サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL (角川スニーカー文庫)

著者 :
制作 : 椎名 優 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.04
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本棚登録 : 529
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044743024

作品紹介・あらすじ

「貴方は、貴方の未来を知りたい?」能力者が集う街、咲良田。記憶保持の能力を持つ少年・浅井ケイと「リセット」能力を持つ少女・春埼美空は、管理局の要人に呼び出される。名前を持たず、「魔女」と名乗るその初老の女性は、30年近く隔離され、窓一つない部屋に住んでいた。彼女の能力は、未来を見ること。その役割は、咲良田の未来を監視すること。そして魔女は、自身の死期が近いことを知っていた-。待望の第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 前作の自分のレビューを見返したんですが自分的には
    結構素直な感想を書いてました。この続編を読んだ後
    の感想もまさに同じ感覚です。
    ライトノベルというよりもほぼ一般の文芸書としても
    遜色のない作品のような気がします。

    ややもすれば入り組んで分かり難くなにりそうな
    タイムリセットの繰り返しは、読書がそう混乱しないように
    丁寧に書かれていて、時間の経過と繰り返しが非常に
    分かり易い。この力量だけ見ても作家さんの力が
    伺い知れます。

    主人公ケイと春埼との絶対的な関係性は揺るぎなく、
    清らかで、脆くて、切ない...。今作中で登場する
    「魔女」の問い...あなたは石に恋することが出来る?
    ケイと春埼のそれぞれの答え。胸の奥がググっと来ます。

    ライトノベルに手を出してみて良かったと思える名作...か?

  • 前作に続き良作だった。ストーリー、文章の両方とも優れている。好き嫌いは分かれるだろうけど主人公のあっさりした感じも個人的には◎
    続刊が楽しみですね。

  • 未来視と時間操作、グイグイ読めました。3巻目が楽しみです。

  • 第二巻。
    描写としては二人の掛け合いの中でパラドックスの会話をしているときに出てくるお互いを信頼してる様子とかがかなり気に入ってます、ノロケに近いんだけどそんなのを感じさせずにキャラクターを掘り下げていてなおかつ話の伏線にもしてるのはいいなあとおもいました。
     それぞれの話の構成もよくて岡絵里がメインの2章まででも十分成り立つ話であると思うし、全体的に切なげな文体で書かれているのが未来予測とか時間操作の展開にある儚さみたいなのとマッチしててかなり完成度が高い作品だと思います。
     ちょっと時間移動(リセット)と能力の組み合わせの複雑さと、会話の内容を昔とかぶせていたりして混乱するときもありましたがおそらく何回か読み返して納得のいくものであると思う。

    最近の自分の読んだ作品のなかではかなり集中して読めたかも。

  • 時間SFミステリ青春風味として安定の仕上がり
    SFというところには難点があって『タイムリープ』と「リセット」までは良いが
    今回の未来視は作者もテトラポットで書いているのだろうけれど
    明らかにパラドックス
    『月見月理解』がミステリではない程度に本作もSFではないか
    しかしそれはそれとして
    理詰めというよりゲーム小説的にそれっぽく収まっていて素敵
    どんな「能力者」でも現時点で得られた情報から正しくあるべく
    選択を常に繰り返し続ける
    将棋のような「ゲーム」と違って何手先まで未来を読んでも
    自身の諦めという敗北までは行き着く処はない
    「私が愛しているのは、ただの石ころなのかもしれない」
    個人の観測ではそこから出ることは出来ないが
    ひとはひとりではない

  • あいかわらず淡々と描写されていって、すとんと終わる/ 文体による山場の盛り上げっていうのが基本的にない/ でも構成が凄く良かった/ ストーリーに都合の良い能力しか出てこないのはどうかと思うけど/ リセットの能力と他人を巻き込んでしまう責任とか、よく考えられている/ 

  • 前作と同じく淡々と話が進んでいった印象。この空気感は嫌いではないけど、回りくどい表現はたまにモヤモヤしてしまう。登場人物達の心の中での思考が多いからかな…。
    ストーリーは能力をうまく使ってまとまっていると思うけど、岡絵里があまり好きになれなかった。幼さや弱さがビシビシ伝わってきて直視できなかった。あと、彼女に協力していた局員の存在が気になった。恐らく今後また出てくるんだろう…。
    読んでいるとどうもケイの悟っている感じが受け入れられないんだけど、次巻で過去を知ればそこら辺も変わってくるかな…。がむしゃらに行動しているケイが見たい。

  • シリーズ2巻目。前回に引き続き淡々とお話が進みました。
    今回は前回よりもさらに、過去と現在を行ったり来たりして、ややこしかったです。過去も大幅に変わってて、複雑でした。それなのに、すらすらとお話を読み進められました。淡々としているけれど、きれいであたたかい言葉でつづられる文章はすてきでした。
    新キャラも違和感なく馴染んでいて特徴的で魅力的でした。わずかに変化していくヒロインがどうなるか気になります。歪なふたりの関係がどう変化していくかも気になります。
    異能系、そして女の子キャラに主人公が囲まれたハーレム系ともいえる設定の作品なのに、ラノベっぽくなくていいですね。イラストもお話の雰囲気に合っててかわいくて繊細できれいで好きです。

  • の世界の特徴である異能力の不便さと登場人物たちの未熟さ、不完全さによって、万能ではない能力を何とか上手く組み合わせて何とかするという話を淡々と描くのは、異能力の非日常性は咲良田において日常であり一般化されうるものであるということなのだろう。

    異能力のある日常での非日常性として提示されるリセット能力、時間的制約をのある時系列の往来を超えるために描かれた過去と未来を繋ぐ物語がケイをほんとうの意味で強くするための布石のように見えた。

  • 能力者が集まる街、咲良田に記憶保持を持つ少年とリセット能力を持つ少女との物語の第2弾。

    3年も積んでいた自分が悪いんだけど、なんか色々と忘れてて世界に入り込めなかった。
    それと個人的に苦手というか嫌いというか時間の行ったり来たりというのがねぇ。
    1巻を読み終わったとき評価が高いから2巻を買ったけど、ちょっと失敗だったかな。

    他の人のレビューを読むと世界観に浸れるか浸れないかで評価が分かれているみたいですね。

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著者プロフィール

徳島県出身。グループSNE所属。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)などがある。

「2017年 『ベイビー、グッドモーニング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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