子ひつじは迷わない うつるひつじが4ひき (角川スニーカー文庫 か 2-1-2)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044748517

作品紹介・あらすじ

"なるたま"こと成田真一郎と佐々原は、会長命令で一緒に泊まり込みアルバイトにやってきた。そこは"万鏡館"という名前とは裏腹に一切鏡がなく、中も外も全て白と黒で統一された不思議な世界。なぜかそこから仙波も現れ-!?館の主人である美少女が「鏡を見る」ことを禁じたワケは?そして彼女の不可解な言動に隠された一族の秘密とは!!抜け出せない館で次第に疑心暗鬼に陥る子ひつじたちを救うため、仙波が館の謎に挑む。

感想・レビュー・書評

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  • 勝手に決定されたバイト先で、夏休みだから会わない、と
    思っていたいつものメンバーと遭遇。

    今回の子ひつじは1匹だけ。
    場所も閉鎖空間(?)ですし、その謎だけにかかりっきり。
    初・1冊長編になっています。

    最初の白雪姫話から、固定観念を捨てろ、という話?
    いや確かにあの話のまま想像してしまうと
    その解答には行き付きません。
    一体何が『鏡』で、どういう事なのか
    どうしてそうなのか。
    実行したらできそうな気もしますが
    本人にやる気がないとこの手は…。

    しかし、いまだに気が疲れてないのがすごい。

  • シリーズ初長編。館ものですが殺人はありません。
    これまでは連作短編形式だっただけに長編形式を読み進めるのに時間がかかりましたが、クライマックスの落書きシーンで子ひつじらしさが出ていてそこは満足。

  • なんという本格ミステリっぽいラノベミステリ……もどき(笑) 
    これは謎解きを楽しめばよかったのかな。   
    でも、なるたまと、いつも通りの仙波と、安定しない佐々原さんに、今回は会長まで加わって面白い人間関係を見せてもらいましたよ。特に例のシーンの会長には胸きゅんでした。  
     それにしても、佐々原さんは可愛いなぁ。

  • 隔絶された環境と変な館ktkr! それにしても、成田は健気というか不憫というかw

  • 誤植。
    初版。23ページ8行目。

    ・・・ようやくしゃべるタイミングを「とらまえた」・・・

    おそらく、「とらえた」と「つかまえた」が混ざったのではないかと。

  •  初版読了。


     今回はシリーズ初の長編的内容でした。


     が。


     前作までの連作短編的なお話の内容が秀逸に感じたせいか、今回の長編的内容は、平凡に感じました。

     ミステリーにありがちな「館モノ」でのちょっとした謎を解き明かす展開に、オーソドックスさを感じてしまい。なにかしらの真新しさを感じることができなかったせいかもしれません。


     とはいえ、作者の独特な文章表現は、各キャラクターの一人称を通じていても個性的であり、その部分の新鮮さは今作でも健在でした☆

     次回は再び、学校を舞台にした内容なので、次にどんな謎を描いていくのか楽しみにしています☆

  • 今回は学校からは離れ、夏休みを利用しての避暑地バイト編。
    そこでは仙波妹の学友であり、古から予言や助言といった事を生業にしている一族の
    当主となる寄絃芳花が仙波姉らの学校での活躍を聞いて興味を示し、
    仙波姉に芳花の亡き母が記した奇妙な日記に残された謎
    及び万鏡館に鏡のない理由の解明を依頼する事になります。
    何時もの人間関係の縺れを解く活動とは異なり、大分ミステリアスな展開であり、
    流れも言葉の持つ意味合いに多々触れられ哲学的な様相。
    それはそれで考えさせられる部分もあり、私には興味深くもありましたが、
    何時もの不可思議な状態に陥った人間関係の縺れを解決する事を期待している読者には重いかも。


    ですが、名称とは裏腹に全く鏡がなく、他にも微妙に細工が施されている建物の中にあって
    環境が人間の心理にも垂らす不安定感が、いつもの面々の関係にも微妙な波動を送ってもいます。
    それが恐らく学校へ舞台に戻しての続きで活かされるのであろうと期待します。
    今回の物語は仙波姉の何時もの謎解きがやや趣向を変えられてはいるものの
    鋭い見解を示して見せます。ですが、舞台の異常性が却って通常の日常の中の非日常よりも
    意外性を損ねている様にも感じられました。
    芳花自身もその事は織り込み済みであったようで、
    寧ろその後に繰り広げられると伝え聞いている成田少年の
    身勝手で積極的なお節介焼による、都合の良い平和嗜好による更なる突っ込んだ方向性提示を
    期待しているらしき様子が感じられ、それに応えて示した成田の“答え”が
    家の伝統風習に縛られ続けてきた女系の現当主である芳花にどう響いたか。
    その点が何時も以上に成田の占める存在感が重さを増していたかも知れませんね。

  • なかなかちゃんとしていた、ラノベミステリーでした。

  • 今までの短編の方がいいかな

  • ついに迷える子羊の会が学校から外に出る.どんなテイストになるのかと思いきや,テンションも各キャラの立ち位置も全く変わらず,予想以上に面白かった.この巻で出てきたレギュラー以外は,大して重要じゃなかったのがよかったのか? オチはかなり不可思議系だけど,その辺もちゃんとフォローされていたのがよかった.
    今巻でなるたまに対する会長の立ち位置がますます謎に.それだけに,ここぞという時の会長パートがなかったのは残念.

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