シェンドールの妖精使い 初実習は危険な予感 (角川ビーンズ文庫 63-4)
- 角川グループパブリッシング (2008年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044528041
作品紹介・あらすじ
ユナの最大の目標は、過保護な幼なじみ・キーファと通うシェンドール聖術学院を卒業して、立派な妖精使いになること。才能はあるはずなのに、妖精を使いこなせないユナは、実技の単位が危ない!!そんななか、ある絵にとりついた闇の妖精を祓う実習を行うことが決まる。しかも美形のくせに女性が苦手なヒースとチームを組むことになって-!?編集部おすすめ!恋と魔法のフェアリー・ファンタジー、登場。
感想・レビュー・書評
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妖精の力をとりこんで妖精を呼び出すことにより使役する「妖精使い」を目指してがんばる女の子、ユナの話。女の子が苦手なだけど色気がないユナは大丈夫なので恋人のふりをしてもらうイケメン(当て馬気味)と、彼女を守ることを義務づけられた幼馴染がメインヒーロー。あとはヒロインには思い出せない過去があったり、人には言えない秘密があったり。妖精の力とか、そのへんの理屈がなんかイメージがうまく伝わってこなかったけど、らぶこめ部分が主に面白かった。義務感で護ってくれてるんじゃないかという怖れと、彼女に触れられない辛さとか。幼馴染のこういう関係性はぐっとくる。
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設定がいろいろと残念だったイメージ。
しかしキャラクターはみんなすてきでした。かわいい。 -
回送先:川崎市立川崎図書館
前置き
作品としてはいい内容なのだが、いかんせん糖分過多のため、京急の快特で読まないことをお勧めする(例外座席:先頭車両「かぶりつきシート」→子どもと鉄の方がドン引きして快適になるため)。頭痛・吐き気の健康障害を伴うので用心されたし。
本題
見所は一人前の妖精使いになりたい主人公をとりまく環境と、自身も知らぬ過去、ペット(失敬!)との秘密の契約など、少女が以下に自立するかを秀逸に描く力量にあるだろう。実のところ、この作家を見落としていたのは評者としては惜しい点であり、今後の反省として悔やまれる。
和泉自身によれば、周囲からは「イロモノ」・「何を考えているのか分からない」とのそしりを受けたそうであるが、評者にしてみれば、生き生きとした感のある作品であり、別段そうとは思えない。イラストの桃季さえの描く女性キャラクターといい、どことなくフェミニズムの香りがしないわけでもない。なかなかいい作品だとは思うが如何に? -
購入したが、草津図書館に寄付 2009/4/18