ばいばい、アース 1 理由の少女 (角川文庫 う 20-1)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044729035

作品紹介・あらすじ

地には花、空に聖星、人々は猫や蛙、鼠などさまざまな動物のかたちを纏う。この世界に、ラブラック=ベルはたったひとり、異形のものとして生まれた。牙も毛皮も鱗もない"のっぺらぼう"の彼女は、自分と同じ存在を探す旅に出る。放浪者の資格を購うため、剣士となって"都市"と"外"との戦いに臨むベル。そこで彼女を待っていたのは-。異能の世界構築者冲方丁、最初期の傑作が待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 感想)・・・なんか懐かしいノリ
    90年代の「ラノベ」を読み漁っていた世代としては、非常に懐かしいノリの小説でした。設定とか文章とかモチーフとか。(この本の刊行は2007年ですけど)。最近の「ラノベ」は、元々は普通の子が、なんか使命を課せられたり、異世界に飛んで冒険したりと、ある意味自分も入り込みやすい設定の話が多いけれど、そういや昔は最初から特殊な生まれとかにある主人公が多かったな~と思った。
    てか、この本のジャンルって?ラノベ??

    追)
    4巻あとがきに書いてあった。この本は1996年発表の改訂版なんだそうで。そりゃあ懐かしい感じもするわ。。

  • 「出立。赤い時刻にて」
    自分と向き合うために。
    どれだけ探しても同じ種族が見つからなければ、歳を重ねる事に気になるだろうな。

    「由縁。聖星照の下」
    騒ぎを起こし連れられ。
    弱者として虐げられていたのだろうが、本気を出せば捕まらず逃げるのは簡単では。

    「決別。大地を奏でる者たち」
    助けに行った先で見た。
    嬉しさを噛み締め夢見心地だったろうが、聞こえた言葉に現実を突きつけられたな。

    「演技。剣と天秤。正義と悪」
    闘いの終着点はどこに。
    隊列を組んで挑むには不向きなのに、一瞬でも隙を見せてしまえば死しかないだろ。

  • 冲方さんの初期の頃のSF
    マルドゥック・スクランブルから、こっちに飛んできた。
    言葉の使い方が特徴的で、なかなか難しい。
    でも物語は理解できるし、サクサク読める不思議。

  • ばいばい、アース 1 理由の少女 (角川文庫 う 20-1)

  • これは何度も繰り返し読んでみて欲しい本です。造語が多くてなかなかとっつきにくい文章だと思うんですけど、それが違和感なくススッと頭に入ってくるようになると最高に楽しい本になります。

  • 「黒い季節」を読んだ直後なので、それよりは読みやすかった。
    最初は世界観に付いていけず、「よーわからん」と思いつつも引き込まれて気がついたら読了していた。
    説明なしに、あたかも既存の設定であるかのように、人の名前が出てきたりしたので、いちいちいろんなページを繰っては「やっぱりわからんなー」とか・・・読みにくいところがあった。

  • 用語で世界観を表現しようとしているせいで物語に入り込むのがとてつもなく辛い。
    文章自体は上手くない。これがマルドゥックヴェロシティぐらい上手くなるかと思うと感慨深くなる。

  • これ、デビュー後の最初の書き下ろし作品なんだそうです。
    す、すごいな。よくコレ、出版してもらえたな……。

    固いです。そして、超中二的。
    でも、しっかりと冲方 丁で、ものすごく計算されて書かれている感じがする。

    このアリスの服は、なんで青くないんだろう?

  • とにかくルビ多用のハイファンタジー。
    独特の世界観を説明無しでガンガン描写してくる。
    特にアルファベット表記の効果音?が最初の内はドン引き要素で、実に150ページ越えるまで、「何じゃこりゃあ」感満載のまま読んでました。
    主人公のベルの「異形」「孤独」に真実味を出すためなんだろうけど、それにしても説明されないままに孤軍奮闘の場面が長い。

    ベルがようやく仲間を得て以降、戦闘シーンのテンポの良さは圧巻。
    仲間意識が生まれていく過程もじわじわくる。
    これ1冊の中でのストーリー展開を考えると、いかにもバランスが悪いように感じるけど、どうやら長い話を文庫化に合わせてぶった切ってるらしい。
    ちょっと作者さんが可哀想な気もしましたよ、と。

  • ライトノベルにしては話も構成もしっかりと楽しめた。
    RPG的で、設定がユニーク。

    で、この後まだ続くのかよ~すっきり一旦終わらせてくれーと思った。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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