アンダカの怪造学 (8) (角川スニーカー文庫)

  • 角川書店 (2007年12月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (404ページ) / ISBN・EAN: 9784044810085

作品紹介・あらすじ

”最終兵器”として、魔王軍の先兵・憤怒大公を退けた伊依。次なる相手は狡猾かつ冷酷な悲哀大公! さらに最悪の怪造生物・ヴェクサシオンまでが介入し、事態は三つ巴の激闘へ──少女たちの青春ファンタジー最新刊

みんなの感想まとめ

物語は、最終兵器として魔王軍の先兵を退けた少女・伊依の成長と試練を描いています。彼女は冷酷な悲哀大公との対決に臨む中、友人たちが巻き込まれる狡猾な罠が待ち受けています。さらに、最悪の怪造生物・ヴェクサ...

感想・レビュー・書評

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  • ※表紙の水着パートは一瞬です
    こんなに色恋沙汰イロコイザタ言ってたのに、本当に核心に迫ったのは伊依と遊くんの関係だけってのが・・・日日日すなあ・・・・・・

  • “「そうだな……」
    蟻馬はしばし考えて、神妙に答えを待つ伊依を一刀両断した。
    「馬鹿だな。お前は」
    「馬鹿ですか」
    厳しい評価だ。
    蟻馬は頷き、溜息をひとつ零した。
    「何でもかんでも抱えこむし、思いこんだら止まらないし、すぐ視野狭窄になって失敗して落ちこんで――。俺から見たら、かってに自分に試練を課してかってに挫折して、それを繰りかえして、出口のない迷路をぐるぐる廻っている馬鹿にしか見えんね」
    「…………」
    びみょうに言いかえせないのが哀しい。
    けれど不思議と嫌な気持ちにはならない。べつに蟻馬も伊依を罵倒したいわけじゃなく、ほんとうにすなおな感想を聞かせてくれているのだろう――悪意は感じなかった。
    蟻馬は静かに、前からずっと言いたかったのだというように、台詞を吐きだしてくる。
    「いいか、空井伊依。やたらおまえを褒めてちやほやする連中がいるがな、だからって調子に乗るんじゃねぇぞ。おまえは天才じゃない。よくいる頭悪い馬鹿だ。使命だなんだ背負ってても、親がどんだけ偉い怪造学教授でも、関係ない――ただの人間としてみたら、どこにでもいる十六歳の馬鹿な子供だ、いいか?弁えろよ?」
    「………はい」
    なぜか涙が溢れてきた。
    でもそれは、嫌な涙じゃなかった。
    肩の荷が下りたというか、胸がすいたというか、ほっとした。”

    井口文女 いぐちあやめ:怪造学会防衛部副部長

    ヴェクサシオンと遊が救われてよかった。
    最後はちょっと涙目。
    ヴェクサシオンが可哀想すぎて、泣けてくる。
    でも、伊依ちゃんが彼女を助けてくれて本当良かった。

    “「――見せつけてくれちゃってね」
    不意に……声がした。
    軋むような、車椅子の音も。
    「公衆の面前で、恥知らずに抱きあってさ。馬鹿みたいな台詞を言いあって、あんたら脳みそ膿んでんじゃないの?あぁ気持ち悪い。吐き気がするね。死んだほうがいいよ。目障りだね。どいてよ……通れないじゃない」
    抱擁をしあっていた伊依と遊は、弾かれたように声の方向を見た。式場の建物――その傍、狭い道路の街路樹の下にいたふたりは、なるほど通行の邪魔ではあった。けれど、弔問客はおおむね揃ったようだし、遅れてきた誰かがいるとは思わなかったのだ。
    でも。
    そうか。
    まさか――いろんな意味で、来ないだろうと思っていたけど。
    彼女は、やってきたのだ。
    (中略)
    「いつか君が元気になったら、そのとき――ゆっくり喋ろう。君と話したいことがたくさんあるんだ。言いたいこと、聞きたいこと、たくさんあるんだ。嫌だとは言わせないよ、そのくらい……いいでしょ?」
    そして彼は、目の前の少女を人間として、呼称したのだ。
    「姉さん」
    平凡な、遊の願い。
    不器用な、その宣言。
    その言葉が、感情が、どのように受けとられたかはわからない。呼びかけられた相手は、一瞬――呆然として、何かを言いかけて、口を何度か開閉して……けっきょく、言葉にならず、目元にみるみる涙を浮かべた。
    「……うん」
    しっかり頷き、寂憐院友樹は、その表情を隠すみたいに。
    震える指で麦わら帽子を持ちあげると、深くかぶった。”

  • 久しぶりツッコミどころ満載な内容。とりあえず、気になってたヴェクサシオンが救われる形になって一段落した。
    あとがきで、著者の説明を聞きたいところも多々あったけれど、主人公の恋愛事情といい、今回の暴走といい。(まーライトノベルだしな)いよいよクライマックスの形相でちょっと寂しくなってきた。ハッピーエンドが嫌いそうな? 著者だけど、さてどうでるか。

  • 伊依を襲う邪悪な罠──人気シリーズ、最新刊!?最終兵器?として、魔王軍の先兵・憤怒大公を退けた伊依。次なる相手は狡猾かつ冷酷な悲哀大公!さらに最悪の怪造生物・ヴェクサシオンまでが介入し、事態は三つ巴の激闘へ──少女たちの青春ファンタジー最新刊

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著者プロフィール

高校在学中に第8回角川学園小説大賞・優秀賞をはじめ、合計五冠の新人賞に輝く。ライトノベル、一般文芸とジャンルにとらわれず執筆を続け、著書に『狂乱家族日記』(エンターブレイン)『私の優しくない先輩』(講談社)。TVアニメ化もされた『ささみさん@がんばらない』(小学館)も執筆。

「2020年 『桃瀬さん家の百鬼目録2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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