ばいばい、アース 1 理由の少女 (角川文庫 う 20-1)

著者 :
制作 : キム・ヒョンテ 
  • 角川書店
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レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044729035

感想・レビュー・書評

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  • 氏のデビュー後、初長編。

    発売当時、余りの高価さに手が出なかったので、文庫化が嬉しい。



    ラブラック・ベル。

    のっぺらぼうと称される一人の少女が、己が相棒の一降りの剣と共に、自らの由縁を探るヒロイック・ファンタジー。

    氏が文庫本後書きに書かれたように、「主題と世界の構築と発見に特化した」初期大作をごらんあれ!

  • 冲方丁の力作ファンタジー。ものすごいエネルギーと執着が感じられますねえ。作者が世界と主題にこだわって書いたというだけあって、強烈な世界観を作り出しています。ヒロインの少女ベルは人間らしいんだけど、周りの登場人物が猫、蛙、山羊、人魚といった人間以外の動物的特性を持った連中なので、ベルは何の特徴も持たないのっぺらぼうとして異人扱いされます。ベル自身も自身の出自が分からず、自分ていったい何?と自身の存在を問い続けながら、愛用の剣で敵と戦い続けます。
    人々は機械仕掛けの神に支配されていて、「都市」と「外」に分かれて予定調和的な戦いを繰り広げます。剣が育ったり、鉱物が動いたり色が変わったり、花から生物が生まれたり、音楽が人や戦いや農産物に影響を与えたり、不思議な設定が多い。空にアースが浮かぶことから、どうやら舞台は月らしい。人間であるベルだけ重力に慣れてなくて身軽に動けたり、バカ力を発揮したりと一部では妙にリアルな設定だったりする。
    すごく面白いんだけど、特殊性の高い設定に加えて独特の言葉遣いや造語の嵐で読みにくいことこの上ない。筆者の気迫もすごくて、戦闘シーンや心理描写をこれでもかというくらい過剰に描くので、あまり熱を入れて読み込むと頭痛がしてきます。
    最後にSF的な種明かしが一応あるんだけど、なんかはっきりしないというか、問題がヒロインの内面内面へと向かっていく感じで、その辺はあまり重視してないみたいだ。

  • 10.06.09読了。
    情報量が多い。一気に読んでしまうべきだったか。日を分けると情報が曖昧になって、入り込むのに時間がかかった。

  • 感想は4巻で

  • 本屋大賞の天地明察がきになり、まずどんなものかと文庫を手に取りました。
    主人公はじめ、女の子キャラクターが魅力的

    ファンタジーの世界に引き込んでくれる作品でした

  • 「どこにもいない」と「ここにいる」を切り分ける物語。
    他作品は「マルドゥック・スクランブル」しかまだ読んでないが、「有る」ことよりも「在る」ことを志向するのはこの人の作品に共通なんだろうか。

  • 独特のファンタジー世界を構築されています。ファンタジーに興味のある方には、是非読んでみてほしいシリーズです。

  • なんともファンタジーな世界観。
    でもベタじゃない……っ!!そこが沖方さんの凄いところ!!

    結構、小説の参考にさせてもらったりすることもあります。
    堤さんの【Sarria】の参考にもなったりするんじゃにでしょうか?

  • 魂震える傑作。

  • あーあ、久しぶり物語。

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著者プロフィール

冲方丁(うぶかたとう)
1977年、岐阜県生まれ。4歳から9歳までシンガポール、10歳から14歳までネパールで過ごす。早稲田大学第一文学部中退。小説のみならずメディアを限定せず幅広く活動を展開する。
『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞、『天地明察』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、北東文芸賞を受賞し、第143回直木賞にノミネートされた。『光圀伝』で第3回山田風太郎賞受賞。
代表作となる『天地明察』は2011年にコミック化、そして2012年に岡田准一主演で映画化されヒット作となる。2019年1月、『十二人の死にたい子どもたち』が堤幸彦監督により映画化。

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