彼を乱す誘惑 (角川ルビー文庫 127-2)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044548025

作品紹介・あらすじ

コンシェルジュとして働くホテルで、偶然、高校時代の後輩で、当時片想いしていた響谷大輔と再会した広海。その後、誘われるまま飲みに行くと、酔った勢いで彼に想いを伝えてしまう。ところが、拒否されると覚悟していた広海に、響谷は何故か翌日から恋人のように接してきた。本気か冗談かわからない彼の態度に困惑する広海だけど、欲しかった腕に抱かれると素直に反応する体は止められない。でも、響谷が女性とホテルのブライダルフェアに来ているところを見てしまって…。

感想・レビュー・書評

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  • 年下攻 再会 ワンコ攻

  •  天野広海は、コンシェルジュとして働くホテルで、偶然、高校時代の後輩で、当時片想いしていた響谷大輔と再会する。
     その後、誘われるがまま呑みに行くと、酔った勢いで冗談混じりで彼に「恋人にしてほしい」と言ってしまう。
     ところが、冗談で返されると思っていたのに、響谷はあっさりOKされてしまう。
     おまけに、翌日早々にデートの約束を取り付けられて、毎日メールや電話で連絡を取り合うようになり……まるで響谷は恋人のように広海に接して来る。
     本気か冗談かわからない彼の態度に困惑する広海だけど、欲しかった腕に抱かれると素直に反応する体は止められない。
     でも、響谷が女性とホテルのブライダルフェアに来ているところを見てしまって……?

     という話でした。
     すっごくよかった! 何か久々ににやにやしながら本を読みました。
     いや、ここんとこずっと、読んだ小説にあんまりいい評価できなくて、もしかして自分って評価する為に小説読むようになってる……? と思ってちょっと焦ってたんですが。
     そんなことなかったみたいでよかった。ちゃんと小説楽しめました。

     どちらも、高校時代に自分の気持ちを正直にぶつけることができなかった二人が、大人になって再会して、再び愛を育む話。

     どっちも怖がりなのが伝わってきて、なかなか「冗談」じゃないと自分の気持ちを言えなくて。
     でも、広海が「冗談」でもちょっとだけ気持ちに付け込む隙を出してくれたから、響谷はそこに必死になって攻め込むんだけれど、広海としては響谷の本当の気持ちがわからないから、どうしていいか戸惑って、でも、やっぱり好きな人に迫られると拒めないから、わからないまま甘い言葉と優しい行為にずるずる流されて……と。

     すっごく不器用な二人。
     どちらかが早く自分の気持ちをはっきりと伝えられたらよかったんだけど、結局、相手に拒絶されるのが怖くて。
     でもやっぱり言えなくて。
     ってぐるぐる。

     好きな人の前では臆病になってしまう気持ちにすごく共感できて、すっごく好きです。
     素直な感じがとってもよかったです。

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