ロードス島伝説4 伝説の英雄 (角川スニーカー文庫 604-12)
- KADOKAWA (1998年3月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044604189
作品紹介・あらすじ
ついに魔神との戦いは最終局面をむかえた。ナシェルは"勇者隊"を統べる者として、モス連合騎士団と共にリュッセン、そしてマスケト解放をめざす。ベルド、ファーンら希代の英雄たちの活躍、ウォートの魔術、フラウス、ニースの加護。ナシェルの旗のもと、戦いの趨勢は決まったかにみえたのだが…。伝説の英雄たちが躍動する大叙事詩、かつてない感動と愛の奇跡を謳いあげ、ここに完結。
感想・レビュー・書評
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「ロードス島戦記」が先に描かれていたので、30年前の時代を描く「ロードス島伝説」の結末はあらかじめ決まっていた。作者は書いているうちに違う展開になることもありうるとは言っていた。しかし本筋は変わらず、そのままで決着。その結末への展開も、これなら納得というもの。そういう展開で結実させたのかと、最初に読んだときと同じように思った。
分かってはいたが、辛い結末である。
そしていよいよラスボス魔神王が登場。登場の仕方が圧倒的。それをなんとか追い返す展開は、本作一番の見どころである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロードスを描く時の水野良氏の筆致は、クリスタニアを描いた時のそれとは全く以って異なる。後者のそれは暗中を模索しているような危なげな様子であるのに対し、前者のそれは、湧き出る物語を紙面へと落としていくようで淀みが無い。
今回の結末に是非はあろう。密を省き、抄に徹したその物語は読者を満ち足りた気分にさせるとは思えないからだ。
だからこそ私はこの物語の続きを渇望する。ロードスは今なお息づいている。 -
例えロードスの歴史が変わっても、ナシェルの作る国が見てみたかった。涙の最終巻。
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普通にナシェルが好きで、最近読み返したらナシェルって一寸源さんちのあのひとに似てるなあ、とか思ったので、「そりゃ好きだよねー!アッハッハ」と自嘲してみてます。
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本編の完結編。補足の小説もあるのでこれでいい。ロードス島戦記を読んだ事があれば興味深く。読んでなければこのまま戦記を読むといいんじゃないかな。ファンタジーの最高峰に続いてるお話。
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05mmdd読了