丘ルトロジック3 女郎花萩のオラトリオ (角川スニーカー文庫 228-3)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044748494

作品紹介・あらすじ

「"切り裂きジャック"は必ず私が捕まえるわ。"黙示録"は、誰にも渡してはいけない危険な物なのだから」暴漢の集団に追われる電波S系の美少女・伯木玲儀音がそう言い放つ。サングラスの巨人赤樫に投げ捨てられ、マゾダチの蜂須は咲丘の目の前に墜落。いつの間にかに、咲丘と萩は勝ち目の無い戦いに巻き込まれる-!?こんな時に、代表と出島は怪しげな沈丁花家の親族会議で不在。ならば、萩発明のマッドな武器で逃走開始。

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる若書きな作品だがその青さが内容ととても良く合ってとても味わい深い作品
    佳作とか良作ではないけれど芳ばしく趣きある作品

    内容をひとことで表すと「高二病」がもっとも適切だがあいまいなので
    まあ広く青春小説におけるライトノベル(ライトノベルにおける青春小説でなく)とする

  • 【あらすじ】
    フランケンシュタインが暴れる。

    【感想】
    未来視したものの防ぎ方が面白かった。それも含めて未来視だ、という見方もあるかもしれないが、とある時点における個人から見た未来の一つの形を見ている、と考えると多数の人間に共有された時点で変数が発散してしまってわからなくなるというのは筋が通っているように思う。
    あと、萩の箱嫌いのところはなんとなくしかわからなかった。

  • 萩ちゃんかわいい、130ページの挿絵は最高です!
    フランケンシュタインの怪物の話が出てきたり、黙示録が出たり今回も面白かった。
    江西陀ちゃんもデレてきてやばい!

    代表の正体とか蜂須の過去とか気になる。

    次で最終巻なのが残念でならないけど、読むのが楽しみ。

  • ヤクザに追われる金髪黒ロリを拾った.
    そして一緒に追いかけられることに.
    「悪漢に追われてるんだ!」
    みたいな?

    で,悪漢たちの目的は少女と,彼女の持つという黙示録.

    なかなか面白かったんだけどちょっと失速気味?
    あとはアレだ.
    風景男は好意に鈍感ですね.
    いや,これはお約束だけども.

  • 萩ちゃん頑張った!  
    萩ちゃんかわいい!  
    マゾダチかっこいい!  
    代表は恐ろしい……。  
    江西陀はもうデレデレ。  
    そして、次へのネタ振り。  
    いったい、何が起きるというのです?

  • 蜂須かっこいいなぁ。マゾ万歳。
    なんだかんだ咲丘くんって全方位にモテるよな。
    あと、最後のイラストの江西陀ちゃんは卑怯だと思うの!ちくしょう!江西陀かわいいよ江西陀!

  •  もうだいぶ設定も忘れている。というか最近読んでいるライトノベルはことごとく設定があやふやになってきている気がする。もう年かも。
     中身に関しては随分とこじんまりしていたよーな。部長はラストで大暴れしただけだったし。狂気成分もいまいち足んなかったな。

  • 相変わらず音楽の流れるシーンは狂気的でイかれてて最高に面白い

    伏線も貼り始めたし続きを早く読みたい

  • 3巻の表紙に一目惚れしてこのシリーズを読み始めたのが俺です。読もうと思った時はこんなに頭おかしい人たちばかりと思わんかったなあw
    今回は『予言』がテーマ。代表少なめだけど、萩ちゃんに蜂須のクローズアップは楽しかった。金髪黒ゴスロリ玲儀音もなかなかよいキャラだったし。そして、江西陀の可愛さは天井知らず。
    あと、いつもいいけど今回はことさら挿絵がよかった。カラー絵も(水着だしw)よかったけど、今回は特に作中で、中でも177頁の絵は圧巻だった。
    次も楽しみ。

  • 少し背景が見えてきた感じか。でもまだ目指すところが見えない。キャラの個性はあるのだけど勿体無い使い方かなぁ。厨二なのかSFなのか学園ものなのか野望ものなのか、まだそのスタンスが入り混じった感じがしてて少々スッキリしない。

  • 今回は未来視の少女とフランケンシュタインのお話。
    といってもメインはスーパードM・蜂須なんだけど。

    萩先輩の発明品が大活躍したり、蜂須と萩先輩の意外な関係や遂にあの人がデレたり・・・といろんな要素が満載。
    ただ今回沈丁花、出島両氏は家族会議なるものに出かけていて不在。あの2人がいないと物語的にそこまで盛り上がらない。全巻までと比べるとかなり大人しい。

    それにしても、咲丘もう堕ちるところまで堕ちたな・・・

  • 今回は萩の兵器と未来視で進めて行ったせいか、「異能」が活躍する場面は割と少なくなって(フランケンシュタインも合わせて十分異能といえばそうだけど)将来不確定論というか感性のぶつけ合いがよりメインだった。

    狂気にとらわれている時の感性が読者にどこまで響くかの勝負だと思う、そこの反応具合がメインであろうし、そのつながりが本編の状況を崩すきっかけとなってるかとか、それぞれの登場人物の立場と力関係の変化する瞬間に近い。

    話のネタのオチにtwitterやスレッド関係の話題や、アノニマスの話もかなり放り込んでいる、自分としては何だか落としどころを小さくしてしまっている様な気がしないでも無い、兄が遊び半分でやっていたのはともかくレギナのトリックを暴く際に使用するのはちょっと「お遊び感」が大きいか。

    どことなく善行否定というか、心理的に安定した出来事を許さないテイストは変わりない。

    ヨハネの黙示録、終末論の様なものは登場してはいるものの、1〜2巻の様な役目を果たすほどでもなく、物語の一部のストーリーをつなげるラインに徹していた気がする。
    もしかしたら文章的な比重は変わらないのかもしれないが、読んでいる自分がそこはある程度沈丁花が解決してくれる前提で話を進めてしまったのかも。

    萩は後半に囚われてるだけだったけれども、そのトラウマを表現するあたりでかなり存在感が大きいのもなんだか意外ではある。

  • 「萩」とオアシスの「組合」がメイン。

  • 咲丘がただの変態扱いで活躍しなくなったのを始め、沢山いる登場人物の魅力を1巻ほど使い切って無い感が。

  • オカルト…

  • “正直、さっきの件の蜂須の様子は、これまで俺たちにしてくれたことに対する、全ての恩を吹き飛ばす程に最低だった。俺の瞼の裏には、あの萩先輩の悲痛な表情が焼き付いている。
    だから、訳があるなら聞きたかった。蜂須を理解してやりたかった。
    「萩先輩に、何か恨みでもあるのか?」
    「——萩は悪くねぇよ。全部俺が悪いんだ。嫌えよ、お願いだから軽蔑してくれ」
    しかし、返ってきたのは、拒絶だった。
    「咲丘はこういう時でもいつも通りなんだよな。お前、凄ぇよ」
    その代わりに、なぜか変な賞賛をされる。
    「......いや、俺は逆に、こういう非常時でもボケられるお前が凄いと思う」
    「そうかねぇ」
    俺は本音を言ったつもりなのだが、蜂須は何となくスルーしている感じだった。
    「お前が本当に恐いと思うモノなんて、俺が見たらイカれる気がする」
    それきり蜂須は静かになり、少し経つと寝息が聞こえた。
    俺も目を閉じる。
    風景は何も見えない。”

    マゾダチ蜂須くん格好良いよ好きだなぁ。
    丘ルトのメンバーは狂人と呼べるけど蜂須くんはきっと狂ってる訳じゃない。と、思う。
    マゾだけど。
    第三部の終わりはぐさぐさくるなぁ。
    咲丘くんは信用できない主人公というか何というか。
    『最後の世紀末』とか沈丁花家とか、ますます現実離れ的になってきた気も。
    嫌いじゃないけど。

    云々言っときながら自分がちゃんとこの物語の登場人物達の心境を性格を性癖を捉えられているのかというと不安だけど。

    何はともあれ今回も異常と狂気に満ちた話愉しかった。
    四巻楽しみー。
    カラー絵素敵!水着可愛い。蜂須くんこっち向いてー。

    “蜂須が怒っていた。
    今までに一度も怒ったところを見せなかった、蜂須が怒っていた。
    「お前ら最低だよ!最高に最低だ!でも、俺は絶対に『子蛇』やお前らの味方だよ。マジで安心しろ。俺はお前らのことマジで軽蔑してるけど、絶対に裏切らない。だって、俺はマゾだから!お前らの事が好きで好き過ぎて堪らないくらい、俺はすっげぇマゾだから!!」
    そして、奥歯も見える程に口を引き裂いて嗤っていた。
    「俺は安全なんていらねぇよ、常に危険があるのが超楽しい!俺の事なんて考えもしねぇで、危険ばっかり持ってくるお前らに超興奮する!——さぁ、俺のことを嫌ってくれ!信用出来るフリをしていて、実はおまえらのこと軽蔑してて、お前らの隠してた真実をボロクソに言っちまう俺の事を嫌ってくれよ!お前らが俺を嫌ってくれれば、俺は自由になれる!そんなお前らの事を大好きになって、俺は人生を楽しむマゾであり続ける!」
    蜂須はそこまで叫ぶと、勢いよくバットを何度も振り下ろす。椅子がひしゃげて吹き飛んだ。
    こいつは、本当に俺たちを裏切らないのか。
    こいつは、本当に信用していいのか。
    こいつを信用することは、安全なのか。

    一つだけ言えるのは、こいつは俺たちのことが大嫌いだと、信用できるということだけだ。

    「さぁ、やろうぜマゾダチ。どうやったら一番愉しいか考えよう」
    いつものニヤニヤ笑いを浮かべて、蜂須が俺に向けて金属バットを掲げる。

    「囚われたアホなお姫様を救出しに行くのは、マゾの使命だ」”

  • 真打ち登場のシーンが、ちとアザトスギルというか狙い過ぎw

    だんだん話がヘンな方向に…
    単発ではじまってシリーズを重ねるごとに
    妙な厨二設定がちょいちょい追加されていく様は、
    某流行作家のザレゴトなんとかシリーズみたいな?

    ツチノコやアンデッドその他のオカルト存在「あり」の世界観の中、
    むしろただの人間(ただし病気か変態またはキチガイ)の方が
    オカルト存在よりインパクト強くて笑える。

    江西陀は「えろデレ」だと思います。いや「ツンえろ」?

  • 2011/09/01
    ⇒まんだらけ 367円

    パクリの美学。
    でもま、今回は”えーー!!”と驚くような仕掛けがなく
    俺的にはイマイチ。 オカルト云々よりも話の展開とどんでん返しが
    この作品の一番の面白さだとおもってるんだがね。

    ネタを未消化のままの部分もすこしいただけない。
    多分、今後に関わってくるから隠してるってわけでもなさそうだしねぇ
    写真の部分とか。まー、萩ちゃんに萌えなかったので評価は普通。

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