アンダカの怪造学〈6〉飛べない蝶々の鳥かご迷路 (角川スニーカー文庫)

著者 : 日日日
制作 : エナミ カツミ 
  • 角川書店 (2007年4月発売)
3.54
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  • 10レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044810061

作品紹介

異世界から怪造生物を召喚する技術"怪造学"を学ぶ少女・空井伊依。波乱続きだった一年生からなんとか二年生に進級でき、喜んだのも束の間、新一年生の中には、伊依に対して異常なまでの敵意を燃やす少女・志田桐涼女がいた。理不尽なまでの悪意を向ける涼女に困惑する伊依は、決着をつけるべく、新入生歓迎イベントとして開催される怪造生物の競技大会・"魔王杯"への出場を決意する。だが、その裏には涼女の仕組んだ恐るべき罠が-。

アンダカの怪造学〈6〉飛べない蝶々の鳥かご迷路 (角川スニーカー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • “『魑魅寺くん!?』
    絶叫し、硝煙と土埃が舞うなか伊依は屍丸の姿を捜す。今のは、ちょっと格好よかった。見直した!……ただの変なひとだと思っていた!
    『魑魅寺くん?魑魅寺くぅん!』
    『ふふふ……心配いらないとも、伊依さん』
    両手を広げた姿勢のまま、煙が晴れたそこに、屍丸は堂々と仁王立ちしていた。
    『愛しい貴女を守るためなら、たとえ火のなか水のなか!この魑魅寺屍丸、どのような艱難辛苦も乗り越え、たとえ死せども不死鳥のように――って、あぁ!?』
    絶叫し、頭を抱える彼に、みんなが呆れたような視線を向ける。
    『しまった!衝撃を受けると増えるのだった!』
    叫ぶ屍丸は、なんか十人以上はいた。数えるのも難しい。狭い通路の、鬼京と向かいあう真ん中が、ぜんぶ屍丸の半透明な身体で埋まってしまっているような状況だった。
    『バカ丸が当社比十倍以上……』
    『うわ……鬱陶しいよ屍丸くん』
    『魑魅寺くん、ちょっとごめん、守ってくれたのありがたいけど……前見えないからどいてくれる?』
    『君ってつくづく行動が報われないよね。たまに哀れだよ』
    『あはは。同じ生き物がたくさんいるってちょっとキモくてチョベリバだよぉ』
    みんなのたぶん悪気はないすなおな感想に、屍丸はわらわらと蠢く。
    『なぜだ!?なぜみんなそんなに無情な反応をするのだ!?私はいちおう命をかけてみんなのことを守ったのに……!』”

    志田桐涼女 しだきりすずめ:香美の幼馴染にしてテロリスト。 ■
    ヴェクサシオン:寂憐院友樹。伊依の兄の娘。

    続きが気になって気になってページを捲る手が止まらない。
    日日日さんは本当いい本を書くなって思う。
    ヴェクサシオンの過去が悲しすぎる。
    それでは、あまりにも彼女が可哀相だ。
    あまりにも――救えない。

    “「全ての言葉が嘘なわけじゃないよ」
    だから伊依は、思ったことをすなおに告げた。
    「嘘じゃない言葉を喋る方法が、ひとつだけあるよ」
    「……………?」
    涼女は怪訝そうだ。倒れ伏した伊依のそばに体育座りして、世にも不思議そうに眉をひそめている。そんな彼女に、ようやく助けたいと心の底から思えたひとりの少女に、伊依は笑みを浮かべて軽やかに言った。
    「嘘をほんとうにしちゃうんだよ」
    「は……?」
    涼女は、ぽかんとした。一言では意味がつうじなかったらしい。まぁそうだろうと思いながら、伊依は懇切丁寧に言葉を重ねる。
    「だからね、喋った言葉に現実を追いつかせるの。言葉を口にしたときにはそれが嘘でも、がんばってその嘘を現実にするために動くの。あたしは、だいたいそんなかんじだなぁ。喋っちゃった言葉は、決してなかったことにはできないけど、だったらその言葉がほんとうになるように行動すればいいんだよね」
    なかば自分に言い聞かせるように、伊依は丁寧に囁いた。”

  • うん
    おもしろい。です。

  • 屍丸の出番が多くて嬉しい限りです。
    アンダカの中でもかなり好きな巻でした。展開がなんだか面白かったです。
    日日日は、萌えに走らない方が良い…。

  • いつもやる気な下げだった魅神香美ちゃんの過去が明らかに! 
    今回のは長かった〜。難しい題材を、結構しっかり扱っていたし、日日日さんをちょっと見なおしました。
    今まで、ちょっと演出過激かな〜と思ってたんですが、慣れてきたのか? 良くなってきたのか?

    第二部の「ヴェクサシオン」編が終わってみて、ヴェクサシオンの真実には驚いたというか、やっぱりというか。
    第三部はますます苛烈になりそうだなぁ。 読んでる時間あるかな?

  • 二年生に進級した伊依が迎えた新入生、志田桐涼女。理不尽な敵意を向ける
    彼女に困惑する伊依は、新入生歓迎イベントの競技会?魔王杯?にて涼女との
    決着をつけようとするが──

  • なんだか説明しにくいぼやっとしたまとまってない感というかばらばら感というかを持ってたりもしますが。前巻より自分はこっちの方が好き。

  • 面白かった。

  • 正直、ちょっと消化不良。
    やたらもったいぶって鬼京を出した意味とか、《王国》の地獄の説明を長々とした理由とか、《走馬燈処刑騎士》が過去に何故勇者だったのか、とかがよくわからない。近頃の滅作のひどすぎる影の薄さにも一言言いたい。
    これからどうなるのかも気になるし、ストーリーもそれなりに面白かったが、やはり以上の点から、釈然としない読後感が残ってしまった。

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