誘惑者の恋 (角川ルビー文庫 122-6)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044540067

作品紹介・あらすじ

恋人である王子・ラシードを追い、アラブの小国へ旅立った兄・桂一を連れ戻すためマラークを訪れた東堂和輝。ところがラシードの味方をする第一王子のアシュラフに、桂一への恋心を見抜かれてしまう。気まぐれに砂漠に連れ出された和輝は『おまえにも運命の相手がいる』とアシュラフに囁かれ、不覚にも心を乱される。そんな折、兄たちのキスシーンを目撃し取り乱した和輝だが、気づけばアシュラフに唇を奪われていて…?身を焦がすほどの熱砂が誘惑する、この恋-。

感想・レビュー・書評

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  • 再読、恋シリーズ第4弾。前作にも登場したラシードの兄・アシュラフ×桂一の弟・和輝。和輝はロッセリーニ家でルカの親友としてお馴染みですね。桂一に会いに嫁ぎ先にいく和輝がフェロモンダダ漏れのアシュラフと出逢う… ラシードを狙う陰謀、誘拐、性奴隷として競売、そこで媚薬を使われ… な、これぞアラブ(偏見?ww)ものの事件に巻き込まれる展開に楽しめた。アシュラフが全体通してカッコいい❤

  • 『誘惑者』の東堂桂一の弟和輝のお話。『守護者』でロッセリーニ家末弟ルカのお世話を焼いていた面倒見のいい和輝がアラブ王子とゴージャスラブ♥
    頼りになる元気なお兄さんタイプの和輝は絶対攻だと思っていたけど、そんな和輝がフェロモン番長のアラブ王子にあれやこれやされるって考えるだけでなんだか美味しい。
    実はこの和輝、6歳上の血のつながらない兄桂一に恋愛感情を抱いている。
    そんな兄が、ある日突然警察官僚の道を捨てて、以前警護にあたったラシード王子の専属ボディーガードになるとアラブ小国マラークに旅立ってしまった。
    まさに青天の霹靂。大事な兄をアラブの王族、しかも自分とさして年も変わらない男に奪われるとは思ってもみなかった和輝は衝撃を受ける。大事な兄を取り戻したい一心で、単身マラーク王国の土を踏む和輝。
    けれどそこで目にしたのは、ラシード王子に寄り添い献身的に仕える兄とそんな桂一を愛おしそうに傍らから離さない王子のラブラブな姿。割りこむ隙もみつけられない。そんな本心を、ラシードの兄で既に王位継承を放棄している長兄のアシュラフに見抜かれてしまう。純粋にラシードの幸せを願うアシュラフとは利害の不一致がありながらも、王族相手にも少しも憶さない和輝にアシュラフは興味を惹かれたようでだった。
    したたるような男の魅力あふれるアシュラフの、時に強引に時に紳士的な一面に翻弄されつつも、次第に惹かれていく和輝。
    王位継承をめぐる陰謀。拉致監禁。性奴隷のオークション。媚薬。救出劇。介抱という名を借りた情熱エロス。お約束にドラマチックです。
    自覚した恋心から逃げ出そうとする和輝を追って、ヘリで道路封鎖とか、さすがアラブ王子はやることのケタが違いますねww
    これぞアラブもの‼だけど、受になる和輝がこざっぱりと男前でやられっぱじゃないのがさらにいい。

  • 登録し忘れたけど、再読したので登録。カズキとアッシュいいわあ。

  • シリーズ初読。
    アラブモノ。ややテンプレ…王道路線(^^;王族あり、拉致あり、媚薬あり、オークションあり。お互い恋に落ちるのに、決定的なエピソードがない?!ので全体的に軽い印象。
    攻めは王位継承を放棄した第一王子。スピンオフだからか、割りとクセもなくシガラミもなく普通の性癖(ゲイだけど)でフェロモン過多(笑)の大人でした。
    だけど媚薬飲んだ受けをそのままいただいちゃうのは、いただけない…もっとお互いが心身ともに燃えたぎったあとに合体して欲しかった…。
    連れ戻しに来た兄には、家族を捨てて…みたいな心情を吐露してたのに、あっさりミイラとりのミイラな受けでした(^^;)

  • わーい♪
    兄!!初挑戦のアラブもののシリーズで、気になっていた兄が!!甘~い♥
    ゲイだから最初からアピール露骨で、潔いですね。
    展開もびっくりするほどアラブなハーレクインか!!て突っ込みが止まらない。
    でも、攻がかっこいいんだ♥
    王道展開なのに、読ませてくれるのがさすがです。

  • 攻めが格好いいよ。最後へたれてしまうので、そこもぴしっと締めて頂いたら私の好みにはぴったりあった。受けが女々しくないのも良い。

  • 前回主役、桂一の弟のお話。
    家族を捨ててマラークに旅立ってしまった兄を取り戻すために、単身
    マラークに乗り込んだ弟、和輝。


    ミイラ取りがミイラになっちゃった典型的なお話でした(笑)


    もの凄く侠気のある受です。
    お相手は前回脇で出て来た、ラシードの兄のアシュラフ。
    ふたりともガタイが良く、なよなよしい男が1人も出てこないので、
    始終ニヤニヤしながら読んでました。
    個人的に大好きな設定だったので、今回は大当たり。
    岩本さんはとても勉強家でいらっしゃるので、アラブの空気というか
    雰囲気までをも楽しむことが出来ます。
    なんちゃってアラブではなく、ガチで砂漠ツアーをやってしまうところも素敵。
    欲を言えば、その後の2人の話が読みたかったです。

  • 備考:『ロッセリーニ家』スピンオフシリーズ第4作目/関連作品→『支配者の恋の恋』/続編→『求愛者の恋』

  • 攻め:アシュラフ
    受け:東堂和輝

    「恋」シリーズ第四弾。「支配者の恋」東堂桂一の弟・和輝の話。


    和輝は突然、「警察を辞めてマラーク王国、第二王子専属のボディーガードになる」と言って旅立って行った兄・桂一を子供の頃から恋愛対象としてみていた。それなのに、第二王子ラシードと恋仲になっていると言う桂一を連れ戻す為にマラークへ行く事にした。
    そして機内で印象的な存在の漆黒の肌を持つ男と出逢い、王宮で彼が第一王子であった事を知る。



    アラブ物の王道でした。
    宮殿の豪華さ、砂漠体験、乗馬、ラクダ、そしてお約束の拘束と淫剤利用による火照りを攻めが覚ましてやるとか。アラブ色てんこ盛り。
    マラークと東堂の兄弟でカプになっちゃうのね。
    で、兄・桂一とは違って遠距離恋愛になっちゃうこの二人の今後はどうするの?というのが私の素朴な疑問なのですが。
    片や金持ちのアラブの国の王子、片や日本の普通の大学生って。今後がどうなるのかぜひ続きが知りたい。

    蓮川先生の絵は相変わらず美麗ですw

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著者プロフィール

好評既刊本!大人気シリーズ「ヘンな名湯」「もっとヘンな名湯」「日本百ひな泉」「真夏の温泉」(いずれも、みらいパブリッシング)作家、ひなびた温泉研究所ショチョー。本業のコピーライターのかたわら、webマガジン「ひなびた温泉研究所」を運営。日本全国のひなびた温泉を取材し、執筆活動をしている。「NHK ごごナマ」「テレビ東京 よじごじDays」をはじめ、テレビ、ラジオ、雑誌などメディアに多数登場。著書に「ひなびた温泉パラダイス」「戦国武将が愛した名湯・秘湯」「東京休日端っこ散歩」がある。

「2023年 『つげ義春が夢見た、ひなびた温泉の甘美な世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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