黙っていても人がついてくる リーダーの条件

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046004451

感想・レビュー・書評

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  • 『感想』
    〇飲食店経営の経験からリーダーについて語られている。とはいえ専門的な方法や具体的なテクニックを語るのではなく、心構えを説いているから、どの分野にも通用する。

    〇現場での仕事を一生懸命に、そしてスタッフやお客さんを大切にということだった。結局はそこになるんだよな。

    〇リーダーとしての本音が出ているから、時には厳しいことも書いてある。自分の失敗経験も明らかにしている。自分に厳しいから部下にも厳しい。ついてこれない部下がいるのは仕方がないというスタンスと見受けられるが、切り捨てられた部下にも生活があるわけで、そこを最大限配慮することもリーダーに求められる役割だとは思う。

    〇リーダーには自分の部屋にこもってこちらの様子など確認しないというか気にしない人がいる。自分が求める会議での情報で十分という人。もちろん他人には思いもよらない仕事を孤独にこなしているのかもしれない。そのおかげで現場が成り立っているのかもしれない。だがそれが伝わってこないと部下のモチベーションは上がらない。

    『フレーズ』
    ・リーダーであるあなたが半径三メートル以内にいる人を大切にし、そして出会う人たちを家族、友人、恋人と思ってお迎えすると、あなたの周りにコミュニティーファミリーが生まれる。そして宝物のように接してくれる人が周りに増えたとき、はじめて人材は「人財」となる。(p.229)

    ・リーダーへの最高の褒美。それは名誉や勲章などではなく、「あなたのもとで働けてよかった。あなたの会社があってよかった」と言ってくれるスタッフやお客さんの笑顔だ。(p.231)

  • Amazonで高評価やったけどイマイチ理由は分からん。
    新卒の2.3年目で任されるリーダー向けの話と経営者レベルの話が混じってたターゲットが広い。
    ほんと、項目ごとにサラッとまとめられてる程度。
    流し読み。

  • 初版2014年10月だけど、現代を先読みしたような話がチラホラあって驚いた。最後に出てきたコミュニティーシップ型経営というのは、ティール組織と同様の考え方だと思うのだが、私が持ってるティール組織の本の出版は2018年なので、かなり先取りした話を書いている本だと思う。令和の今読んでも十分役に立つ内容だと思った。

  • リーダーの条件、人を惹きつける力。

  • やりたいことではなくやるべきこと優先させる
    世界平和より、職場の平和を語る
    みじかにいる人を大切にする
    実践したことを語る
    語ったことは実践する
    有言実行

  • 2015.02.27〜2015.03.02
    人はメリットで動く。人が渇望するもの、それは自己重要感である。まず、これなくして人はついてこない。自己重要感とは、「認められたい」という願望。これは生まれた時から人に備わっていた大きな本能。
    優秀なリーダーとは、一人で全てをこなせる天才ではない。周りにどれだけ優秀な人がいるかがいいリーダーの条件。
    「一人でもやる」という覚悟を持っている人間はそれだけで魅力が生まれる。
    晴れた日は晴れの日を、雨の日は雨の中を。どんな時でも楽しめる人には必ず人が集まってくる。
    感情的にならないリーダーは本当に周りがついてきやすい。安定感はリーダーが周りを安心させる大きなファクター。自身が思っているより、周りはリーダーの表情やテンションを見ている。リーダーの機嫌がコロコロ変わるのは大問題。
    「リーダーなら自分の機嫌は自分でとれ」
    理念を言葉化させる。人は、夢よりも、実は意味、自分たちの存在意義をしっかりと自覚した時に自然と動きはじめる。
    リーダーが"我"を出しすぎると組織は硬直化してしまう。そうではなく、できるものは人に任せて、よいアイディアを出してきた人はみんなで褒めていく。そういう柔軟性のあるチーム作りをした方が、結果的に自分も周囲も幸せに働けるし効率的。
    よく育っている部下を持つリーダーというのは、共通してあまり細かいことを言わない。細かいことを言わないから部下がのびのび育つ。
    私感にとらわれず、全体を見て、チームにとって一番いい決定をすること。これがリーダーの役割。
    本当の愛とは部下の機嫌をとることではない。どこに行っても通用する力をつけさせることが本当のリーダーの持つべき愛である。気持ちいいことばかりを言って、人気をとる無責任なリーダーにはならないようにしなければならない。
    《リーダーとしてやってはいけないこと》
    厳しいことを言ってくれる人に感謝すること。絶対にふてくされてはダメ。誰も好き好んで言っているわけではない。リーダーとしての指導力を磨くことは大切なことだが指導してもらったことを受け入れる力をしっかり磨かないと絶対にうまくいかない。人の話を素直に受け入れられなくなったらそれはリーダー病。裸の王様に未来はない。
    スタッフの功績を自分の手柄にしないこと
    伸びようとする人の足を引っ張らない。もしくは頭を押さえつけない。
    繁盛しているお店の経営者は心から従業員に感謝しているということ、建前でなく心からスタッフのおかげと本気で思っているということ。これは成功者の共有点。こんなことを言われたら誰だってこの人の為に働きたいと思う。逆にあいつは使える、あいつは使えないと従業員を駒のように扱う経営者。もっと最悪は従業員の悪口を言う経営者。これでは誰もついてこないし、期待以上の仕事は絶対にしてくれない。従業員に感謝すれば従業員に感謝される。リーダーが他の人のことや、将来に対する愚痴や不安を言っていると、ついてくる人も夢をなくすし、賢い人は、自分も自分がいないところで他の人に悪口言われてるんだろうな。と思われる。
    社長は仕事しているアピールをした方がいい。何をしているか分からないと社長は仕事してるのか?言いたいことだけ言って仕事してないのか。となって不満が出る。そしたら人は離れるし社長の為に頑張ろうとならない。100歩譲って、遊びにいったとしても社員には全力で仕事してる、忙しいアピールをした方がいい。100歩譲ってウソでもいいからスケジュールを見える化するとか。いくら給料を払ってる側と言っても、同じ人間なのだから感情がある。社長は部下に偉そうな事言って自分だけ遊んでると思われたら、従業員はテンション下がるし、社長自身も陰で従業員から「遊んでばかりの社長」となって従業員との距離が広がっていく。
    身近な人が満足しないと必ず組織は壊れていく。
    「新規のお客さんには大きな割引なんかやって常連さんは正規料金だったりする、これっておかしい逆だよ」
    「人にチャンスをもらおうとやっきになっている若者より自分の持ち場で一生懸命人に喜んでもらっている若者の方がよっぽど魅力的だぞ。自分から会いにいくんじゃなくて口コミで広がってわざわざ人が会いに来てくれる生き方の方がカッコ良くないか?」本当に魅力的な人は、まずは自分の身近な人を大切にする。リーダーであるあなたが1番大切にすべきなのは、本業であり、来てくれるお客さんであり、共に働いてくれる仲間である。
    「こうすれば人は育つ!」ではなく、「こうすれば人は育った!」の方が説得力がある。論より証拠。

    言葉で表現した「リーダーとボスの違い」です。

    ボスは部下を追い立てる。
    リーダーは人を導く。

    ボスは権威に頼る。
    リーダーは志・善意に頼る。

    ボスは恐怖を吹き込む。
    リーダーは熱意を吹き込む。

    ボスは私という。
    リーダーはわれわれという。

    ボスは時間通りに来いという。
    リーダーは時間前にやってくる。

    ボスは失敗の責任を負わせる。
    リーダーは黙って失敗を処理する。

    ボスはやり方を胸に秘める。
    リーダーはやり方を教える。

    ボスは仕事を苦役に変える。
    リーダーは仕事をゲームに変える。

    ボスはやれという。
    リーダーはやろうという。

  • リーダーのあるべき姿について、著者の実体験を交えて分かりやすく説明された本だと思います。

    一つ一つの章に著者の強いメッセージが込められており、かつ、それほど長文でもないためその意味でも比較的読みやすい本かと思います。

    個人的には、「自己重要感の充実、つまり認められることが部下(人)の何よりの糧になることを意識する」、「部下や周囲の人を幸せにしてから、自身を幸せにするという気質・考えをもつ」、「本をたくさん読むことも一方で大切だか、何より一つの本を何度も読み返すことで本当の意味でその本の知識なりを理解・会得する」といった内容に共感しました。どれも頭では理解できてもなかなか実行できないことではありますが、少しずつでも実現できるよう日々精進していく必要性を改めて感じさせてくれた本でした。

  • 繰り返し書かれてあることは、今の時代のリーダーは、いろんなところに手を広げて事業拡大したり、いろんなところで人脈をつくってくるのではなく、まずは自分の周りのスタッフ(本著はリーダーについて特化した本なので、家族とは書かれていない。)や仲間が笑顔でやりがいをもって働ける、幸せな空間を与えられるかどうかが大切である。

    そのためには、リーダーは人を惹き付ける力を身につける必要がある。

    周りの人を活かしていくさきに、口コミが起こり、人を呼び込み、人脈をつくりにわざわざ自分から出向かなくても、むこうから自分に会いに来てくれたり、事業が拡大していく。

    絶大な影響力をもって、カリスマ的な魅力で人を惹き付けることもできるが、今必要とされているリーダーは、苦楽を共にし、自分の何歩か先を進んでいっているようなリーダーだと思う。

    永松さん著の『斎藤一人の人を動かす』を再読したばかりだったので、リーダーに特化した内容だったからか、少し薄まったように感じたけど、リーダーとしてどう考えればいいか、何が注意点なのかがわかりやすく書かれてあった。

    どんな場面でも人が二人以上集まれば、リーダーが必要になる。ということは、誰でもリーダーになる可能性があるということ。リーダーだからこうしなさいとか、こう考えればいいよとかではなく、全ての人に参考になる考え方だと感じた。

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著者プロフィール

株式会社人財育成JAPAN代表取締役、センチュリー出版オフィス 主幹。大分県中津市生まれ。2001年、わずか3坪のたこ焼きの行商から商売を始め、2003年に開店したダイニング陽なた家は、口コミだけで毎年4万人(うち県外1万人)を集める大繁盛店になる。自身の経験をもとに、全国で多くの講演、セミナーを実施。現在は自身の執筆だけではなく、次世代著者育成スクール、出版コンサルティング、経営コンサルティング、出版支援オフィス、講演、セミナーなど、数々の事業を展開する実業家である。
著作業では2021年、『人は話し方が9割』(すばる舎)がすべての書籍を含む日本年間ランキングで総合1位(日販調べ)、ビジネス書部門で2年連続1位(日販調べ)、トーハンのビジネス書年間ランキング(トーハン調べ)で1位に輝く。2022年2月、同書が単冊で100万部を突破。著書に、『人は聞き方が9割』(サンマーク出版)、『40代をあきらめて生きるな』(きずな出版)など多数あり、書籍累計発行部数は310万部を突破している。


「2022年 『自分を整える 手放して幸せになる40のこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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