シュガーダーク 埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫)

著者 :
制作 : mebae 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.53
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  • (20)
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本棚登録 : 720
レビュー : 95
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044748043

作品紹介・あらすじ

えん罪により逮捕された少年ムオルは、人里離れた共同霊園に送られ墓穴を掘る毎日を送っていた。そんなある夜、自らを墓守りと名乗る少女メリアと出逢う。彼女に惹かれていくムオル。だが謎の子供カラスから、ムオルが掘っている墓穴は、人類の天敵・死なずの怪物"ザ・ダーク"を埋葬するものだと聞かされる!混乱するムオルは、さらにダークに殺されるメリアを目撃してしまい-!?第14回スニーカー大賞大賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 物語はライトノベルというには少々固い文体で綴られる。だが、それは作品を通して感じられる暗い雰囲気に合っている。
    舞台は墓地であり、基本的な登場人物はごくわずかである。
    昼と夜の場面に分けられており、昼はカラスと名乗る少年と、夜は墓守りである少女メリアとの交流が描かれる。主人公は卑屈ないわゆる典型的なラノベ的少年ではなく、冤罪に反発し、労働を強いられる環境から脱出しようとする、外に向かう自我を持つ積極的な少年である。
    作中には、囚人をオリッド、歩兵をモグラとルビ振りをする等の設定が見受けられ、舞台は動かないものの、取り巻く世界観を窺い知る用語には事欠かない。主人公が元々は従軍していたことから、文明的には近代に類似していると推察できる。
    ザ・ダークという謎の怪物の正体については言及が少ないものの、それがかえってリアリティを出している。個人的にはダークの存在と文明の発達度合いを絡めた話が興味深かった。マルサスの人口論的な観点を作中に持ち出すのは従来のファンタジーには見られないであろう。
    くどくど解説を入れるというのは非常に興醒めであるのでこのあたりにしておく。
    まとめ的に言うとこの作品は、真の意味で“シュガー”ダークである。

    決して内に籠もらない主人公ムオルの気構えは賞賛に値する。と同時に、従来のラノベ的主人公(平凡を自ら口にするような)に見事に打ち勝ったことはラノベの転換期の兆しではないか。

    さて、最後に伏線の張り方が素晴らしいということを述べておく。最終的に収束していき、少女メリアの苦悩を解放する展開は、唸らずにはいられなかった。
    これから読む方は、最初のページにあるカラーの折り込み絵を見ないで読み始めて欲しい。
    そして、最後まで読んだ後に見ていただきたい。
    感動が深まることに違いない。
    俺が言うのもおこがましいが、本作は大賞足り得る作品だった。

  • ハルヒ以来のスニーカー大賞、文章はうまいが内容があんまり突き抜けてない、面白いとは言いがたい

  • 冤罪により逮捕された主人公の連れ行かれた先は
    薄暗い共同墓地。

    墓地という場所のため、出てくる人物は
    主人公と、そこにいた老人と、何故かいる少女
    それに怪しげな少年。
    逃げられないように、と教育された犬がいますが
    どうやってここまで教育したのか。
    そちらの方が気になります。

    逃げようと考える主人公と、何もしらない少女。
    ただの気味が悪い老人かと思いきや…という
    なかなか悪知恵が働いています。

    薄暗い場所で、土を掘り、暗がりにて語る。
    静かに、というより、静かな淡々とした話。
    そのせいか、最後の光がまぶしかったです。

    しかし冤罪…。
    犯人、誰だったのでしょう?

  • ダークな雰囲気がとても好みでした。幸せは人それぞれなんだよな。丁寧にキャラクターの思考を積み重ねているので、最後の結末にもキャラクターが抵抗をさほど感じないという事を、読んでいて納得できた。
    今後があったらきっともっと色々と苦悶するのだろうし、カラスについてもいいキャラクターなので、続きがあるともっと深く楽しめるなあと思いました。

  • 読了

  • 独特のふいんきがあって面白かった。

  • ダークな世界観で繰り広げられるボーイ・ミーツ・ガール。
    仄暗い空気感と、斬新な設定が魅力。
    作者のデビュー作であり、確かな文章力と、
    プロットの完成度から大いに期待された作品だった、が
    その圧倒的な評価の高さがプレッシャーとなったのか、一向に続きは書かれず、結局今に至る。

    余談であるが2013年現在、別レーベルで違う作品をスタートさせている

  • もう、唸るほどに文章も構成も上手い。スニーカー大賞受賞も納得の出来だ。今のところ、続刊が読めなそうなのが寂しくて仕方ない。

  • 3.5

  • 結局よく分からなかった(笑)

    だらだらした具合で進み、最後は一気に片が付いた(笑)
    カラスの登場はよかった!

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