赤き月の廻るころ なくした記憶のかけら (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 100
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044547042

作品紹介・あらすじ

「俺の隣に立つのは、おまえしかいない」ジェラールとようやく想いが通じ合ったのも束の間、レウリアからジェラールの記憶が消え落ちてしまった!!強引で不遜なジェラールの態度に憤慨するレウリアだったが、なぜかジェラールが気になってしまう。そんな中ブロウでクーデターが起き、窮地に立たされたジェラールを本能で救おうと、レウリアはジェラールと共にブロウへ向かう事を決意するが!?急展開の第4弾。

感想・レビュー・書評

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  • 記憶喪失ネタはきらいじゃない。
    でも少女小説にありがちなパターンだから
    もうちょっとひと味欲しい感じ。

  • シリーズ4作目。今度はまたブロウの国のお話になります。
    前巻の最後でジェラールに関する記憶をなくし、ジェラールはロシュアによって、早々にブロウに追いやられます。ブロウに戻ったジェラールは、自分に対する記憶をなくしたレウリアと、レウリアに求婚してOKをもらったロシュアが気になり、また一人ツァーリアに戻ろうとしますけど、ここで、あのリシールが画策したクーデターに巻き込まれます。

    リシールみたいな、かわいい顔して実は悪魔っていう人、嫌いです。こういう人って、考えが根本的に違うから、絶対にわかり合えないんですよね。

    で、図らずもジェラールはツァーリアに戻り、レウリアとロシュアの助けにより、またブロウに戻りますけど、ジェラールのレウリアに対する態度が、あんまり変わらない感じがしました。自分のことを忘れているんだから、もっと、もどかしさみたいなのがあるように思うんですけど、オレサマの態度は変わらずでした。。。

    なんだかんだありましたけど、無事ブロウの王様を助け、クーデターは終了。
    レウリアも暴走の果てに、水の精霊によって流された記憶が戻ってきて、ジェラールへの気持ちも再確認できた・・・ってところで、一件落着かと思いきや、ロシュアの右手が使えなくなったことに責任を感じて、ロシュアを選んでしまいます。
    うーん、なんでーーー?なんで、そっちを選ぶかなぁ。

    しかも、なんか勝者の笑みなんか見せるロシュアってあると、その右手、ホントに動かないの?っていう疑問も出てきました。さて、ジェラールはどんな感じでレウリアを取り返すんでしょうね。

  • 読了 2010/4/16

    ジェラールに関する記憶だけを失ったレウリア。

    やっと両思いになったっていうのに、
    オレ様王子大ピンチなところ。
    更にリシールによって、父と兄が危機に陥ったり、
    本当にジェラールにとっての災難続きな1冊かも・・・・・・

    本能でジェラールを助けようとするレウリアが動くと、
    ロシュアも動き出す。
    今回のロシュアの行動の意図はわかりにくいところ。
    確信犯的なイメージもあるけれど、どうなんだろ。
    ロシュア相手じゃレウリアがツンデレじゃないから何か物足りないから、
    ジェラール頑張れって感じです。

    最終的にはジェラールなんだろうけど、
    そこに、どうやってたどり着くかが楽しみです。

  • 前回ジェラールに関する記憶だけをなくしてしまったレウリア。
    そのことに傷つきつつも、忘れたならもう一度覚えこませるというのがジェラールらしい。
    一方で、ジェラール不在の間に、相変わらず怪しい動きをしているのがリシール。
    その動きを察知して、帰国の途に着くジェラールだったが、リシール側の巧妙な罠が待ち受けている。
    ジェラールを救うために、自らに宿る間の力を使う事を思い立つレウリア。
    一方で、異端の力を見せることで、ジェラールからも奇異を見る目で見られる事を、ひいては嫌われることことを恐れている自分に気づく。
    助けたい、嫌われたくない、二つの思いに挟まれて心を揺さぶられながらも、最終的には、ジェラールを助けたいという思いが勝ったレウリア。読んでいるほうとしては、心がジェラールのことを覚えているんだ!とときめくのに、当のジェラールは、そんな気持ちには気づかない。本当に読むほうをやきもきさせてくれます。
    一方のジェラールは、自分が国を不在にしている間に、リシールの陰謀が動いている事を知る。その陰謀とは、王および王位継承者を廃していくことで、自分が王位に近づこうというもの。
    父のことであり、自国の事であるから、レウリアを巻き込みたくないジェラールと、自分の身の危険を顧みず、ジェラールを助けたいという思いに突き動かされるレウリア。まずは目の前にいる苦しんでいる人を助けたいというレウリアの思いを受け入れる形で、ロシュアの力も借りて、何とかリfシールの陰謀を阻止。
    漸くレウリアが自分の下に戻ったとジェラールが喜んだのもつかの間。ジェラールのものにはなれないと去って行くレウリアだった。

  • 前回、記憶がなくなってどうなることかと思ったが、それについては解決したようでホッとした。
    でも、またしても、不穏な方向へ進んでおります。あの王子は一筋縄では行かないようなので、頑張れジェラール(笑)。続きが気になります。

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著者プロフィール

4月22日生まれ、愛知県在住。第6回角川ビーンズ小説大賞にて<奨励賞>受賞。2009年に「赤き月の廻るころ」でデビュー。その他の著作に「蒼の狼は華を愛でる」、「薔薇は王宮に咲く」「巫女華伝」がある。

「2023年 『後宮の錬金術妃 2 悪の華は黄金の恋を夢見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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