好きになるということ (角川ルビー文庫)

著者 :
制作 : 高座 朗 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 62
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044544034

作品紹介・あらすじ

「俺はやっぱり-お前の傍にいたい」その理由だけで幾つもの会社の役員職をすべて辞め、壱のデザイン事務所に押しかけてきた灰田。しかし、一度は身体を重ねながらも、亡き恋人と同じ声をもつ灰田を、壱はやはり受け入れることができないでいた。手を伸ばせば届くところにいながら縮まらない距離…そんな状況でいつもの余裕を失くし、しかし切ないほど純粋に壱を求めてくる灰田の姿を見ているうち、壱は自分の中に新たな感情が芽生えたことに気付いて-。

感想・レビュー・書評

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  •  デザイナーの壱は自身の事務所の規模に合わない大きな案件を抱えて四苦八苦していた。
     ただでさえ、書類仕事は苦手で大学の同級生である綾子に任せきりなのだが、その綾子が音を上げるくらいの書類の量が積みあがり、いよいよ限界かと思われるような状況になりつつあった。
     頼みの綱は、「お前の傍にいたい」ただそれだけの理由で、壱のやっているデザイン事務所に、いくつもある会社の役員職を辞め、押しかけてきた灰田。
     ところが、それを壱が「OK」した瞬間に灰田は姿をくらましてしまった。

     怒る壱は戻ってきても「絶対雇ってやるもんか!」と思うものの、戻ってきた灰田は驚くほど簡単に事務所になじんでしまう。
     それどころか、その有能さをいかんなく発揮し、壱なんかが手も足も出なかった書類仕事をあっという間に片付けてしまう。

     けれど壱は、亡き恋人と同じ声を持つ灰田のことを完全には受け入れられずにいた。
     手を伸ばせば届くところにいながら、縮まらない距離。
     そんな状況でいつも余裕のある表情を浮かべていたけれど、ひょんなことから、壱は灰田が泣きたくても泣けないのだということに気がついてしまう。
     そんな灰田の姿を今の恋人と出会う前のかつての自分と重ねあわせてしまい……

     という感じで終わりました。
     結局のところ、少し、壱が灰田に抱く気持ちは動いたけれど、大きな変化はなく。
     ラブラブには程遠い……これなら一冊目の終わりの方がまだラブラブだったような気が……。
     これって絶対この続きが更にありますよね……?
     会ってほしいなー。
     最後、契約のためにアメリカに行った壱がどういう気持ちで帰ってくるのか、離れている間にどういう気分になるのか――。
     すごく楽しみです。

     これは続きを楽しみにして、次の話が読みたくなる話なので、後覚悟を。

  • 愛するということ
    好きになるということ

  • 『愛するということ』の続編
    楽しみにしてました、が、まだ続く?

    と、思いましたら、同人誌で過去編をやってました

    これ、非常に続きが読みたいです←切望

  • 愛するということ の続編。
    壱の事務所に来ると言っていた灰田が姿を消してひと月。死んだ音羽の声と同じ声の灰田の存在に戸惑っていた壱だったが。

    今回は、灰田の不器用な思いと壱の戸惑い、綾子の気持ちや壱と音羽や灰田の過去の一部が描かれている。
    相変わらず、全編に漂う重たい空気に閉口。いや、人物描写も細かくていいのだけれど、何にせよ、壱の恋人だった音羽が死んでいてその思い出から抜けきらない壱が主人公なんだから、そりゃ重苦しくなるよね。しかも音羽と同じ声の灰田。もう壱でなくてもグダグタするって。だけど、そんなに音羽を好きでいても、灰田の事は好きになれる訳ないと思っていても抱かれるのね<壱。快楽に弱いのかな?
    私だったら(想像でしかないけど)そんな中途半端なHはしないな、と思うのでやはり点は辛くなりました。

    イラスト:高座朗先生

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著者プロフィール

愛知県生まれ。作家。猫を飼い始めました。主な著書に「月影骨董鑑定帖」、「鎌倉おやつ処の死に神」シリーズ(KADOKAWA)など多数。

「2018年 『逆境ハイライト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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