アンダカの怪造学〈7〉Pandora OnlyOne (角川スニーカー文庫)

著者 : 日日日
制作 : エナミ カツミ 
  • 角川書店 (2007年8月31日発売)
3.49
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  • 本棚登録 :118
  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044810078

作品紹介

虚界と呼ばれる異世界から怪造生物を召喚する技術を学ぶ少女・空井伊依。彼女が通う古頃怪造高等学校の全生徒を巻き込んだイベント"魔王杯"は、恐るべき禁忌怪造生物・ヴェクサシオンの仕組んだ陰謀だった。それにより怪造学会の本部は壊滅。さらに虚界最強の怪造生物・憤怒大公が竜族を率いて、人間社会に侵攻を開始!!迫る虚界と人類の戦いを前に伊依は怪造学会総長から重大な使命を命じられるが-急展開の第3部スタート。

アンダカの怪造学〈7〉Pandora OnlyOne (角川スニーカー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • “「――君たち、残念なことに、大勢はすでに動いてしまっている。途方もない歴史の流れ、どうしようもない区切りはすでに通過してしまったあとなのよ。個人の力で、今さらそれは覆せない。私たちにできるのは、その大きなうねりのなかで何を為すかということ。変わってしまった舞台で、どのように振る舞うかということ」
    鉄格子の向こうで、古頃の校長は静かにつぶやく。
    「全力で思考して、全力で行動しなさい。悔いのないようにね。助言はあげないわ……ただ、この場所には長くいないほうがいいとだけ、忠告させてもらう。あんまり迂闊に今や要塞と化したこの古頃にいると巻きこまれるわよ、子供たち」
    それから、ついでのように彼女は付け加えた。
    「伊依くんはたぶん、無事でいるわ。えぇ、まさか殺さないでしょう――怪造学会にとっても、彼女の存在は希望なのだから。ただ、覚悟はしていて」
    謎めいた、不安になるような言葉を添えて。
    「次に会ったとき、もしかしたら君たちは彼女を彼女と認識できないかもしれない。空井伊依は間違いなく歴史の巨大なうねりのなかでねじ曲げられる。その歪みをどこまで抑えられるか、どれだけ元に戻せるかは――君たちしだいよ、お友達?」
    話は終わりだとばかりに、それだけ一方的に告げると、彼女は魔夜たちに背を向けてしまった。あとには――痛いくらいの静寂のみが残される。”

    ヘッケンタール:赤色の服の鼠
    オヴリビオン:緑色の服の鼠
    クラムクラム:青色の服の鼠

    終わりに向けて急速に加速しだした感じ。
    魔王の復活に、憤怒大公との約束の成立。
    遊はユウキに監禁され、真子は目的を得、次郎花は異常事態。
    魔姫と彼女、どちらが本物で複製か。
    魔王と総長、どちらが本物で複製か。
    戦いはまだ、幕を開けたばかり。

    “誇り高き竜の王。
    彼はいったい、今、この状況で何を考えているのだろう?
    <……嬢ちゃん>
    遠く、雲すら突き破りそうな巨体を揺らし、竜王は凄んでくる。
    <儂もな、区切りをつけるべきじゃと思うよ……陛下は、長く苦しみすぎた。哀しみも怒りも何もかも、必要以上に先延ばしにされてしまって、腐りきり、全てを滅ぼしてしまいそうじゃ。この嫌な状況を終わらせるために、激流院潮静を潰したるのは儂なら簡単じゃがの……嬢ちゃんと、姫様に会って気が変わったわい>
    がっはっは、とやはり豪快に笑う。
    <ほんとうに、みんな幸せにしてくれるかい?>
    その言葉は、重い。
    <儂は壊すことしかできん不器用な竜の親玉よ。儂にできる解決は全て破壊し尽くし焦土にすることのみ……けどなぁ、そんなん嫌じゃろ?儂はなぁ、姫様の泣き声も、魔王陛下の恨み言も、飽き飽きじゃ。つまらん。嬢ちゃん……終わらせてくれるかい?>
    (中略)
    ゆえにこその、最終兵器――≪独唱第五番<パンドラ・オンリーワン≫
    その効果は……。
    <虚界は魔王陛下そのもの――ゆえに、姫様に絶対服従な魔王陛下と等しい虚界の全てのものは、姫様には同じく逆らえない。つまり、姫様は虚界の全てのものに絶対命令権を持つのじゃ>
    絶対命令権。
    虚界の全てのものに対する、強制的な支配権。
    ゆえにこその――最終兵器!
    <魔王陛下の命令よりも優先される絶対命令権。それを用いて嬢ちゃんが何をするかは嬢ちゃんの自由じゃ。もちろん姫様が望まない命令はできぬが、嬢ちゃんならそんな命令はださんとわかっとる。よく考えて、その権利……使いこなしてみせい>”

  • 日日日さんいわく、この作品は三部作? らしく、いよいよ第三部に入ってきたわけだが…。

    今回の一冊で、今後どのようになっていくか、いろいろなふせんが張られていて面白かった。

    個人的には、憤怒大公(だっけか)が気に入った。

    それにしても、戦闘衣装がウエディングドレスって、なんか昔のアニメを思い出すなぁ。

  • 虚界最強の怪造生物・憤怒大公が竜族を率い
    て、人間社会に侵攻を開始!!迫る虚界と人類の戦いを前に伊依は怪造学会
    総長から重大な使命を命じられるが―急展開の第3部スタート。

  • 第3部突入だそうです。ほぼ一気にここまで読みました。最新刊に追いついてしまってちょっと寂しいですね。7巻で注目したのは潮静ですね。訳はあるんだけど前半はボケ全開ですね。意外だったのは真子。まさか真子にスポットが当たるとは思っていませんでした。パターンが決まっているとか教育批判がどうとかいう批評もあるみたいですが、深く考えないですらすら読めるし好きですねこのシリーズ。伊依のイラストが私好みになってきているのもあるけど。

  • とにかく爆川に惚れたなぁ。でも、4,5巻辺りからそろそろキャラが多すぎて描ききれなくなってる感も……特に滅作なんて今回一度くらいしか喋ってないのでは。今後どうするつもりなんだろう。キャラクターたちがちゃんと生きるストーリーを期待する。

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