落日燃ゆ 城山三郎 昭和の戦争文学 第五巻 (城山三郎昭和の戦争文学)

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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784045745348

作品紹介・あらすじ

開戦に反対の立場を貫きながら、東京裁判で絞首刑を宣告された唯一の文官・広田弘毅。「自ら計らわぬ」を信条に一切の自己弁護を放棄し、苛酷な運命に従ったその生涯を描いて、戦争責任の意味を深く問う傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 最近A級戦犯とかが新聞に取り上げられるので久しぶりに読み返したくなってまた買いました。初めて読んだのは高校1年生の時だったけど、行方不明になったので再度購入。何度読んでもいいです。こんな外交官、今いるのかな?

  •  今から30年も前の作品だが、『昭和の戦争文学』全5巻に収められたのを機に知って読んだ。東京裁判で唯一文官でありながら絞首刑になった広田弘毅は、軍の暴走を抑止するために何度も内閣にはいったものの、止められず、東京裁判では共同謀議の罪で絞首刑になった。かれにおいては、これだけの戦争を起こしてだれも責任をとらないわけにはいかないと言う気持ちがあり、裁判でも自己弁護はほとんどしなかったという。多くの人たちが責任逃れをするなかでだ。家族もいさぎよい。広田の妻は、後顧の憂いがないように広田の判決が降りる前に自決したし、家族も広田の骨を拾いにいこうともしなかったし、広田について黙して語ろうとしなかったという。城山さんはそういう家族のもとに通い、重い口を開かせて本書を書いたのだという。

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著者プロフィール

城山三郎(しろやま さぶろう)
1927年8月18日 - 2007年3月22日
愛知県名古屋市中区生まれ。大日本帝国海軍に志願して入隊し、特攻隊の部隊に配属されたが、訓練中に終戦となった。東京産業大学(一橋大学の前身)を卒業後に1963年までは大学講師を務めながら作家活動を続けていた。経済小説を一ジャンルに格上げした先駆者のひとり。伝記小説、歴史小説も多い。
1957年に『輸出』で第4回文學界新人賞、1959年『総会屋錦城』で第40回直木賞、同年『落日燃ゆ』で吉川英治文学賞と毎日出版文化賞、1996年『もう、きみには頼まない 石坂泰三の世界』で第44回菊池寛賞をそれぞれ受賞。2002年に朝日賞を授与される。
代表作としては上記作品に加え、二度テレビドラマ化された『官僚たちの夏』、妻との想い出を描いた遺稿のエッセイ『そうか、もう君はいないのか』、よくタイトルが人物評としても用いられる、『粗にして野だが卑ではない』が挙げられる。

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