黒い季節 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.12
  • (7)
  • (40)
  • (51)
  • (30)
  • (4)
本棚登録 : 432
レビュー : 52
  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044729103

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 異能者とヤクザをうまく絡めましたな。
    一つの絵を中心に、細かい説明は全て端折ってそれらしい世界が広がっている。

    デビュー作だから若さと勢い◎
    もう少し現代の人物を掘り下げてあると面白かったような。
    過去に何があったのか蛭雪が気まぐれ出さなきゃ何も明かされなかっただろうけど、落とし方としては手抜きっぽい。

  • 正直世界観についていけなかった。

  • ファンタジー、歴史物を読んできて、現代物。
    格好良さというか、中2っぽさ全開。好きです。漢字の使い方が、かっこいいです。まあでも、これをかっこいいと思うのは、ヤンキー的な、夜露死苦的な感じがないこともないですが。

    「天地明察」は、ちょっと中2っぽさは少なかったかな?
    まあ、題名と初手天元とかは、ちょっといい感じか。

    これを読んでいる間、古川 日出男古屋を思い出していました。とんでもない話なのに見てきたように書くところがにているのかなと思います。
    この2人は凄いです。

    それにしても、これが16歳の処女作。おとろしい話です。
    荒い。でも、ものすごいものが埋まっている感がメチャクチャします。
    これが、洗練されて、「ばいばい、アース」にもなるし、「天地明察」にもなっていくんですよねぇ。

  • 著者のデビュー作。

  • 「眠っていた厨二魂が疼く」

    いわゆる符牒や「右眼の龍を少し起こした」などのいかにも厨二病な表現は若干恥ずかしさを覚えるが、裏の世界のそのまた裏、この世界の平行に我々が気づかないだけでずっと存在していた世界とその住人という設定が胸熱すぎてすぐに物語に引き込まれる。

    現在の組織の成り立ちに関わり今は変化を望まないやくざと記憶を失い過去を持たない代わりに赤い棒と大きな刺青を持つ少年、父の描いた絵を失い苦しむ青年と人智を超えた能力を持ち弟を探す少女、大いなる野望を抱く片青眼の若頭と不吉な能力を持つ赤目の女性。この六人がそれぞれの目的のために手を組み三つ巴となり、世界が壊れ始める。

    主人公がやくざというなので、 死ぬということに恐怖の重点が置かれていないように思う。むしろ読み手としては、ありえない世界を文章で表しているのに容易にそれを想像させられてしまうのが恐怖だった。あの世でも夢でもない不気味な世界に自分が迷い込んだような錯覚を覚える。

    文中では分かりづらい単語もあるので何度か手が止まり一気に読み終えてしまうような疾走感はなかったが、一度入るとなかなか抜け出すことのできない世界観。ライトノベルの新人賞を受賞したとはとても思えない暴力的でヘビーな今作はいま読んでるのドス黒さと読後の爽快感が対照的なのもいい。

    文庫版のあとがきを読んで天地明察の作者だったことを思い出す。ああ、原点はここだったのかとしみじみ考えた。
    2014.9.11 MORIOKA TSUTAYAで購入

  • 未完成で荒削りな物語。もう何か、読み手としても戸惑うばかりの勢いと熱さが文章に現れている。『もらい泣き』や『はなとゆめ』などで見られる、《こなれた》冲方丁はない。物語としても、今の冲方丁の水準からみれば、多分に甘いし、文章も不親切でわかりづらい箇所が散見される。
    それが本書の短所であり、魅力でもある。
    私は、この本のあとがきが大好きだ。一生、読み返すだろうと思う。本文以上に、著者の勢いと熱さがほどばしっている。

  • 天地明察の作者のデビュー作、まさかこのような内容だとは思わず読み始めてビックリ。アニメ臭がすさまじいので、この世界感に引き込まれる人達もいるのかもしれないが、大人の一般読者にはなかなか難しい。
    アニメ世界とヤクザ世界を織り交ぜた不思議な内容で、どちらかと言うと子供向きの作品なのか?大人には読み進めるに抵抗があり、想像するのが難しい。とは言え、作者が19歳の時に書いた作品という事実に驚き、やはりこの人は天才なんだと感心。作者が暦という物に興味を抱き、未来に天地明察を執筆することになる起因になっているようでそこは興味深い。
    内容は、陰陽道、神話、暦などが織り交ぜられた不思議な呪術使いのような登場人物達の戦い、そこに現代のヤクザの闘争、人間の持つ醜悪の部分が助長するとどうなるか・・・という混沌とした世界のストーリー。
    1枚の絵に秘められた過去と執念が織りなす、あの世とこの世を繋ぐ最後のシーンのグロテクスさ。その中で混乱から立ち直る登場人物たち。
    物語の登場人物も神話とアニメの融合のような、その人達を現実のものと想像するのがやや難しい。漢字の読ませ方もヤンキーテイストで複雑。
    頑張って読み進め、終盤を迎える頃にはどう落とすのか、という興味でぐぐっと読み切った。アニメやゲームの世界に突入する気持ちであれば、読後感は悪くないが、現実離れ感がすさまじい。

  • 冲方さんの本や、と思って購入したら、まさかのデビユー作!

    ちょっと内容が書きたいから書いてはる感じで、説明不足じゃないかな、と思う箇所も多かったけど、デビューからこの表現力はすごい。

  • 怒濤の勢いで濃いものが流れていってる感じ。
    よく分からないところもあったけど、嫌いじゃあないなあ。

  • /1a&…&&ー&&&74p~gwww22rs(>_< )(((>_< )(>_< )>_< )^_^)>_< )

全52件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

冲方丁(うぶかたとう)
1977年、岐阜県生まれ。4歳から9歳までシンガポール、10歳から14歳までネパールで過ごす。早稲田大学第一文学部中退。小説のみならずメディアを限定せず幅広く活動を展開する。
『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞、『天地明察』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、北東文芸賞を受賞し、第143回直木賞にノミネートされた。『光圀伝』で第3回山田風太郎賞受賞。
代表作となる『天地明察』は2011年にコミック化、そして2012年に岡田准一主演で映画化されヒット作となる。2019年1月、『十二人の死にたい子どもたち』が堤幸彦監督により映画化。

黒い季節 (角川文庫)のその他の作品

黒い季節 (角川文庫) Kindle版 黒い季節 (角川文庫) 冲方丁
黒い季節 単行本 黒い季節 冲方丁
黒い季節 単行本 黒い季節 冲方丁

冲方丁の作品

黒い季節 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする