末代まで! LAP3 心霊温泉トレイニング・キャンプ (角川スニーカー文庫 218-3)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044748173

作品紹介・あらすじ

心霊研の面々と、盆のB1レースに備え、島へ強化合宿に向かった三号。幽霊旅館で出会ったのは、お岩のかつてのパートナー・ミヨ。ミヨは島に"老婆走"のための"幽霊"のスカウトに来ていたのだった。狙うは"さん"クラスの幽霊、メリーさん。だがメリーは幽霊旅館の箱入り娘で、母親の鉄壁のガードが立ち塞がる。温泉、特訓、海、水着、秘宝。そして不吉に鳴り響く心霊電話。超高速オカルト・ラブコメLAP3、スタート。

感想・レビュー・書評

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  • 9784044748173 323p 2010・8・1 初版

  • 途中が微妙だったけど、やっぱり最後のレースは面白かった。

  • 今のところ、今年読んだラノベで一番楽しかった。文章力とかそういう技術的なものも低いとは思わないが、ババアレースが理屈抜きにおもしろい。まずレースの醍醐味であるスピード感と戦略がある。スピードといっても時速何km出たって話だけじゃない。次々と変わる状況に応じてすぐさま対応できる判断力とか実行力にスピード感がある。そもそも小説で時速200km出た、と書いてあったってスピードを感じるわけじゃないからねぇ。そして特に第3巻がおもしろいと感じたのは主人公三号の開花。1巻からじわじわと成長を見せてたもののこの巻で、しびれる結界をいくつも決めてくれた。花子さんもお岩さんも、もちろんババアも大活躍。更に今回は第3の≪さん≫クラスの幽霊、メリーさん(本の裏表紙に書いてあるのでネタバレじゃないよね)が登場。ただし魅せてくれたのはメリーさんの母親のメリーさんっ!(ちょっとややこしい) 後半に入り、なんともいえない哀しいシーンがあるのだが、その敵役になっただけで終わらずレースでは錬金術系(ババアレースには他に結界系、呪文系などが存在)の戦い方を存分に魅せてくれた。やはり敵もやるなぁと思わせるからこそレースは盛り上がるのであって、基本的なことながらそれをしっかり描いてあったからこそ満足することができた。
     敢えて気になった点を書くと、少々詰め込み過ぎた感じがあり、ページ数はラノベとしては少ないほうではないのだが、もう少しゆっくりした時間が流れるシーンがあれば全体的にめりはりがもっとついたと思う。
     次巻はいよいよ本格的なババアレースB1が始まるだけにどんな展開や好敵手を見せつけ登場させてくれるか早くも楽しみでならない。

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