田辺聖子珠玉短篇集 (1)

  • 角川書店 (1993年3月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784045735011

みんなの感想まとめ

人間関係の微妙な感情や日常の風景を描いた短篇集で、特に「ジョゼと虎と魚たち」を含む全11編は、登場人物たちの生々しい感情が巧みに表現されています。新婚旅行に出かけるジョゼと恒夫の物語では、ジョゼの甘え...

感想・レビュー・書評

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  • 新婚旅行に出かけるジョゼと恒夫。
    ジョゼは脳性麻痺で下肢不随で祖母と2人で暮らしていた。
    そのせいか恒夫に対してわがままばかりのジョゼ。
    しかしそれは甘えの裏返しだと知っている恒夫は
    困りながらも嬉しく思っているのだ。
    「ジョゼと虎と魚たち」他全11編。
    装丁:渡辺和雄

    ジョゼ目当てで借りたんですが
    こんなに短い話だとは思っていなかったのでびっくり。
    驚くべきは物語の色あせなさだと思う。
    「うたかた」なんて40年以上前の話なのに、
    確かに町の雰囲気は古いけれど人物が古くない。

    夫が仕事を許してくれていると思っていた「おそすぎますか?」
    結婚しているのに別宅のように感じる「荷造りはもうすませて」
    憎めない男に仕返しをする「夢のように日は過ぎて」
    が好きです。働く女の話ばっかだなぁ…

  • 田辺聖子を読んだあとで他の短編を読むと、カッコつけにみえて困る。
    女だからか、大阪言葉だからか、でもぜんぜん違うところで、生々しさをすうっと文章でもって織り込まれてしまって、うわー、とか、あれ、とか、うんうん、とか思ってるあいだに、たぶんめちゃくちゃ加工されたものが生のままみたいに見えてくるのだ。文化ってやつだろう。そのあとで外面だけ整えた話を読むと、そんで?というイジワルな気持ちになってしまうし、ごろんと放りだしたような話を読むと、冴えないなあと偏屈モードになる。困る。困るくらい、おもしろい。居心地がよくて油断ならない女友達と喋っているようで。
    短編全集の1巻目は選りすぐり(ジョゼに金魚のうろこ)を収録。全6巻。食事シーンと男女の品定めはまさに大阪です

  • 『ジョゼと虎と魚たち』が入ってる。映画の印象がすごく強かったのだけど、原作は雰囲気が似てパラレルなストーリー。
    関係を持つときの細い足の描写がとってもエロティック。

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著者プロフィール

田辺 聖子(たなべ・せいこ):1928(昭和3)年、大阪生れ。樟蔭女専国文科卒業。1964年『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)』で芥川賞、1987年『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』で女流文学賞、1993(平成5)年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞を、1994年菊池寛賞を受賞。また1995年紫綬褒章、2008年文化勲章を受章。昨今では『ジョゼと虎と魚たち』の映画化アニメ化が話題に。小説、エッセイの他に、古典の現代語訳ならびに古典案内の作品も多い。2019没。

「2026年 『田辺聖子傑作短編集 難儀な恋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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