シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と白の貴公子 (角川ビーンズ文庫 73-3)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年11月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044550233
作品紹介・あらすじ
幸福をもたらす砂糖菓子の作り手・銀砂糖師を目指して、美しすぎる妖精のシャルと旅をしている少女アン。銀砂糖師の称号をもらえるのは、年に一度の品評会だけ。今年こそは!と気合いを入れるアンだけど、材料の砂糖林檎は大凶作!!自分の分を確保するため、アンは砂糖菓子工房に下宿することに。大変な激務をこなしつつ、自分の作りたいモチーフを探すけど!?もう一度、夢が見たくなる物語と大評判!待望の第三弾。
感想・レビュー・書評
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今年こそ銀砂糖師になるべく、修業しながら生活しているアン、しかし今年はリンゴが不作でラドクリフ工房派のどこかの銀砂糖精製作業に参加しないと銀砂糖が手に入らないこととなり、もちろん妬まれているアンはそんな情報貰えないし、なんとか参加しても嫌がらせのオンパレード。さらにジョナスと前銀砂糖子爵の息子のキース、腕はいいけど一匹狼でヒューの友人キャットらが入り混じりアンの二回目の挑戦が始まるのだが、最後まで妬み混じりの妨害が尽きず、妖精のシャルを巻き込んで…。
この3巻までが、銀砂糖師編にあたるそうです。でも、続き、凄く気になるところで終わっちゃいますよ。1,2巻でうまくまとまっていて、どのように17巻も続けたのかなぁと思っていたのですが、砂糖菓子職人の中での女性蔑視や、今は人間に使役され、奴隷のように扱われている妖精との関係性など、上手く話に絡ませて、話に厚みを持たせているのが長く楽しめる理由なんだな、と感じます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回もアンは一生懸命頑張っています。(本人の与り知らないところで)砂糖菓子職人生命を賭けた2回目の品評会。ジョナスも頑張っていました。悪い子ではないんだよなぁと再確認して、今回も温かい気持ちを頂きました。前回も今回も、素晴らしい審美眼を発揮して下さった王妃様には大感謝です。少しずつ世界観も深くなって満足の1冊でしたが…ええぇっ!?なラストの展開で次回もとても楽しみです。
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アンを守るために自由を手放すシャル、、、
2人はどうなるの? -
シリーズ3作品目。
あとがきにもあったように、今回登場人物がぐっと増えた。面白い。
ラドクリフ工房の人達ってなんでこんなに意地悪なんだろう。なんというか、長が長なら弟子は弟子というか。新しい事を始める時とかマイノリティに対する反応が厳しい事って多いけど、それをすごく思い出した。何が何でも排除したがる感じ。いやだな。
キースはラドクリフ工房の職人だし、アンへの優しさも何か裏があるんじゃないかと疑ってたけど、本当にいい人。シャルとはまた違った優しさをもってる人だった。
さすが白の貴公子。作中ではそういう表記はなかったけど、キースのことでいいんだと思う。
そしてシャルは相変わらず素敵すぎでした。
というか、そこで終わるの?!
すごい気になる!
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思いっきり後を引く終わり方!
一難去ってまた一難どころではありません。
嫌な予感はしてました~!! と叫びたい。
初っ端からの嫌がらせ。
それに屈しないその根性も、努力も、全て彼女が選び取った道を
突き進むためのもの。
それを止められたからと言って、何もしなかった女に
文句を言われる筋合いはないですね。
道を進ませるために、己の『自由』を差し出す。
相手を想う気持ちがあるからこその選択と行動。
それ故に、女がものすごくいらつきます。
騒いでるだけなら誰にだってできる、と怒鳴りつけたい気持ちです。
やっと手に入れた称号。
けれど失ったもの。
…何となく、次の展開が読める気も、します。 -
シャル…何の躊躇もなく羽根差し出すなよシャル…ΩÅΩ;
女人禁制だった世界の厳しさをひしひし感じつつ、やっぱり心が温かくなったり切なくなったりした。
あの子…ブリジットは砂糖菓子職人になりたいんだろうな。今後シャルをめぐっても対立することになりそうだし色々楽しみではあるんだけども、卑怯でいただけないなぁと思ってしまう…。 -
アンはかわいくて、まっすぐだし、シャルはアンのためにかっこよすぎて…
もっと若い頃に出会っていたかった本だなぁ
きゃっきゃ悶絶しながら読みたいけど、隣に旦那やら子供がいたりするので心の中で騒いでいます
次が気になる! -
3冊目
聖なるものである砂糖菓子を作る職人に派閥があるのは長い歴史があるから仕方がないのかな。
細々と生きている子供が有名になって妬みで嫌がらせとか中傷とか悲しいです。
味方がいてくれてよかったです。
続き気になります。 -
やっと仲間ができたと思っていたのに、なんでこんなことになるのか
シャルも口先だけで何とかしてやれたのではないのか
まっすぐすぎて抜け作な愛らしいかかしちゃんははたして強くなれるかしら -
派閥問題がついに出てきた。派閥問題に更に血筋問題?のようなものもあるらしく、前作までに比べ、何だか内容がハードになっている。
アンとサミーとジョナスの問題にはヒエーッて感じ。そこまでするかサミー。
ジョナスはやっぱりただの残念な奴というか、坊ちゃんしている奴だった。
シャルはだいぶアンを思い始めているが、妖精だからなのか、結構一方的というか自己犠牲半端ないのが気になる。 -
毎回アンへの仕打ちにイライラ。シャルがデレてきていい感じだなぁと思ったら…!ちょ…早く次の巻!
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アンのがんばる姿がいい。
シャルの分かりにくい愛情がいい。
ミスリルのストレートな感情がいい。
アンが銀砂糖師になれるかどうかの巻。
この巻を読んだら、次を読まずにはいられません。 -
ジョナス。悪いやつだけど、心底まで腐っていないのに人間臭さを感じました。「怖かった」のではなくって、それはひとつの「勇気」だと思います。でもあの展開、次巻が楽しみです。
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読み直し計画3冊目。
親とか兄弟とかがなにか結果を残すと大変だな、と。本人そっちのけで周りが勝手に期待したり失望したり。他人だからこその無責任さというか。
自分には出来ない、たどり着けないから代わりに託したい気持ちもわからなくはないけれど押し付けられる身としてはたまったもんじゃないと思う。
女の子が男社会で生きていくことの大変さもなにか胸に来るものがある。 -
砂糖林檎3巻!
みなさま言われてますが、わたしも今までの流れ的に彼が黒だと思ってました…すみません…。
ジョナスはやっぱり、へたれですね!
アンにとっては銀砂糖師になるという、ひとつのターニングポイントです。
そしてラストォォォ!!!!!うわあああああああ!!!!! -
次へ続くんですね?そうなんですね!?みたいな感じです。次が楽しみです
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前巻までが前巻だったのでキースのことをすごい疑いの眼差しで見てしまいました。しかし悪役の描き方の容赦なさは相変わらずです。そしてすごい引きで終わってる……これは続きが気になります。
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きっと普通の人間には、シャルの美しさは手が届かない高嶺の花のように思えるのでしょうが、自分に自信がある女性は何としても手に入れたいと思うのでしょう。
でも、何故かブリジット嬢には同情出来ません。
離れ離れになってしまったアンとシャルですが、次巻の展開が気になります! -
ここにきてジョナスの株が上がった!
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銀砂糖師シリーズ3巻め。
妖精の美しさ、砂糖菓子の繊細さ、主人公・アンの真っ直ぐな気持ちがよく描かれている。
シャルはもうアンにデレデレじゃないかってくらい優しくしていて、読んでいてにやにやした。途中、そっけなく「かかし」と呼んで拗ねている部分も微笑ましかった。
離れ離れになってしまった2人がどうなるか、次巻に期待。
ミスリルが良い仕事してる。