機動戦士ガンダムUC(10) 虹の彼方に(下) (角川スニーカー文庫 G 9-10)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年5月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044748425
作品紹介・あらすじ
ついに明かされる『ラプラスの箱』の真実。バナージとミネバはそれを全世界に伝えようと決意し、フル・フロンタルはあくまで阻止しようと立ち塞がる。最後の対決の末に明らかになる「シャアの再来」の正体。そして『箱』を封殺せんと発射されたコロニーレーザーの業火を前に、バナージが取った命がけの行動とは-。人の善意と可能性、希望、清濁併せ呑んで引き続く未来。絶望の底に触れた今という時代にこそ輝く、ガンダムサーガ最新作。ここに堂々完結。
感想・レビュー・書評
-
結局、小説よりアニメの方を先に見たな。まあ、過程は大きく異なるから両方とも楽しめた。
『逆襲のシャア』と似た展開になったのかな?敵との対話、何かを救うために自らを捧げる。違うのは最終的にバナージは帰ってこれたということかな?
[more]
フル・フロンタルはやはりシャア本人では無かったみたいだな。しかし、ただの強化人間というわけでもなく、その身に人類の悪意のようなよからぬ物を溜め込んでいたみたいだ。怖いな。
一方でバナージも今までに出会い、別れた人々と思いを重ね、自らの力とする。感じたのはカミーユがシロッコと対決した時と似た感じかな?ニュータイプとしての感応力はカミーユ並みなのかもしれないな。
『ラプラスの箱』を公開したとしても世界が大きく変化する事はないだろうね。しかし、遥か未来への可能性を示したということにはなるんだろうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これまでに、ガンダムのいくつかのアニメシリーズを見たけれど、いまひとつ理解力がなくてストーリーを追うことができなかったので、おさらいのつもりで全10巻を読みました。
宇宙世紀約100年の歴史を把握することができて、ラプラスの箱を巡るストーリーだけでなく、これまでに見たシリーズの理解も深まったように思います。他のガンダムシリーズも小説版を読んでみたいと思いました。
小説版では脇役の人たちのちょっとしたかっこよさに悶絶した部分が何ヶ所もあったのですが、アニメ版では割愛されていたのがちょっと残念!
-
福井晴敏 著「機動戦士ガンダムUC10虹の彼方に(下)」を読みました。
壮絶な戦いの末に、ついに明かされた「ラプラスの箱」の真実。バナージとミネバはその真実を全世界に伝えようと決意し、フル・フロンタルはあくまで阻止しようと立ちふさがる。そして「箱」を封殺するため発射されたコロニーレーザーを前にバナージは命を懸けて最後の行動を起こすのだった。
ついに完結を迎えた「UC」ですが、「ラプラスの箱」の秘密が明らかにされ、それが全世界を変える力を持つものだったということがよくわかりました。
ガンダムシリーズのテーマに迫るふさわしい秘密だと感じました。
また、「シャアの再来」と言われたフル・フロンタルの正体も暴かれ、最初から先入観を持っていた自分は見事にだまされました。
主人公の成長とともに、人は分かり合えるのだという大きなメッセージがシリーズを通して伝わってきました。
いまだ混乱の絶えない現代の世界だからこそ、ガンダムシリーズのメッセージを強く感じることができるのだと思いました。
これで「UC」は完結も見たわけですが、ここからの新しいスタートを期待してしまう自分なのでした。 -
「可能性」って言葉について考えてみる。妙に怖さを覚えた。
-
予想範囲内のオチ。落としどころとしては、こうでしょう?1st世代向けとしては、極めて正統、王道ですわな。
-
「すべては善意からはじまっている」や「諦めずに(それでも!)と、可能性に懸ける」など人生において大切なテーマのちりばめられた傑作でした。
ガンダムが好きだったためにこのような素晴らしい作品と出合えたのはラッキーでした。
映像化の方は小説とは違う終わり方をするようなので、どんなエンディングを迎えるか楽しみです。 -
物語の中核であった箱の正体は結構あっさりとしたもの。他作品の場面をトレースしてきた本作品らしく、最終巻もやりすぎなくらい。その最たる例のフロンタルには最後まで魅力を感じなかった・・・。後に映像で見たら感じ方も変わるだろうか。
-
全10冊のラスト。
超能力?が凄まじい。こんな万能なのありなのか。
ラプラスの箱をこれだけ引っ張っておいて、その内容にがっかりするかと思いきや、それなりの説得力があって感心した。肩透かしを食らわされなかったのでは満足。よく思いついたな〜
この後に「マフティ動乱」に続かないようだ。ミネバがこれだけ大々的に世に出てしまったらあの話にはいかないだろう。
何にせよ最後は良かった。DVDも楽しみ。