ロードス島伝説 永遠の帰還者 (角川スニーカー文庫 604-14)
- KADOKAWA (1999年12月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044604226
感想・レビュー・書評
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最後はハッピーエンドなのがよい。
ナシェルは卓越した才能と、全人類の不幸を背負って生き抜いた人なのでやはり最後は報われてほしかった。 -
短編っぽくロードス島伝説本編で書かれなかった細かい所が書いてある。
永遠の帰還者とは多分ワールウィンドと一緒にいるナシェルの事だと思う。
何故暴走が起こったのかも分かって改めて感動した。 -
ロードス島南西部に位置するモス公国。そこは小国がひしめき合い、長年に渡って王国間の外交交渉、対立や動乱などが絶えず行なわれていた。
そのモス最南端の弱小国スカードの王子ナシェルは、国の各地で聞かれる不気味な噂と父王の不在に心を痛めていた。意を決して騎士団とともに調査に向かった南のドワーフの「石の王国」で、奇怪な生き物と戦うドワーフの「鉄の王」フレーベを辛くも救出する。そして意識を回復した「鉄の王」の口から、強大な同盟国「石の王国」の最後と共に、奇怪な生き物が魔神であることを告げられる。モスには対外共闘連合「竜の盟約」があるが、スカードはそれに名を連ねていない。この未曾有の危機に、国の民を守る為にナシェルが下した決断とは……。
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ナシェル!!
本編には収録されなかった番外編集でもあります。 -
ようやく終幕。ハッピィエンド。
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完全ナシェルメインなので、愛読しまくってますが。
本編の序章と終章が一冊にぶっこまれてるので、本編と併せて時間軸を追って読むと分り易いんでしょうけど、個人的には本編全巻読破してから、コレを読んで欲しい本。 -
中学・高校の頃、『ロードス島シリーズ』はもう純粋に面白く、RPGの世界を独力で何か形として残したいという願望を理想的に具現化したものとしてワクワクしながら読んでいた。
しかし大学、そしてつい最近になっては読書遍歴を重ねて目が肥えたせいか、過去の遺産にしがみついて書かれた付録として捉えていた。
しかし、今回、そういった自分の不明を恥じる。
一見、竜騎士、魔神、魔法など、典型的なモチーフを取り扱った作品と思われていたこのシリーズは、実は単なるファンタジー物ではなく、作者なりに、濃度はどうあれ、リアリティー、根拠付け、動機付けを持たせようと腐心していることがわかった。
というのも、この『ロードス島伝説シリーズ』を完成品とすべく、編まれた本作は、短編集というよりも、エピソードの集積と代言してもいいほど、地味な内容なのだ。主人公のナシェル自体、ストイックなものだから、自然に話の色も地味になるのだろう。
だがその内容に込められた情報、描写は非常に味わい深い。今まで竜騎士が竜を操る事に対してこれほどまで深く理論付けた作品があっただろうか?
こうして考えてみると今までスカスカだとしか思えなかった文体は、実は極力情報量を切り詰め、冗漫になりがちな贅肉を削ぎ落とした洗練されたものだったのではなかろうか?
・・・まだまだ未熟である。平伏。 -
全てを失くした男のただ一つの帰る場所とは。
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全巻