シあり、文に李紅あり」とうたわれた、伝説の女性が、この主人公の秀麗なのですから。

    とはいえ、内容は1巻をうっすら覚えているだけ。おまけに途中までしか読んでいなかったので、今回新たな気持ちで物語の世界へ入ることが出来ました。角川文庫から出ているんですね。表紙も綺麗で柔らかなイメージなので老若男女、手に取りやすくなっています。
    それでも一番楽しく読めるのは、児童書などから次へステップしたい女の子かもしれません。ちっちゃな文字ばかり並んだ小説に挑戦するときにオススメですよ。この中華風歴史ファンタジーの世界から、興味は『三国志』や『水滸伝』の世界へどんどん広がっていくことだってありますからね。
    もちろん物語はどんな世代にも読みやすく、読み進めるほどに誰か気になる、好きなキャラクターが1人は出来るのではないでしょうか。

    さてさて秀麗の懐の深さと全てを包み込むような愛情、そして勉学に励む努力家な面に触れ「ダメ王様」と言われていた劉輝は辛く孤独な過去から立ち上がり、そして今すべきことへと動き出します。
    劉輝のアプローチに何にも気づかない秀麗。その秀麗に迫り来る危険。劉輝の王座を奪おうとするもの。王を守ろうとするもの。王になるはずだったもの。そして、自分が認める王だけを見ようとするもの……
    数々の思惑が絡み合って血が流れることもあります。結果、一旦劉輝と秀麗はそれぞれの元いた場所へと戻りますが、これからどうなっていくのか楽しみです。望みはひとつ。どうぞ、ハッピーエンドで終わってくださ~い。

  • 角川ビーンズ文庫の時にこの巻だけ読んだことがありました。当時はたぶんまだ一冊しかでてなかったので、続きは忘れ去って買わず。いつのまにかあの表紙を買うのがなーと思うようになり…。

    内容はあやふやだったのですが、あらすじ見て十二国記的なんだっけ?と思ったんですが、比べちゃいけなかったです。十二国記のほうが奥が深くて、読み応えがあります。
    けれど、これはこれで、気軽に読む分にはさくっと読めていい。キャラクターが美男子たくさんで、少女マンガ的及びライトノベル的要素がふんだんに盛り込まれてて、話に勢いはあるから先が気になるかんじ。
    確かビーンズ文庫の時はさらにごちゃっと文章とかやりとりが勢いでいってます、といったかんじだったような気がします。

  • 図書館で巡り会った本。
    一時期本を読みまくってきた時に、読む本がなくなって、本日返却された本の棚からみつけました。

    さくさく読めて、おもしろい。

    ライトノベルというものだったんですね。

    はじめの三話は爽快で、話が進むにつれて内容も濃くなっていきます。


    読みごたえのあるシリーズでした。

  • 中国宮廷をモチーフにしたという意識でいると、ベタな感じの設定、登場人物のかなり砕けた言動に妙な感じがしますが、気にせず気楽に楽しんで読めました。

  • 気になっていた作品。アニメをちらりと目にしたことがある。
    角川文庫となった機会手に取ってみた。昨日読了。

    身分はあるが貧しい少女が受けた仕事とは。
    ありがちな話と言ってしまえばそれまでだが、王道の面白さが詰まっている。

    誰もが惹かれる明るく優しく芯の通った主人公。
    その周りには、一癖も二癖もある人々ばかり。またみんな顔も良いときている。

    この登場人物たちが皆個性的で魅力的だ。

    話の筋は王道だが、主人公が全く恋愛を考えていないことは珍しいか。

    それぞれに過去を抱えているが、とある境遇の者が多いように感じられた。
    国が混乱するということが産み出した悲劇だろうか。

    “十二国記”シリーズならばこの巻で終わってしまいそうな最終頁だったが、彼女の物語はまだまだ続いている模様。
    凛々しい彼女に自分もやられたようだ。

    まだ紅い風は吹き始めたばかりである。

  • 1巻。前から読んでみたいなーと思っていたもの。読みやすくてそれなりに紆余曲折があって面白い。
    2012/1/20

  • 面白かったぁ~。ちょっと『テンペスト』を思い出しました。こういうの好きなんですよ~。所々涙が出そうになるし、登場人物も目に浮かぶように、よく描かれております。静蘭と劉輝どちらとひっつくのだろう!と乙女心もくすぐられます。次が早く出ないかなぁ~と待ち遠しいです。

  • ビーンズ文庫の時は、表紙が子供向けで手が出せなかったんですが、角川が新装版で出してくれたので読んでみることに。

    中華風時代小説といえばいいのかしら。
    名門だけど貧乏なお嬢様が、高額なアルバイト料欲しさに、後宮に貴妃として入り、ダメな王様を再教育する物語。
    恋あり、陰謀あり。
    軽いタッチで、まるで少女漫画を読んでいるみたいでした♪

    後半に入ると重い内容になっていくと耳にしたので、どのあたりから変化していくのか、楽しみに読み進めたいと思います。

  • 久しぶりに読んでみようと思い角川文庫版を購入。劉輝可愛いなぁって思いながら読んでいたのですが、やはり後半からが特に静蘭がかっこよくて。ビーンズ文庫で読んでいた時と同じ気持ちになりました。好きなキャラは変わりそうにありません。

  • 2019.1.2 再読。
    何度読んでも胸が熱くなる。夢見る女子のいわゆるタイムスリップものだと思いこんでいてずっと避けていたけれど、ふと気が向いてアニメから入り、思いがけず素晴らしい物語で感動した。それから小説を読んだのだけど、文章のいたる箇所に作者の教養の深さが感じられる。中国史をベースにした物語構成なので入りやすいし、勉強になる。物語性も世界観も入念に構成されていて、何より一人一人キャラクターの個性やバックグラウンドが充実してて愛くるしい。この後の作品でキーパーソンとなる人たちが伏線としてポコポコ盛り込まれているのも、後の話を読んでから読み返すとさらに面白い。楸瑛、絳攸、静蘭のコンビがすごく好き。守るべきものと信念を持って葛藤と戦っている感じが。自分の意思で仕えるべき主人を定めているって素敵。もっと早くこの魅力に気づいていたら、人生変わってたかも、と思うくらい。頑張りたい!という時には必ず第1シリーズから読み返します。そして頑張れる。

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著者プロフィール

雪乃 紗衣(ゆきの さい)
1982年、茨城県生まれ。小説家、ライトノベル作家。
2002年、『彩雲国綺譚(現・彩雲国物語)』で、第1回角川ビーンズ小説賞奨励賞・読者賞をダブル受賞。同作品でデビュー。アニメ化もされた代表作・代表シリーズとなった。
ほか、2014年『レアリアI』で一般文芸作も著している。

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