サクラダリセット BOY,GIRL and (6) (角川スニーカー文庫)

  • 角川書店 (2011年11月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784044743062

作品紹介・あらすじ

咲良田から能力を消そうと目論む管理局・浦地。ケイに奇妙な頼み事をする相麻。春埼との小さな幸せを守りたいとケイは考えるのだが――。ついに明らかになる咲良田の「始まりの一年間」。クライマックス突入!!

みんなの感想まとめ

物語は、異能を持つ人々が集まる咲良田市を舞台に、主人公ケイと美空が直面する選択を描いています。清らかで救われない世界観が広がり、悪者のいないストーリーが魅力的です。特に、異能バトルというジャンルを超え...

感想・レビュー・書評

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  • “サクラダリセット”というタイトル,そういうことだったのか! あとがきで「最後まで書いてから時間をかけて何度も修正する」とあるので,もしかしたら第1巻のころからこのラストネタは温めていたのかもしれないし,そうではないのかもしれないけど,すごいの一言に尽きる.第1巻から続く,悪者のいないとても清らかで救われない世界観を,桜田という街全体に広げたらこうなりました,という感じ.早く次巻が読みたいです.

  • なかなか面白い
    複雑に絡み合ったストーリーが融合した

  • 題材だけみると少年マンガてきな「能力者バトル」であるはずなのだが
    それがなぜか
    とらわれの眠れる姫君と身を引くサブヒロインと勝利を約束された主人公、
    という「劇的」な構図になぜか収まっている転回がすごい
    この作品のひっくりかえりっぷりこそまさにこの作者作品の魅力である

  • 異能を持つ人々が多く住む咲良田市。今、大きな計画が動こうとしていた。リセットの力を使うケイと美空が選択するのは、どんな道なのか……。他にないような透明感のある文章とキャラクターが魅力のシリーズですが、鉄板で面白いなあ、ほんとに。異能ものでありながら、他の異能ものに全くない方向に飛んでいっています。普段異能ものなんて読まない女の子にもおすすめできる、丁寧で綺麗な描写も素晴らしい。強さではなく、「弱さ」を語る物語。いいではないか!スニーカー文庫で一押しです。ケイならなんとかしてくれるのはわかってるけど、続き早く出ないかな……。

  • 最終章突入。今まで分からなかったことや、これから向かっていく方向が掴めた巻。話のスケールは大きいけど、それを動かしているものは人々の個人的な想い。自分の望むことを実現するために、周りを巻き込んでいるだけ、か。当たり前のことかもしれないけど、読んでいてそれを強く感じた。それと、今までまどろっこしいくらいに頭の中で考えを捏ねていたケイが、いつもより衝動的な想いで動いているのが好ましかった。そう、中野の言葉も良かった。そのくらいパッキリしてる方が、私は好きかな。早く最終巻も読もう。

  • 浦地正宗の目的とは、春埼美空の胸の奥深くにある靄のようなものとは、相麻菫の死の真相とは。様々な問題が交差し、複雑に提示されている。浦地の目的はサクラダをリセットすること。それは春埼のリセットとは別で、根本的に咲良田から能力を奪うことである。その一方、春埼のリセットがもたらす効果は何かをやり直せる代わりに、春埼からありとあらゆる記憶を奪う。即ちせっかく積み上げた感情を奪う。そして、それは咲良田の能力を守る唯一の方法でもある。相麻は、管理局が既に春埼のリセットの対策をしていることを知っている。また、みんなが知らない浦地の目的も知っている。相麻は、未来視の能力を活かして管理局の対策を回避し、咲良田から能力がなくならないチャンスをケイに与える。ケイは悩む。能力によって失われるものがあり、能力によって救われるものがある。それと同じように、能力がないことによって失われるものがあり、能力がないことによって救われるものがある。それは宇川のように明確に善悪の判断が出来るものではない。ケイはもがきながら、でも最後までーー宇川とは反対にーー2つの選択肢を残すことを望んだ。とても膨大なストーリーで、頭の中で整理するのが大変だった。でも、こんな巨大な物語を作ることが出来る河野裕先生に更なる尊敬の念が湧いた。次巻の最終巻まで目が離せない。

  • 物語もいよいよ終盤。
    物語は加速し、かなり密度の濃い内容に。

    前半部分で学園祭の話があるが、レビューするために読み返したときに思い出したぐらいには内容が濃い

    サクラダの歴史、タイトルの意味、相馬菫の計画、などなど明らかになってきた
    次回が最終巻。どう完結するのか楽しみである。

  • 物語がクライマックスに向けて動いています。激動です。前回からの続きで、ケイと春埼の関係がどうなるのか不安だったのですが、思った以上にしあわせな関係になっていてすっごくしあわせな気持ちになりました。しかし、そのしあわせな展開からの、相麻との会話や、浦地の計画、春埼の時間が巻き戻ったりと…怒涛でした。絶望的な気持ちになりました。このあと1冊しかないのに、みんながしあわせになるのか、計画は阻止できるのか。記憶は無事に戻るのか、心配です。ケイがどこまで信念を元に行動できるのか。彼の素敵な能力と言葉と対話で世界が、桜田が救われることを望みます。そして相麻と浦地も救われますように。
    河野先生は、やはり言葉がきれいです。切なくてでも暖かくて、気持ちがいい。哲学的なお話も新しい視界が開ける気がします。独特な考え方や独自の世界観が大好きです。

  • 春埼の笑顔が表紙で驚いたな~。

  • 始まりは日常的な感じだったけど、最後の方は続きが気になって仕方がなかった。いろいろな伏線が回収された。

    次巻はついに最終巻だけど、どうなるのやら・・・。

  • 評価:☆4.5

    サクラダリセット、最終章の上巻に当たる第6弾。

    いやー面白くなってきた!
    ケイ・春埼・相麻・浦地達、個人個人の思惑が入り混じってきて物語がどう進んでいくのか気になる。
    桜良田の始まりの一年など、世界観に関することとかも明らかになってきてワクワクする。

    各人の能力の駆け引きも考えてあるなぁと感心させらる。
    浦地の未来視能力への対策法とかなるほどなぁと。
    特に相麻が二年前に命を落とした理由には恐れ入った。
    バスルームのシーンとか切なすぎるだろ・・・相麻は報われて欲しい。

    でも一つ気になるのは、浦地さん、ケイが邪魔なら加賀谷さんの能力でロックしたら良くない?w

    浦地の計画は進み、遂に桜良田から能力が消えた。
    どうなるんだー!多分リセットするんだろうけど。

  • 相麻菫の考えとか、今まで隠されてた諸々が明らかになった。
    特に菫に関しては、いたたまれないって言葉が一番しっくりくる。

    次巻でケイがどうするのかが楽しみでしかたない。


    だけども、とりあえずこの表紙は詐欺だと言いたい。

  • 激動の巻でした。
    序盤は、温かで幸せな日常風景。そこから段々と、咲良田全体を巻き込んだ問題が発生していき、いよいよクライマックス。
    最終巻一歩手前なだけあって、ケイも春埼も1巻から随分と変わりましたね。
    二人の関係の変化は、見守ってきた側からすれば嬉しいし微笑ましい。
    でも、菫ちゃんの事を考えると、本当に切ない。終盤の、彼女が胸の内を晒すシーンでは、ケイでなくても胸が痛くなりました。

    一方で、能力はあった方がいいのか、無い方がいいのかという問題にも直面します。
    二人の思惑の果てには一体何が待っているのか。
    多くの人が笑えるようなハッピーエンドを願うばかりです。

  • 春埼とケイの関係の変化が愛おしくて仕方がなかった。けれど菫ちゃんの事を考えるとただひたすらに切ない。それでもケイは彼の幸せを1番に願い身を犠牲にすらしてみせた彼女のためにも進まなくてはならないのだろう。そしてまた春埼の元へ帰ってきてほしい。ただいまを言うために。

  • ラストへ向けての加速

    ああ、リセットはこのために、といわんばかりの使い方に少し感動。
    最初からこれを狙っていたとしたらすごいもの。

    しかも、リセットしただけで何も解決していないのはいつものごとく。これから色々と奔走なんだろ、と。

    実のところ、時間を切り戻したいとかおもうこと多いけど、身の丈って話もるあるしねぇ。

  • 咲良田市は市内限定で能力を発揮できる人のいる街です。
    能力と言ってもアニメにあるような具体性のあるものは少なく、
    1人が1つの能力に限られています。
    そうした能力に目覚めた人達が社会的に問題を起させないよう管理する局があり、
    その創設者の1人である魔女と呼ばれた女性の未来視により
    問題が起こるのを未然に防いでいました。
    主人公の高校生ケイは外から移ってきた絶対記憶能力を持ちます。
    彼のパートナーである美空と言う少女は特定時間をセーブし、
    3日以内であればリセットして過去に遡らせる能力を持っています。
    リセットすると皆リセットされた分の時間の記憶は失ってしまいます。
    だからケイの能力がリセットによる問題解決で効果を発揮します。

    そうした街にあって、管理局を創り、能力のある世界を維持する為に人身御供となった父親を見
    能力を不公平なものとして捉える管理局員の浦地という男が世界からの記憶消滅を目論みます。

    前巻までで中学時代に自殺した同級生の少女を生き返らせる事を目指して行動し、
    様々な能力を併せていく事で遂に生き返らせた少女も、
    人と会話を交わす事で未来を見られる能力の持ち主。
    実は再生に至り、浦地の目論みまでを少女・菫は想定しての自殺だった訳ですが、
    この巻で「サクラダリセット」と言うタイトルの意味が具体化されるのですね。
    てっきりリセット能力を持つ美空と、それを利用しながらも関係を深めていく
    ケイとの物語だと考えてきていただけに、ここでの展開の変化には正直言って脱帽しました。
    最初から普通の能力者の話とは雰囲気が異なるなとは感じておりました。
    基本淡々と物語が進み、能力の利用場面では特別華やかさのある演出をする訳でもなく、
    でありながらどことなく余韻を感じさせる物語と文筆には見るべきものがありますね。

    次巻でラストを迎えますが、とても味わい深い良い作品です。
    イラストを手掛ける椎名優氏もまた作品に彩りを添えていますね。
    「れじみる」「アカイロロマンス」「モーフィアスの教室」「偽りのドラグーン」等の
    イラストを手掛けておりますが、恐らくこの作品ほど氏の絵柄が
    シンクロした作品はないとすら感じます。

  • 物語が加速し、収束し、終わりに近づく。春埼との恋、相麻菫の計画、不可解な指示。 今までの全てが繋がってゆき、仲間と離され、一人立ち向かってゆくケイ。 そして、咲良田市誕生の秘密が明かされ、街にある変化が訪れる…。物語が大きく動き終わりへ向かってゆく第6巻。

  • いろいろな事実が明らかになったけれど、相麻菫だけは別格すぎた

  • いよいよ、終わりに向かって話が進んできた。相変わらずの面白さ、会話の小気味いい感じ。次で最終巻というのがさみしい様な結末が楽しみな様な。とりあえず次も期待な作品

  • 春埼とケイの関係が少しずつ変わってきていて
    次がすごく楽しみになりました

    相変わらずすっきりした文章で読みやすかったですね

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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